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リタイアーのよもやま話

「元気おじいちゃん」が語る健康の秘訣とは?

2011-08-14 12:09:25 | 人生

ヤフーのニュースである。

長寿のまち小鹿野 「元気おじいちゃん」が語る健康の
秘訣とは?
産経新聞 8月12日(金)16時0分配信

 
拡大写真
歌舞伎を演じる自身の写真を手に笑顔を見せる石川竹次
さん=7日、埼玉県小鹿野町(写真:産経新聞)

 高齢化率が高いのに1人当たりの医療費負担が少ない-。
そんな高齢社会の模範となっているのが、豊かな自然に恵
まれた西秩父の山里、埼玉県小鹿野町だ。県ではその要因
を分析し、「小鹿野モデル」の都市部への拡大を試みてい
る。

そんな町に、地元でも有名な95歳の「元気おじいちゃん」
がいると聞き、健康の秘訣などをうかがいに行ってみた。
(市岡豊大)

 人口約1万4000人、周囲を山に囲まれた小鹿野町。
平成17年国勢調査では65歳以上の高齢者は3945人。
高齢化率は約27%で、県全体の17%を10ポイントも
上回る。


一方、県によると、小鹿野町の17年度の1人当たり老人
医療費は55万円で、県平均の77万円を大幅に下回り、
県内市町村で最も少ない。

つまり、「元気なお年寄りがたくさんいる」ということ
だ。

 なぜ、健康長寿が実現できているのか-。町で有名な
元気おじいちゃん、石川竹次さん(95)が、そのヒント
を握っていた。

 石川さんは旧日本専売公社に勤務。定年退職後、小鹿野町
に戻った。今は独りで年金暮らしだが、毎朝1時間グランド
ゴルフをし、週1回子供たちに書道を教えている。

 約220年の歴史を持つ「小鹿野歌舞伎」の保存会員で、
昨年4月には約8分間の演目に出演、飛んだり跳ねたりの
激しい立ち回りをこなした。

町内20団体を束ねる老人クラブ連合会の会長でもある。

年数回の会合や社会奉仕活動などを取り仕切っているとい
う。

 「健康の秘訣は?」と聞くと、「あちこちに出かけて人と
つながること」と即答。今日の献立に悩んだら、近所に
出かけて独り暮らしの人に聞き回る。

すると「みんな一生懸命教えてくれる」という。

 最近は「百歳まで生きよう会」と銘打ち、80代前後の
高齢者約25人を月1回集め、お互いの話に耳を傾けてい
る。

「たわいないお茶飲み話をして過ごす。

そしたら、今日も一日生きられたと思えるじゃない?」と
笑う。

 こうした地域の密接なつながりが、健康長寿の基盤になっ
ているようだ。小鹿野町保健福祉課の浅香章課長は「見守り、
見守られることが当たり前のように残っている」と説明する。

 地域で過ごす習慣が根付いているから医療や介護は在宅が
基本。

病院は入院時から退院を前提に治療を検討し、介護事業は
在宅をメーンに進める。小鹿野町は市街地から離れた土地柄
のため、歴史的に町行政を中心とした医療福祉を展開。

町を挙げて介護予防や健康増進に取り組んできた。

 県はこの「小鹿野モデル」を平成21年度から鳩山、とき
がわ両町で導入。

保健師による高齢者宅の訪問や、民間ボランティアを活用した

見守り活動などを集中的に行ってきた。今年度からは桶川、

坂戸、朝霞、吉川の4市にも拡大し、都市部での定着を試み
ている。

 石川さんにこうした県の取り組みを話すと、「お茶飲み話が
できる環境があれば、都会の孤独死なんて考えられない。

そうなったら高齢社会は楽しいもんだ」とアドバイスをくれた。

都市住民が忘れてしまった地域のつながりを、改めて小鹿野町
の人々から学ぶときが来ている。

以上。


大変参考になる話である。

無為で浅ましく都合よく生きて、成仏できるのだろうか?

