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リタイアーのよもやま話

原発国家ー「電力」の覇権

2011-08-29 23:40:13 | 放射能

今日の朝刊にあった記事で、興味深いのがあった。 
その抜粋である。

 

   原発国家ー「電力」の覇権


 「電力の重要性を利用者に教育するため、夏の供給量は
厳しい予測で出すべきだ」

 福島第1原発でメルトダウン(炉心溶融)が進行していた
3月中句。

事故対応に追われる東京・内幸町の東京電力本店での会議で、
ある幹部は言い切った。

東電は14日、戦後の混乱期以来の「計画停電」に踏み切る。

 鉄道各社は運行本数を大幅に減らし、首都圏の駅は「出勤
困難者」であふれた。

茨城、千葉両県の被災地までが停電の対象地域となり、予告
された地域で停電が見送られるなど発表も二転三転。

テレビ中継された東電幹部の官僚的な受け答えは利用者を
怒らせた。

 からくり


 東電は25日に「今夏の需給見通し」を発表。

「供給力が最大電力を大幅に下回ると予想される」と需給
状況を説明し、予想される7月末の供給力は需要見込みに
比べ、850万キロワット少ない4650万キロワットしかないとした。

 数字にはからくりがあった。夜間の余剰電力でダムにくみ
上げた水を需要の多い時間に放水する揚水発電が除外されて
いた。

「供給力を算定できない」としたが、公表資料は設備容量を
1050万キロワットと明記している。

 経済産業省の幹部は「東電は危機をあおり、俺たちをつぶし
たら大変だぞと脅しをかけていたんだ」と振り返る。


以上。

危機感をあおった東京電力

とか

供給不足を演出し、〝脅し〟

独占のおごり露呈

の文字も見られた。


この電力不足の話しについては、テレビでは辻褄があわない
という指摘もあったが、状況として、東電の都合通り、流れて
いった。

 

「電力の重要性を利用者に教育するため、夏の供給量は
厳しい予測で出すべきだ」

この発想なんだろう。

「利用者に教育するため」この言葉、何だろう。

国民は、そんなに、馬鹿なのだろうか。


ドラッカーの話しである。


"(マネジャーには)根本的な素質が必要である。真摯さで
ある。"

 "うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって
助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。

この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、
しばしば誰よりも多くの人を育てる。

好かれている者よりも尊敬を集める。

一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、
それを守ることを期待する。

何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。

真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。

このような素質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、
人づきがいがよかろうと、またいかに有能であって聡明で
あろうと危険である。

そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格で
ある。"

 "真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。

それはまず、人事に関する決定において象徴的に表れる。

真摯さは、とってつけるわけにはいかない。

すでに身につけていなければならない。

ごまかしがきかない。

ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは
二、三週間でわかる。

無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。
だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。

彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。"

という話しである。


ところで、「電力の重要性を利用者に教育するため、夏の
供給量は厳しい予測で出すべきだ」と、

言い切った東電のとある幹部というのがいるようだが、無理
して節電して熱中症で亡くなった高齢者について、どう
釈明するのだろう。

東電の放射能で、国難に陥っているのに、何を考えているのだ。

現代のような情報化社会に、このような姑息な立ち振る舞いなんて、
そのうち、ばれる時代であるということが分からないお粗末な時代
遅れの頭脳だこと。

腹立たしいこと、極まりない。

放射能汚染で、子ども生むことに絶望した児童・生徒に対して、
東電の幹部は、何を語る。

多くの子どもたち、若い女性の人生を閉ざした責任をなんと
考える。


首都圏直下、プレート境界型地震起きやすく

2011-08-29 22:26:14 | 放射能

首都圏直下、プレート境界型地震起きやすく
読売新聞 8月28日(日)3時9分配信

 
拡大写真
読売新聞
 東日本大震災後に首都圏の地下のプレート(岩板)に
かかる力が変化し、複数の震源域が連動して巨大化する
場合もある「プレート境界型」の地震が起きやすく
なっていることが、東京大地震研究所の分析でわかっ
た。

 同研究所は今後も観測を継続し、大地震が引き起こ
される可能性についての評価を進める方針。

 首都圏の地下は、日本列島が乗る陸のプレートの
下に、2枚の海のプレートが沈み込む複雑な構造を
している。

プレート同士が接する部分で起きる「境界型」の地震の
ほか、プレート内部の断層が起こす地震も発生する多発
地帯だ。

 大震災前の5年間の平均では、マグニチュード(M)
3以上の地震が1か月に約8回発生している。

 同研究所によると、普段から起きている人が感じない
小さな地震に占める境界型地震の割合が、大幅に増加
したことが判明した。

 また、震災当日から今月20日の間に起きたM3
以上の境界型地震は、東京湾北部の地下60~70
キロの場所で約4倍(暫定値)に、茨城県南部の地下
40~55キロで約20倍(同)に増えたが、プレー
ト内部の地震はさほど増えておらず、起きる地震の
タイプが明らかに変わった。


以上。

 

前々から、多くの人が気にかけていたことであるが、
とうとう現実味をおびる話しになったようだ。

ということであるが、週刊朝日の2011.9.21号にあった
記事の内容も多いに心配になってきた。

放置される全国195カ所の「放射性物質」3.11で
ウラン燃焼寸前だった!

という記事である。

過日、発売された週刊誌に、東京直下型地震が起こった
時、東京湾に面したコンピナード火災について、言及
していたが、3.11の石巻のコンピナード火災のような
ことが起こる可能性は、充分にあり、東京が地震による
被害より、コンビナード火災の類焼による大火災の方が
大きな心配ではないかと思った。

問題は、今回のような「放置される全国195カ所の『放射性
物質』」ということで、これらの放射性物質が火災で、炎上
することによる放射能汚染の懸念が生じてきている。

そうなれば、東京は放射能によって壊滅することになる。

となると、これはこれで、恐ろしい話しだ。

国は、全国に放置されている放射性物質を掌握し、地震や
火災等でも放射能汚染の被害が生じないような対策を考え
る必要があるかもしれない。


ツイターにあった話しだが。


昨日、中学3年生の女子3人がこんな会話。

A「私たちってさ、子ども産めないよね」 
B「だよね。産めないっていうより、妊娠できなくね?」 
C「それに、結婚も県内の人としかできないんでしょ。

マジ、範囲せまいんだけど」・・・子供たちにこんな会話を
させるこの国は、なんなんだ!


日本共産党員が福島視察に行ったときに聞いた話。
福島では放射能対策のため、猛暑の中、窓を閉め切って授業を
行っているが、ある女生徒が「いいよ先生。窓開けて。どうせ
私たち子供産めないし。」

 

 私は今まで健康的な赤ちゃん欲しいから、酒も飲まずタバコも
吸わず、シャンプーとかも香りより安全性を優先してきた。
なのにそれまでの苦労が全部台無しになった

以上。

なんとも、悲しい。本当に不条理な話。