新聞にあった記事である。
認知症防ぐ遺伝子変異
欧企業チーム発見
APPとアルッハイマー病の関係
認知症のアルツハイマー病になりにくくなる遺伝子
変異が、アイスランド人を対象とした研究で見つかっ
た。
非常にまれな変異だが、通常の老化に伴う認知機能の
低下を防ぐ働きもあるとみられ、研究チームは「同じ
効果を薬剤で実現できれば認知症予防に有効だ」とみて
いる。
英科学誌ネイチヤ‘に発表された。
アイスランドの遺伝子解析企業「デコードジェネテ
ィクス」などのチ-ムが同国の1795人のゲノム(全遺
伝情報)と病歴の調査で特定した。
アルツハイマー病は、脳にアミロイドベータという
有害なタンパク質が蓄積する。
変異は、アミロイドベータの前身「アミロイドベータ
前駆体タンパク質(APP)」をつくる遺伝子の中に
あった。
APPの特定の場所が酵素で切断されるとアミロイドベ
ータになるが、変異があると酵素がAPPを切断しにくく
なるらしい。
実際、チ-ムが試験管内で変異ありの遺伝子を使って実験
したところ、できたアミロイドベータの量は通常より40%
も少なかった。
ネイチャー誌によると、この遺伝子変異を持つアイスラ
ンド人は千人当たり数人だが、変異があると、アルツハイマ
ー病にならずに85歳を迎える確率が5倍以上になる。
またアルツハイマー病ではない80~100歳の高齢者の認知機能
を調べた結果でも「変異あり」の人が認知機能の低下の度合い
が少なかった。
以上。
遺伝子の解析ということが話題になった頃、どうして、この
ようなことができるのかと、素人のわたしには、驚異だった。
このようなニュースがはいると、遺伝子に関わる研究に携わる
ことができる人々が、羨ましい。
どれだけ、知的興奮が期待できるのだろう。
そういう意味では、現代の青少年に羨望の念がわいてやまない。
ところで、日本でも高齢に至っても、社会的注目をあびている
人々がいる。
このような方々の遺伝子は、どうなっているのだろう。
興味深いのだが。