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リタイアーのよもやま話

横行する「トクホ」食品の嘘 

2011-08-01 23:27:40 | 健康

ヤフーのニュースである。

 


横行する「トクホ」食品の嘘  普遍的でない
「健康効果」


通勤途中らしきスーツ姿の若者が歩くのに合わせて、
お腹の部分に青白い炎が上がる。よく見る清涼飲料
のコマーシャルだ。

飲めば体内の脂肪が燃焼することを窺わせるメッセー
ジも流れる。

 トクホ――。特定保健用食品と呼ばれ、現在九百
以上の商品が発売されている。

本格的に販売されるようになったのは一九九〇年代
後半だ。

市場規模を見ると、記録の残る九七年の一千三百億円
余りから急増し、二〇〇七年にピーク(約六千八百億円)
を迎えた。

二年ごとの調査のため、最新の数字は〇九年の約五千
五百億円だ。トクホの定義は次の通り。

「食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、
その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示を
する商品」

 極めて曖昧な表現だ。「健康によい」というイメージ
だけで「お化け商品」が生まれるトクホは食品メーカー
にとってドル箱である。

 しかし、この「健康によい」という部分に大きな疑問符
がつく。

はっきり言えば効果が期待できないものが横行しているのだ。


実験条件が極めて特殊

「トクホ認可の根拠となる臨床実験は、その条件が特殊で
一般に当てはまらないものが多い」こう語るのは筑波大学
名誉教授で、農学博士の鈴木正成氏だ。

同氏はトクホ業界に直接関わりながら、そのいかがわしさに
長年疑問を呈してきた。

 怪しいトクホと聞いてすぐに思い浮かぶのが花王の食用油
「健康エコナ クッキングオイル」だろう。
〇九年、体内で発癌性物質に変わる成分が含まれていたこと
で、回収された。

発癌性物質など議論以前の問題だが、このエコナの「健康
効果」自体が怪しかったことはあまり知られていない。

 鈴木氏は長年、油脂と肥満の関係を研究してきた第一人者だ。

その経験を基にエコナの「肥満気味の方、中性脂肪が高めの
方におすすめします」との宣伝に疑問を持ち、自ら実験を
行った。

通常の植物油と比較し、ラットと人に投与したところ脂肪
燃焼や中性脂肪上昇の程度に差はなかった。

 鈴木氏がこの結果を〇二年の日本肥満学会で発表しようと
した前日に事件が起きた。

花王の担当者が大学を訪れたのだ。担当者は「会社の実験で
効果があった」として、十五本前後の論文を持参した。

しかしその論文が極めて限られた条件下での代物だったのだ。

鈴木氏はこう言って呆れる。

「調理に使わず飲ませたり、糖尿病患者を使ったりして得た
データがほとんどだった」

 しかもその担当者は鈴木氏に「発育期の子どもと、肥満
していない一般の方には効果がない」と認めた。

これを、誰にでも効果があるかのような文言で売っていたのだ。

 鈴木氏はこの時、担当者に「効果が確認できなかったデータも
あるのではないか」と問い質した。

果たして、担当者は黙して語らなかった。効果の出なかった
実験結果を隠蔽することは、消費者に対する重大な背信行為
である。

 問題は既に販売されていないエコナだけではない。同じく
花王が販売する「高濃度茶カテキン」により脂肪燃焼が期待
できるという「ヘルシア(シリーズ)」というヒット商品にも
「嘘」が隠されている。

 ここに、〇五年に花王が専門誌「化学と生物」に掲載した
論文がある。

実はこの中には結論部分に「男女ともBMIが低いヒトでは
体脂肪低減を認めず」と書いてある。

BMIとは肥満度のことである。そして、BMIが高いと
脂肪低減効果があったと書いてあるのだが、ご存じの通り
ヘルシアの宣伝をみてもそのことには触れられていない。

冒頭記したコマーシャルに登場する俳優のBMIが高いよう
にはとても見えない。

 さらにそれ以前、〇二年の「女性と茶カテキン」に関する
論文では、唐突な帰結が登場する。

要約すると「女性のやせ過ぎは病気のもとだ。BMIが
低い人で脂肪低減効果がなかったということはやせ過ぎを
防ぐ。

だから茶カテキンは安全だ」という。当初の目的を達成
できなかったことを、安全性の論拠とするのは無理やり
にもほどがある。


産官学のトライアングル

 問題はもちろん花王だけではない。現在、「体脂肪と
中性脂肪上昇を抑える」唯一の食用油である
「ヘルシーリセッタ」(日清オイリオ)はその安全性の
根拠となった実験で、「四週間後に血清脂質、ケトン体、
体脂肪に関して有意差がなく」通常の植物油と同じだと
結論づけている。