なんて、死後揶揄されるような人生は、おくりたくないもの
だ。

見習わなくては。

ささやかな人生であっても、死して、思い起こされるに値する
人生でありたいものだ。

 


長寿の秘密は「遺伝子」

2011-08-14 12:00:23 | 人生

「健康そのもの」104歳女性、長寿の秘密は「遺伝子」
の説も

CNN.co.jp 8月9日(火)19時3分配信

(CNN) 「ハッピーバースデー」の歌声に囲まれて好物の
チキン料理を味わい、あわただしくボランティアの仕事へ
――。米フロリダ州ハリウッドに住むドリー・エイバー
ノイエクさんはこの日、104歳の誕生日を迎えた。

最近の研究によると、ドリーさんの長寿の秘密は食生活
でも運動でもなく、持って生まれた遺伝子かもしれない。

ドリーさんは地元の大病院で37年間、院内で配達ボラン
ティアを続けている。

病院のカフェテリアでスタッフらが誕生日を祝い、シェフが
クリームソースたっぷりのチキンを用意した。

1時からは仕事の時間だ。カートを押して広い院内を歩き回り、

「ゆっくり歩いたほうがよければ言ってね」と取材カメラ
マンを気遣う。

ドリーさんは1人暮らし。軽いリウマチや視力、聴力が多少
衰えたことを除けば健康そのものだというが、長生きの
秘訣を尋ねても肩をすくめるばかりだ。

食生活に気をつけているわけではない。大好きなクリーム
ソースは脂肪たっぷりだし、毎日ケーキかクッキー(一番
好きな種類はチョコレートチップだ)を1~2個食べる。

運動といっても、昔から歩くのは好きだが、スポーツジム
に入会したり定期的にエクササイズに通ったりしたことは
ない。

米国の老年学専門誌JAGSに最近掲載された研究によると、
ドリーさんのような超高齢者は長寿につながる遺伝子を
持っている可能性が高いという。

米アルバート・アインシュタイン医科大学のニール・バー
ジライ博士らの研究では、95―112歳の健康な東方ユダヤ人
477人を対象に70歳当時の生活習慣を尋ねたところ、40%
以上が太りすぎや肥満、35%がたばこを吸っていて、
ほとんどの人が運動をしていなかった。

この割合は一般人口と比べてもまったく違いがない。

同研究によれば、長生きする人は「善玉」と呼ばれるHDL
コレステロールを増やす遺伝子や、循環器疾患やアルツ
ハイマー病を防ぐとみられる遺伝子を持っている場合が
多い。

別の研究では、長生きする人は地域社会とのつながりが強く、
うつ状態に陥りにくい傾向があるとも報告されている。

ドリーさんには遺伝子説と環境説のどちらも当てはまる
ようだ。母親は99歳まで長生きしたし、ドリーさん自身は
周囲の人々とのつながりが強い。「人が好き。おしゃべりを
して相手のことを色々聞くのが楽しい」と、ドリーさんは
言う。

長寿にはわれながら驚いていると語り、「こんな年になる
まで生きようという野心を抱いたことはなかった。自分でも
時々、いったいどうやってここまで来たのだろうと思って
しまいます」と笑った。

以上。


「健康そのもの」104歳女性、長寿の秘密は「遺伝子」
の説も

ということだが、わたしも、個人的にはそのようなことが
あるのではと思っている。

わたしの家の近くに住んでいた高齢の女性が96歳で
亡くなった。

大方の高齢者が、なんらかの健康法について、努力を
しているが、

この女性が、自宅から外に出たことは、数えるくらいの
回数しか見た事がない。

ほとんど仕事らしい仕事をせず、とりたてて地域との
交流もせず、そして宗教に凝った様子もなく、日々何を
していたんだろうと不思議に思わざるを得ない。

悪く言うと、人生を無為に過ごしたとしか思えない一生に
あって、96歳の天寿を全うしたことがわたしには理解
しがたいことであった。

早世する人の中に、生き急ぎの人も多々あるように思える
のだが、このような人がいるとなると、個人の努力とか
意志を超えて、長寿の秘密は「遺伝子」ではと思いたく
なったりする。

周囲から見て、無為に過ごしている人生に疑問を持たない
ということ、若干羨ましくもあるが、とても、真似ら
れるものではない。

地域とも社会とも時代とも歴史とも全く関係ない人生
って、何なんだろう。

ただし、彼女のやったことは、男を取っかえ引っかえの
人生と、人の財産を掠める人生ではあったが┄。

あまりにも都合のいい人生。

長生きはしたが、成仏できるのだろうか?


おかしなことが起きている

2011-08-14 06:57:10 | 放射能

週刊朝日 2011.812号にあった記事である。


タイトルは、「おかしなことが起きている」
である。

以下、抜粋。


 国やマスコミが積極的に放射能汚染の危険性を話す
ならまだしも、どちらかいうと火消しにやっきになっ
ている。

今が大切で、後は野となれ山となれ、といった感じだ。

 先行きのわからない今後のことを心配するのは、未
来につけを残してはいけないと考える真心のある大人
か、子供のいる親だろう。

これらの人々は、国や東電の言い分をそのまま報道して
いるテレビや新聞の情報を鵜呑みにしない。

いろんな場所から情報を集め、少なくとも自分の頭で
考えるということをしはじめている。

 それはいけないことなんだろうか。責められるよう
なこと?

