ソーセージと喫煙リスクの
同列扱いは「笑いぐさ」、豪農相
【AFP=時事】世界有数の食肉輸出国
であるオーストラリアは27日、ソー
セージやハムなどの加工肉が大腸がん
の原因となると結論付けた国連(UN)
の報告書について、喫煙と同等の危険
があると示唆するのは「笑いぐさ」だ
と一蹴した。
世界保健機関(WHO)の専門組織「国
際がん研究機関(IARC)」は26日、世
界800件の研究を精査した結果、加工
肉に大腸がんを引き起こす証拠が得ら
れたと発表。赤身肉も「おそらく」が
んを引き起こすとした上で、加工肉を
アルコールやアスベスト、たばこなど
と同じグループ1の発がん性物質に分
類した。
これに対し、バーナビー・ジョイス
(Barnaby Joyce)豪農相は公共ラジオ
で「たばこと比較するべきではないし、
明らかにそれによって何もかもがお笑
いぐさと化している。ソーセージとた
ばこを比較するなんて」と批判。「ソ
ーセージを1本食べたら大腸がんで死
ぬなどと過剰反応してはならない。な
ぜなら、食べても死なないからだ。ソ
ーセージだけを食べて暮らしたい人な
んていない」と述べた。
農相はまた、現代では全ての発がん
性物質を避けて日常生活を送ることは
不可能だとして、「最も大切なことは、
バランスの良い食生活を送ること」と
指摘。「WHOが発がん性物質と指定す
るもの全部を日常から取り除いたら、
洞窟生活に戻るしかない」「がんと少
しでも関係のある何もかもを避けたけ
れば、外を歩くな、シドニーの街路に
出るな、ということになる。人生にお
いてできることは結局、ほとんどなく
なるだろう」などと語った。
一方、豪食肉産業の研究団体「ミー
ト・アンド・ライブストック・オース
トラリア(Meat and Livestock Austr
alia)は、「健康でバランスの取れた
食生活の一部として赤身肉を推奨する
のは大切」だとの声明を発表した。
以上。
新聞でも、この記事があった。その
新聞を買うつもりだったが、つい買い
忘れたと、がっかりしたら、なんと、
その記事がネットに出ている。
最近、アルコールが、特に女性に、
乳がんのリスクがあるなんて、記事が
あって、ネットで確かめたら、その
内容が掲載されている。
かつての健康常識が、どんどんと変容
していって、世の流れに疎いと、とん
でもない化石的な知識でいることにな
ってしまいそうで、恐ろしい。