にもかかわらず、「効果」については別の論文で、BMIが
二四・六前後(標準は二二)の被験者で四~十二週後に脂肪
低減効果が出たとしている。

 なぜこのようなことが横行するのか。そのカギの一つと
なる公益財団法人がある。

七百社以上の食品メーカーなどが加入する「日本健康・栄養
食品協会」だ。
定款にも
謳っているが、トクホを広めるための窓口となる利害関係者
集団だ。

案の定、常務理事は厚生労働省からの天下りが座っている。
〇九年の消費者庁発足を契機に、トクホの所管は厚労省から
移ったが、縄張りには変化がない。

 この協会の問題点は「健康・栄養食品研究」という学術誌
の編集・発行だ。

トクホの申請には学術誌での発表が求められる。

つまり、「自作自演」のようなこの雑誌でも可能だ。

もちろん、他の学術誌に投稿されるものもあるが、食品メーカ
ーが加入する団体でこうした雑誌を出していること自体が疑念
を呼ぶ。ここで産官学が手を結ぶのだ。

 臨床試験を請け負う総合医科学研究所(総医研)という
企業がある。

ここはトクホの臨床試験を得意とし、「七割前後」(日本経済
新聞)ともいわれたシェアを武器に〇三年に上場(現・総医研
ホールディングス)を果たしている。

手元に、その時期の「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」
という文書がある。

創業者を筆頭とする株主には、何人もの学者が並ぶ。食品の
効果を科学的に分析すべき学者が利害関係者になっていた
のだ。ここでも産学は密接な関係にあることが分かる。


 前出の鈴木氏はこう語る。

「怪しい食品は枚挙に暇がない。現行制度はあまりにいい
加減だ」

 トクホの申請に必要なことは、実験手法が科学的である
ことだけだ。

効能については、にでも確認できる普遍的なものは求められ
ていない。

その部分を巧みに「隠蔽」しながら、さも「誰にでも効く」
かのような広告を垂れ流し、消費者に通常の食品よりも割高
な商品を売りつけているのだ。

 せめて明らかに「誇大」な広告の表現には規制を加えなけれ
ばならないが、産官学トライアングルにそれを期待するのは難
しい。

 消費者は、安易な商品に乗せられないことしか自衛の手段は
ない。

医薬品ではない食品を、ただ食べて健康になれる。

こんなことを信じているのは日本人だけだ


以上。


「控えー、控えー、この紋所が目に入らぬか、この方をなんと
心得る」 は水戸黄門の きまり文句である。

よく、テレビで、「トクホ」という言葉が出てくるが、なんとなく
この紋所のようなイメージがだぶるが、どうだろう。

コラーゲンなんて、テレビで食べても消化されるから、食べても
意味がないと、何度も話が出てくるが、コラーゲンを摂取すれば、
関節炎を克服できるなんて、コマーシャルが出てくる。

横行する「トクホ」食品の嘘  普遍的でない「健康効果」

嘘の紋所には、注意しよう。

人の弱みにつけ込む「汚い商売」、善意にまみれてやってくる。

注意しよう。

貧しい老後が、老いてゆく不安につけ込まれ、貧しくならぬ
よう。

注意しよう。

横行する「トクホ」食品の嘘  普遍的でない「健康効果」
でした。


FacebookとGoogle+に見る友達関係150人限界説

2011-08-01 21:52:16 | 社会

FacebookとGoogle+に見る友達関係150人限界説


気のおけない友人関係は、150人までが限界だという話がある。

 『友達の数は何人? ――ダンバー数とつながりの進化心理学』
(ロビン・ダンバー著、藤井留美訳、インターシフト刊。

原題は『How Many Friends Does One Person Need?』)によると、
この数はFacebookやMySpaceが盛んな現在でも変わらないという。

それは、脳の「大脳新皮質」の大きさによって決まってくるのだ
そうだ。

【遠藤諭の「コンテンツ消費とデジタル」論:FacebookとGoogle+
に見る友達関係150人限界説】

 FacebookやMySpaceでの友達の数も、だいたいこの平均150人の
範囲に収まり、200人以上友達がいるという人はほんの一握りだと
いう。

 もちろん、人間にはさまざまな規模の集団があって、たとえば
狩猟・採集社会では、30~50人程度の集団が形成される。

一方で、部族全体の規模は500~2500人程度にもなるが、その中間に
「クラン」(clan=氏族)という集団がある。

狩猟場や水源の共有などはクラン単位で行われ、これの統計的な
平均は150人になるという。

 こうした人のネットワークの規模は、3倍の数で同心円的に
大きな集団になるとも論じられている。

いちばん内側が3~5人の特に親しい友人で、何かあったらすぐ
駆けつけてくれるような関係。

それが段階を踏むに従って、5→15→50→150といった人数になる。

●Google+は「うわさ話」、Facebookは「告白」!?