 1カ月前から、子供のいる親から依頼を受け、ボラン
ティアで学校や公園の放射線量を測りにいくということ
をはじめた。

自治体は数値の低そうな場所を探して測っているみたい
だが、逆にあたしと依頼してきた親は数値の高そうな
ところを探して測る。

 べつに、自治体に逆らいたいわけじゃない。

その地域にこれからも住みつづけることを考えれば、
汚れているところを奇麗にしなきやいかんと思うだ
ろう。

自治体は高い数値が出ると、その地域から住民がいなく
なると考えているのだろうか。

 そういった考え方は学校も同じで、数値の高い場所
の報告をすると明らかに迷惑そうだ。その学校に子供
を通わせている母親に、「自治体に任せてあるから、
勝手に測るな」などといい出す始末。

どうも、教師なら子供のことを一番に考える、という
のはあたしの幻想であったみたいだ。

 とにかく今、世の中ではおかしなことが起きている。
真剣に地域の今後(それはそこに住む子供のことでも
ある)を考える人間は、その地域のコミュニティーから
仲間外れにされ虐められる。

今の自分の立場しか考えられない、視野の狭い人間に
よって。


以上。

 

また、次の記事も大変気になる内容であった。


放射能
2百キロ圏内でがん患者40万人!?
ECRRバズビー博士が警告

 

7月に緊急来日したECRR(European Committeeon
Radiation Risk=欧州放射線リスク委員会)科学委員長の
クリス・バズビー博士(65)が東京・千葉・福島で講演し、
文部科学省が小中学校での被曝限度(安全基準)をICRP
(国際放射線防護委員会)勧告の最高限度線量の年間20ミリ
シーベルトまたは毎時3・8マイクロシーベルトとしたこと
について、「そのような汚染地域に子どもたちを置くことを
許すのは無責任で、何かしらの健康障害と死をもたらすこと
になり、どのような文化社会においても許されない」と日本
政府を批判し、福島の子どもたちの速やかな避難を促した。

ちなみに日本の一般人の年間許容被曝限度は、法律で1ミリ
シーベルトと定められている。

 「原爆による放射能の被害をあれほどひどく被った日本が、
過去15年間の研究で疫学的にも論理的にも誤りで時代遅れの
ICRP勧告に盲目的に従った結果、いま自国の子どもたち
と親たちを犠牲にしていることは極めて悲しく、また皮肉だ」
と語り、福島原発事故の健康への影響は、原発200キロ圏
内で今後10年に20万人、今後50年に40万人を超えるがん患者が
発生すると警告した。

これはECRRが日本の公式発表の情報に基づいて予測した数
だ。
 ECRRは1986年のチェルノブイリ原発事故のあと、I
CRPやIAEA(国際原子力機関)のリスクモデルが「放射
線の影響を過小評価している」との懸念から97年に結成された
国際的な科学者集団で、独自のリスクモデルはICRPより
ずっと厳しい。

バズビー博士は現地調査でチェルノブイリに入った科学者仲間
をがんで亡くしており、来日に当初は慎重だったが、子どもの
集団疎開を求めて福島地裁郡山支部に仮処分を申請している
「ふくしま集団疎開裁判の会」の弁護団の招聘に応じた。

 バズビー博士は、原発推進者たちの「ただちに健康には影響が
ない」という主張が、現場周囲でのセシウムなどのガンマ線量を
基礎としており、より危険なウランやプルトニウムといったアル
ファ線放射性核種からの内部被曝をまったく考慮していないと
指摘する。

 「本来なら放射線量がその地域のバックグラウンド平常値の
2倍を超えるか、毎時O・3マイクロシーベルト以上になったら
できるだけ早く安全な場所へ避難すべきだ。

私が日本に来たのは、世界を変えるため。

福島で起きた事故で多くの人が振り返り、考える機会を得たはず。

原爆被害国である日本が、次の新しい世界をつくる契機にして
ほしい」と呼びかけた。
       
以上。

 

