ネットにあった記事である。
興味深い内容なので、取り上げてみた。
その記事である。
尖閣周辺の日中消耗戦に打ち勝つ 堅固な日本に
中国メディア困惑も
2012.10.3 08:20 (1/3ページ)[中国]
沖縄県尖閣諸島の周辺海域は、いよいよ我慢比べの「消耗戦」
に入った。
中国や台湾の公船は、台風で海が荒れていない限り、一定の
シナリオに基づいて連日のように姿を現す。数で相手がひるむ
のを誘う作戦だ。
それを予感させたのは割合に早くて、7月9日付の中国共産
党機関紙、人民日報系の国際情報紙「環球時報」だった。
「日本が釣魚島(尖閣諸島の中国名)問題で中国と争っても、
まったく勝ち目はない」という宣伝記事である。
記事は中国の取るべき戦術を列記して、「互いに報復しあおう
ではないか」と日本に揺さぶりをかけた。
(1)巡航による主権行為を日本より多く実施する
(2)日本が1歩進めたら、中国は2歩進める
(3)両岸4地(本土、台湾、香港、マカオ)による保釣(尖閣
諸島を守る)活動を強化する
(4)経済関係に悪影響を及ぼす-などの4項目を挙げた。
この記事は、台湾の馬英九政権について「当局はあまり熱心で
はないが、民意として馬政権に呼びかけさせる」と、台湾を巻き
込んで政権を動かす策略だ。
台湾の巡視船が尖閣周辺に現れるところを見ると、中国の魔の
手が伸びていたか。台湾や香港も巻き込んで日本の巡視船を疲労
困(こん)憊(ぱい)にさせるシナリオは、周辺海域で忠実に
実行されている。
【湯浅博の世界読解】
尖閣周辺の日中消耗戦に打ち勝つ 堅固な日本に
中国メディア困惑も
2012.10.3 08:20 (2/3ページ)[中国]
これら東シナ海の消耗戦は、フィリピンやベトナムを相手に
南シナ海でみせる威嚇戦略とはやや異なる。
比越には、対艦弾道ミサイルを装備した中国海軍の軍艦を
ちらりと見せていた。
弱者に力を誇示する古典的な「砲艦外交」である。
海軍力のある日本に対しては逆に海洋警察力を駆使して、とも
かく我慢比べに持ち込む。
尖閣周辺には、国家海洋局海監総隊に所属する海洋監視船
「海監」と、農業省の漁業監視船「漁政」が展開する。
海洋警察力としてはほかに、違法行為を取り締まる海警部隊、
事故防止や救難活動をする交通部海事局などがある。
中国海軍はいまのところ、将官クラスが威嚇発言を請け負い、
日本国民の動揺を誘う「心理戦」を実行している。
これに対して日本は、海上保安庁の艦船約360隻のうち、
40隻前後を尖閣周辺に動員してがんばっている。
中国メディアの中には、日本が予想外に堅固であることに、
困惑する様子さえうかがわれる。
米海軍大学のトシ・ヨシハラ教授は9月12日の米下院外交
委員会で、中国が海洋警察力を動員するのは、米海軍に手出し
できない状況をつくるためであり、数で日本に戦略的疲労を
させるためだと証言した。
確かに、中国の海監や漁政による挑発では、小規模すぎて
米軍が介入する余地がない。米国が「アジア回帰」を策しても、
このままだと日本など同盟国からの信頼がそがれかねないだろ
う。
尖閣周辺の日中消耗戦に打ち勝つ 堅固な日本に
中国メディア困惑も
2012.10.3 08:20 (3/3ページ)[中国]
そこでヨシハラ教授は、南シナ海の沿岸各国には艦船の増強
に対して自助努力を支援する。また、偶発戦争に備え、同盟国
に対艦巡航ミサイル部隊など攻撃力の配備計画をつくるよう米
政府に求めている。国によっては小規模の軍事力を提供する。
中国は尖閣周辺での海洋消耗戦とともに、国際社会に対しては
「日清戦争末期に中国から盗んだ」とウソをふりまく。
虚偽を繰り返して国際社会に信じ込ませる「世論戦」である。
日本は今後も消耗戦のストレスと付き合いながら、比越など
東南アジアと緊密な連携が不可欠になる。日本外交にも時には
問答無用のことがある。
(東京特派員)
以上。
なんとも笑い話、
日本が釣魚島(尖閣諸島の中国名)問題で中国と争っても、
まったく勝ち目はない」という宣伝記事である。
記事は中国の取るべき戦術を列記して、「互いに報復しあおう
ではないか」と日本に揺さぶりをかけた。
(1)巡航による主権行為を日本より多く実施する
(2)日本が1歩進めたら、中国は2歩進める
(3)両岸4地(本土、台湾、香港、マカオ)による保釣(尖閣
諸島を守る)活動を強化する
(4)経済関係に悪影響を及ぼす-などの4項目を挙げた。
こんな、戦術がばれてしまうなんて、おかしい。
ところで、ヤフーのニュースにこういうのがあった。
中国景況感の50割れ続く 欧州危機、日中緊張も
2012.10.1 20:33 [中国]
中国国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した9月の
景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は49・8と、
景気判断の節目となる50を2カ月連続で割り込んだ。
欧州債務危機に伴う輸出鈍化と景気減速の長期化による内需
不振で、生産活動の停滞が続いている。尖閣諸島をめぐる日中
関係の緊張が中国経済を一段と冷え込ませるとみられ、先行き
不透明感が強まっている。
中国政府がインフラ整備など公共投資による景気てこ入れを
急いでいることから、PMIは8月より0・6ポイント改善した
が、勢いの弱さを印象付けた。
PMIは、50を下回ると受注や生産の減少による経済縮小を
意味する。国内総生産(GDP)と相関関係が強く、7~9月期
のGDP成長率が7四半期(1年9カ月)連続で減速するとの予想
が強まっている。(共同)
以上。
(4)経済関係に悪影響を及ぼす-などの4項目を挙げた。
のだが、自分ちの家計が「火の車」なのに、こんな戦術をとった
経済音痴には、笑ってしまうしかない。
日本が釣魚島(尖閣諸島の中国名)問題で中国と争っても、
まったく勝ち目はない」と言っているが、
現実の日本の政界は、民主党も自民党も党利党略で、中国の
謀略なんて、どこ吹く風である。
「尖閣周辺の日中消耗戦に打ち勝つ 堅固な日本に中国メディア
困惑も」なんて言っているが、日本を見くびりすぎるのではない
か。
自分の国の経済をなんとかしなければ、自分の首がとぶんでは
ないか。
日本人が辛抱強いのは、東日本大震災で十分承知のはずだが、
中国の国民は、そこまでは辛抱強くないのでは。