 Googleが新しく始めたSNS「Google+」のテスト運用が始まって、
あっという間に全世界で2000万人以上が登録、利用している。

世界で7億5000万人という会員を擁するFacebookと、このGoogle+
との戦いは、いまネットの世界の最大の関心事といっていい。

この2つのサービスにはどんな違いがあり、この戦いというのは
どんな意味を持つのだろうか?

 GoogleもアピールしているFacebookとの違いは、「サークル」
という概念があることだ。

Facebookには「友達」という1つのつながりの概念しかなく、友達
であるか否かは完全にオン/オフで表現される。

「友達かもしれない」というあいまいな状態がないため、米国では
一時期、「Unfriend」(友達解除)という言葉が話題になった。

 それに対して、Google+は、ネット上の友達や知り合いをサークル
に振り分けるという発想だ。「Google+ってどう使ったらいいか分か
らない」という声も聞くが、ただの友達仕分けツールなのだと考える
と分かりやすい。

ちなみに前回のコラムでは「Google+はクラウド時代のトモダチコ
レクションなのか?」などと書いた。

 友達をそれぞれのサークルに振り分けることで、個々のサークルに
向けて発言したり、会話のストリームを眺めたりできるようになる。

現実のサークルと混同しそうになるが、まったく異なるのは、他人の
Google+において、自分がどんな名前のサークルに誰と一緒に扱われて
いるのかは見えないことだ。

Google+のサークルは、各人のご都合主義がぶつかり合わない、うまい
具合のソーシャルグラフになっている。

 一方、Facebookで「~さんからからFacebookの友達リクエストが
届いています」とくると、ちょっぴり緊張が走る。「~さんがGoogle+
であなたを追加しました」は、そこまでの緊迫感はない。Facebookが
改まって「付き合ってください」と告白される感覚であるのに対して、
Google+は「うわさ話をされた」というくらいの違いがある。

FacebookとGoogle+に見る友達関係150人限界説

 ところで、Google+には、あらかじめ4つのサークルが用意されている。

はじめてアクセスしたときに「おやっ?」と思われた人もいると思う。
「友だち」「知人」「フォロー中」「家族・親戚」の文字通り“サークル”
が画面に現れる。これは、ちょうど『友達の数は何人?』の著者である
進化心理学者のいう、友達、知人、あるいはクランなどの集団があて
はまるのだろうか?

●日本のSNSなら、いっそ「カワイイ!」ボタンを

 Facebookで驚かされるのは、とにかく利用者に対して「友達」を
見つけてつなぐことを、あの手この手で執拗に求めてくることだ。

Facebookの画面右側は、さまざまな友達の活動や広告が表示される
非常に特徴的な部分だが、ここに「~さんが友達検索ツールを使い
ました」などとこれ見よがしな情報も表示されたりもする。

 人間にとって「人と会う」ということは、人生のトピックの1つと
いってもよい。Facebookは、そうした心理的なエネルギーによって
活性化されているサービスなのだ。

そして、「友達リクエスト」を「承認」すれば、また別な「友達
リクエスト」が届くようになる。

 これは何かの感染かチェーンレターのようなものではないかと
思えるほどだが、せっせとみんなでFacebookのためのデータ構築を
手伝ってあげているという見方もできるだろう。

 仮に友達の数の平均が「150人」だとすると、その150人の完璧な
ネットワークがFacebookの生命線なのだ。一方、Google+は実名性
のあたりなどに少し甘いところがあるが、3倍数で増える5人、15人、
50人、150人といったサークルを自在に管理できる。

 いずれにしろこの2社には、150人のリアルな人のつながりという
ものが見えていると思う。

それに比べて、日本のソーシャルメディアは「友達だから手をつない
でおこうね」といった遊びの感覚でできている傾向が強いのではな
いかと思う。

 もちろん、日本と米国では人のつながりも社会のしくみも異って
いる。

Facebookの根底には「父親が息子のガールフレンドの名前を知って
いる」とか、「ホームパーティなどを頻繁にやるような文化」が
あると思う。

事実、私の知り合いの米国人は、そうしたライフスタイルがいかに
Facebookとマッチしているかを説明してくれた。

 それならば日本のSNSは、徹底的に日本の文化に根ざした作り
にすればよいではないかとも思う。mixiは、「チェック」とか
「イイネ!」とかではなく、「カワイイ!」ボタンを作れば
いいではないかと思うのだ。