「2百キロ圏内」について、何か情報はとネットを検索したら
次のような話があった。

20世紀の最大の原発事故となった チェルノブイリ原発の爆発事故。
これと福島原発の爆発事故を比べます。

チェルノブイリから西側には300km飛散しています。東北東には500km
だそうな。福島原発から東京までの距離は230kmだよ。

とある。

また、次のような話もあった。


チェルノブイリ事故では広島原爆 800発分が放出されました
(図2参照)。

福島第一原発事故では、広島型原発の20個分の放射性物質が
放出されたということです。

ということで、クリス・バズビー博士の主張をどのように、
受け止めるか、ちょっと困難だが、

「本来なら放射線量がその地域のバックグラウンド平常値の
2倍を超えるか、毎時O・3マイクロシーベルト以上になったら
できるだけ早く安全な場所へ避難すべきだ。~」を参考に
すべきなのか。いろいろと迷うところである。


ところで、この記事にこういう文章がある。

ちなみに日本の一般人の年間許容被曝限度は、法律で1ミリ
シーベルトと定められている。

であるが、今日のヤフーのニュースに、次ぎのようなニュース
があった。

以下、ニュース。


子どもの甲状腺から放射線検出
8月13日 16時48分  
東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の
1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、およそ
半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分
かりました。

専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、
念のため継続的な健康管理が必要だ」としています。

この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、
広島大学の田代聡教授が報告しました。田代教授らのグループ
は、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県
いわき市や飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺
への被ばく量を調べる検査を行いました。

その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素
による放射線が検出されたということです。田代教授に
よりますと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベル
ト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。

しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への
被ばく量は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も
多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値で
はない」ということです。田代教授は「微量なので将来、
甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも
対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話していま
す。

検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者
に通知されることになっています。

以上。


このニュースでは、

今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、
子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35
ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」と
いうことです。

いう解釈が出ている。

しかし、前述の

ちなみに日本の一般人の年間許容被曝限度は、法律で1ミリ
シーベルトと定められている。

という考え方と齟齬が生じるがどういうことなんだろう。


それはそれとして、「おかしなことが起きている」の記事で
あったように、できるだけ放射能には触れないことにしよう
という動きも蔓延しそうである。

結果として、「後は野となれ山となれ」になりそうだ。

これだけの放射能に汚染されては、汚染疲れして、誰も責任
がとれなくなった。

はたして、どうなっていくのだろう。


ところで、もっと怖い話があった。


サンデー毎日、2011.8.14号には、こういうのがあった。

 

余震でフクシマ倒壊「Xデー」

▼3.11後M5以上500回。〝余震地獄〟で劣化加速
▼河田東昭中央防災会議座長「東電はまだ〝情報
隠し〟している」

「3・11」から4カ月余、東日本一帯を襲う余韻は
いまだ終息する気配がない。防災・原子力関係者の
間では、福島第1原発「倒壊のXデー」がひそかに
ささやかれているのだ。


以下、抜粋。


 気象庁によると、東日本大震災ではM5を超える
規模の余震が550回、このうち原発に近い福島沖や
福島浜通りを震源とするM5以上の余震は82回発生して
いる(7月29日現在)。

 「今回の地震では、陸側に沈み込んだ太平洋プレート
がその上部を削り取る『構造侵食作用』が起きたと考え
られる。

南北800キロに及ぶ『沈み込み帯』が陸のプレートを
削り取った結果、周辺の歪みを戻そうみして起きるのが
余震です。

しかも新たな滑り面(断図面)が作られた可能性が高く、
余震規模が大きいのはそのためでしょう」(巨大地震の
メカニズムに詳しい地質学者の柳井修一氏)

 


「爆発した原発は耐震評価不能」


 骨格だけの残骸にしか見えない原発施設に、果たして
余震を耐え抜く強度は残っているのか。

6月末に原発担当首担補佐官を退任した馬淵澄夫衆院議員
は、「事故後の耐震性は検査済みだ」と明かす。馬淵議員
によると、東電は崩壊した建屋の柱や梁を3次元レーザー
計測し、耐震強度判定を行った。この計測ほうは1秒間に
5000発前後のレーザー光を対象物に照射、反射光が戻
ってくる時間で対象物の正確な形状を計測するシステムだ。

 「計測の結果、4号機の使用済み核燃料プールだけは倒壊
の危険性を考慮に入れて判定されました。水素爆発で吹き
飛んだ屋根などのガレキが、プールに落下したことが原因で
す。

現在、各号機とも最大M8までの余震に耐えられる状態です」
(馬淵議員)

