消費期限終了

リタイアーのよもやま話

受験必要論

2014-01-07 10:15:34 | 読書

2013.12.2 №52特価400円
増大号アエラ

現代の肖像
林 修
東進ハイスクール現代文講師

今やる人の勝ち方の流儀

という特集があって、林修氏に関心が
わいていたところ、彼の「受験必要論」
という本を見つけて、早速購入して読み
終えた。

本の表紙には、
「人生の基礎を受験で作り得る」
「受験で使った能力は、その後の人生で
一回も使わない。それでも受験が必要な
ことを、この本で伝えよう!」

とある。

わたしは、団塊の世代である。
わたしは1年間の「にわか受験勉強」で
点取り虫に変貌し、高校に進学した。

中学卒業前になって、その受験勉強に疲弊
して悲鳴をあげていた。

しかし、その気持ちと向き合わないままに
高校に入学し、2年生に進学組に編入され
たものの、その後、反発から落ちこぼれた
組である。

この歳になっても、時折思い出し、わたし
は、受験勉強で疲れ果てたあの時に、本当
は何をすべきだったかと、考えたりするの
だが、今だにどうあるべきであったのか、
答えは見つからない。

陸の孤島と呼ばれた田舎育ちには、その陸
の孤島からの脱出の唯一の選択肢が、それ
でしかなかったような気もして、あの当時、
疲れ切ったはずの道を走り続けるしか、選
択肢がなかったのではと。不条理な気分に
なる。

受験、勉強について、恥ずかしながら、?
マークで問いかけてきたのだが、今回の
この本は、そのことに答えてくれている
気がする。

このような本に、あの中学3年の時に、出
会えていたら、わたしの人生が、少しは違っ
たものになっていたかもしれぬ。

しかし、この歳になって、読んだとしても
感謝である。

長い間、抱えていた問いに答えが出たよう
な気がしている。

この本、できるだけ若い人に読んでもらえ
たらと思った。

もちろん、世の保護者であられる方々にと
っても、お薦めしたいと思っている。

追記

彼は、「受験とは特権的なことである」
と語った。

この語り口を、受け売りすると、
「読書とは特権的なことである」
ということになり、

凡俗なる者の退職生活が、贅沢さに
満ちていることに、驚くともに、感謝の
気持ちがわいてきた。