●「超巨大」から150人の積み重なりへ

 しかしここで重要なのは、もう「Facebookやmixiが人々の
生活にどこまで便利でマッチしたサービスを提供しているか」
という次元の話ではなくなっているのではないかということだ。

友達が「なんとなくつながっている」という話と、「リアルの
つながり150人」が完成しているというのは、まるで話が違う
ではないか。

 FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグは、「100年ごとに
メディアは変化する」と発言したことがある。

100年前というのは、電話やラジオが発明され、やがてテレビが
登場した、マスメディア4媒体の時代である。

これまでのネット上のメディアも、基本的にはこれの延長上
にあったというわけなのだ。

 いまあなたが読んでいるWebページも、いままで紙に印刷
していたものを「オン・ザ・ウェブ」化したものといって
よい。

いままで、新聞や書店などを通して「デリバリー」されてきた
ものが、電子的なネットワークを通じてPCやスマートフォンの
画面で見られるようになったというくらいの違いしかない。

 それが、文字通りSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サー
ビス)から「ソーシャルメディア」と言い換えられたように、
150人のネットワークの積み重ねが情報インフラになったと
いうことなのだ。

発信と受信が同列になることもでき、受信側が「+1」や
「いいね!」でその情報の伝達性を上げることもできる。

こうした時代が訪れていることについて、Googleも同意
したというのがGoogle+なのではないだろうか?

 7月20日(現地時間)、Googleは、「Google Labs」を終了
すると発表した。

Google Labsには、同社の社員が勤務時間の20%を使って
自分のプロジェクトをやってよいというルールから生まれた
サービスが多い。

この発表がGoogle+と直接関係するかどうかは不明だが、
「より重要なプロダクトへの集中」がその目的だとい
うのだ。

 150人のネットワークは、いままでGoogleが扱ってきた
ような、Google流に言う「超巨大」(very very large)に
比べるとえらく小さく見える。

しかし、それは150人ごとの小さな世界に対して「正しい答え」
をもたらすというメカニズムなのだともいえる。

もちろん、これからも検索の価値はあるだろう。

しかし、時代が大きくシフトし始めたのだ。

Google+対Facebookの戦い、これからどう展開していくのか? 

来年春には、Facebookは株式を公開すると言われている。

【遠藤諭、アスキー総合研究所】


以上。


〇150の法則(ダンパー数)
一夜にして集団の性質が変わるティッピングポイント
一つの工場で労働者が100人から150人までのときは問題に
ならないが、150人から200人になると大きな問題が発生する。
この150という数は、われわれ人間が真正の社会関係を営む
ことのできる最大の個人数を表していると思われる。
すなわち相手がどこの誰で、自分とどのようなつながりを持って
いるかを知りながら維持できる関係を表している。

というのがあったが、ネットの世界でもそのようなルールがある
なんて面白いと思った。

昔、無政府主義というのがあったが、人間集団の持つこの限界
を想定していなかったのが、この思想の限界だったようだ。

ところで、国会議員の数もこのくらいにした方がまとまり
やすいかもしれない。

 


がん進行を左右する仕組み、九大グループが解明

2011-08-01 21:49:04 | 健康

ヤフーのニュースである。

 

がん進行を左右する仕組み、九大グループが解明
読売新聞 8月1日(月)9時47分配信

 九州大生体防御医学研究所の鈴木聡教授(ゲノム腫瘍学)
らの研究グループが、がんの進行を左右するメカニズムに
「PICT1」というたんぱく質が関わっていることを突
き止めた。

 生存率を高める新薬の開発につながる可能性があり、
1日、米科学誌電子版に発表する。

 研究では、細胞核の核小体の中に、PICT1が存在
することを発見。

正常な細胞の場合、PICT1は「リボゾームたんぱく質」
と結合しているが、PICT1を消失させると、リボゾーム
たんぱく質が核小体から出て、がん細胞の増殖を抑制する
「p53」と結合し、p53の働きを活性化させることが
わかった。

 また、がん患者のPICT1と生存率の関係も調査。

食道がんでは、PICT1が少ない患者の5年後の生存率
が1・7倍になり、大腸がんでも1・3倍になることが
確認された。

以上。


大変、嬉しいニュースである。

わたしたちが、若い頃、がんは、不治の病であった。

このような先進的な技術が開発され、がんの克服に
つながっていくことになればと思う。

また、このような技術が、日本人によって開発される
ということは、やはり、このうえなく、喜ばしくて
ならない。