 先述したように、4号機の使用済み核燃料プールは確かに
耐震補強された。

だが、この計測法による耐震判定はどこまで正確なのか。

冒頭の原発コンサルタント幹部は「水素爆発を起こした原発の
耐震評価は不可能です」と断言する。

 例えば、4号機では資材を積載したトラックの出入り口で
ある大物搬入扉が内側から膨らみ、破損していることが確認
された。

この幹部によれば、水素爆発による爆風が原因とみられる。

さらに映像資料を解析したところ、1、3号機では水素爆発
で生じた火災が建屋下部で確認された。爆発による、こうした
建屋への負荷は元々想定されておらず、データが存在しない
いう。また、メルトスルーによる高温状態に長時間さらされた
格納容器に近接したコンクリート壁、漏れ出した核燃料が穴を
開けた可能性がある格納容器直下のコンクリート基部―などの
耐震強度を評価する手段はない。

幹部によると、融点2800度の核燃料に対して同800度
程度のコンクリートは、事故の初期段階でボロボロに劣化した
とみて間違いないという。

 「原子炉建屋は、水素爆発で弱くなった部分が余震の揺れで
壊れ、倒壊を招く恐れがある。新たに建造された循環注水冷却
システムは耐震性が考慮されていない可能性がある。

配管や浄化装置が余震で破損すれば作業員が大量被曝し
しまいかねない」(前出・原発コンサルタント幹部)

 さらに余震そのものの脅威に加え、「東電の〝報隠し〟が
余震対策を遅らせている」と憤るのは、「中央防災会議」
(会長=管直人首相)が設置した「東北地方太平洋沖地震を
教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」(委員17人)
の座長、河田恵昭・関西大教授(防災危機管理論)である。

河田氏は「東日本大震災復興構想会議」の委員も務める
防災の専門家だ。

 「事故収束過程の中で最重要なのが余震対策です。余震は
2年後も続いているかもしれず、かつ原発周辺で直下型地震が
起こらない保証はない。

だが、東電が関連データを表に出さないことで、中央防災会議
ですら原発の危険度や地震・津波対策の有効性を評価できな
状態です」(河田氏)

 河田氏によると、原発施設の具体的な補強箇所、破損した配管
及びその修繕状況などの全体図面などは、余震対策を構築するう
えで不可欠な資料という。

加えて、東電が専門調査会に対して余震対策に関わる専門的な
助言を求めたことはなく、地震や津波の知見の〝宝庫〟である
中央防災会議は、余震対策に関して完全に蚊帳の外に置かれた
まま没交渉の状態が続いている、というのである。

 「原発が倒壊すれば大量の放射性物質が再び放出され、作業
員の立ち入りすら厳しくなる。高線量の格納容器内が確認でき
ていない以上、水蒸気爆発のリスクも消えていない。

コンクリート壁で建屋全体を覆う〝石棺〟を実施すれば余震
対策になるが、〝水棺〟に固執する現政権では無理だ」(前出・
幹部)

 廃炉まで30年ともいわれるフクシマ。破局の「Xデー」を回避
すべく、英知を総動員してほしい。
   

以上。


これである。


この記事の中の次ぎの話には考えさせられる。

幹部によると、融点2800度の核燃料に対して同800
度程度のコンクリートは、事故の初期段階でボロボロに
劣化したとみて間違いないという。

 「原子炉建屋は、水素爆発で弱くなった部分が余震の
揺れで壊れ、倒壊を招く恐れがある。新たに建造された
循環注水冷却システムは耐震性が考慮されていない可能
性がある。

配管や浄化装置が余震で破損すれば作業員が大量被曝し
しまいかねない」(前出・原発コンサルタント幹部)

以上。

一体全体、どれだけのダメージがあったのだろう。

廃炉まで30年ともいわれる。

30年の間にこれだけのダメージを受けた建物の老朽化は
続いていく余震、台風などによる塩害によって、猛スピ
ードで進行するはずだ。


そして、その廃炉まで30年の間、南海地震、関東直下地震
等が発生する可能性は充分にある。

はたして、福島原発は、持ちこたえられるだろうか。

猿の惑星では、アメリカは原爆の放射能で汚染されて、ニュー
ヨークは立入禁止区域になってしまった。

福島原発からどれだけの区域になるのか知らないが、原発
倒壊の放射能汚染で、膨大な立入禁止区域ができかねない。

これは、充分に考えられることだが、どうなるのだろう?

そうなると、復興事業で投じた膨大な投資はどうなるのだ
ろう?