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リタイアーのよもやま話

老人

2010-02-05 21:55:10 | 老い(健康)
生き残る判断生き残れない行動
アマンダ・リプリー 著 岡真知子 訳
より

老人について、興味深いことがあった。


ターナーは習慣を変えるのが好きではなかった。

だから 「カトリーナ」が来襲する前に、避難したくない、月曜の朝にはミサに行きたいから、と娘に話したのだ。

年配者は避難するのが好きではない。

1989年に、ペンシルヴェニア州のスリーマイル島原子力発電所の事故のあと、退職後の人々や70歳以上の人たちがもっとも避難に消極的だったーどれだけ原子炉の近くにいても関係なかった。

一つには、たとえ避難する術を持っていても、一般的に言われているように、年老いた人は変化を好まないからである。

ターナーは30年以上、自分の家に住んでいた。彼の昔の細長い家と同様頑丈な造りで、数多くのハリケーンを耐え抜いてきた。

それならなぜ今回、耐えられないことがあろうか?

ターナーの家は確かに生き延びたということがわかった。

150センチほど水に浸かったが、壁や屋根はしっかりもちこたえていた。ハリケーンが奪い去ったのはその持ち主だったのだ。


以上。



代わり映えのしない生活にうんざりするものの、いざ、変化を求めようとすると、後ずさりをしてしまう。

わたしたちの心理である。

やっかいである。


生き延びるために、変化する環境に取り残されないようにしないとならぬが┄┄。


ところで、ターナーは、心臓麻痺で亡くなったようだ。
享年85


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