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リタイアーのよもやま話

「心を整える」勝利をたぐり寄せるための56の習慣

2011-05-30 23:51:11 | 若い時に読みたかった本

「心を整える。」
勝利をたぐり寄せるための56の習慣
長谷部誠=著
幻冬舎=出版

この本が、新聞の書評欄で紹介されていた。
その紹介が興味深かったので、いつか、読んで
みたいと思っていた。

偶然、数日前に、見つけたので、喜ばしく思い、
早速読むことにした。

彼は、この本を書いた時点で、27歳ということ
であった。

わたしは、よく知らなかったが、プロサッカー
選手ということもあって、興味深かった。

読み終わって一言。

良い本だと思った。

小学校高学年から、高校生までに、この本を読んで
おきたかった。というのが本音である。

このような本と、このような人と若い時に、出会って
いたかったものだと思っている。

そうしたら、わたしの人生も、違うものになっていた
気がする。

残念でならない。

今の若い人にも、ぜひ読んでもらいたいと願って
やまない。

普段から、読書の習慣をもち、孤独に浸かる時間を
大切にしている。と言っているが、そのことは、本の
つくりかたにも充分に伺える。

本の最初から、最後まで、丁寧に作られていて感心
しているが。

今まで、気づかなかったことがあった。

本田宗一郎氏の著書で、気に入った言葉を紹介していた。

「惚れて通えば、千里も一里」
好きなものは時間を超越する。

この文章である。

「惚れて通えば、千里も一里」この言葉は、よく知ら
れている言葉である。

このよく知っている言葉の理解が、実に浅いものだった
と感じ入ったことだ。

今回、この言葉に。

本田宗一郎氏の「好きなものは時間を超越する。」という
文章が続いたことで、全く違う感想を抱いた。

これを単純に「恋の歌」と思っていたことが失敗で、
あった。

人生において、何が、成すに値するかということも
この「感覚」であったということに、今さらに気づいて
しまった。


「惚れて通えば、千里も一里」
好きなものは時間を超越する。

本田宗一郎氏においては、車作りこそがこのことで
あったのだ。

結局、人生で、大事なことは、そういうことにつきる
ということであろう。

残念ながら、気づくのが遅すぎたようだ。

であるが、そうだとしても、果たして、わたしに、

「惚れて通えば、千里も一里」に値するものが
あったろうか。

ちょっと、心もとない。

ところで、最近、思っていたことで、今回もその思いを
再確認したことがある。

イチローを初め、マスコミを賑わす多くのアスリート
の履歴を読むと、幼児・児童期から、自分の夢や憧れ
に忠実に、突き進んできたということがある。

そのようなことが、可能になるほどに、社会が熟して
きたということと、このような生き方を支援できる家庭
(両親)が出現しているということに、わたしたちの時代
との違いに、衝撃を覚える。

こんな話なんて、歴史に残る芸術家の話だと思っていた
からだ。

こういう時代が来たんだと、そう、家庭の力がものをいう
時代がきたんだと。

なんとなく、このような人生を展開できた人たちに
羨望の念を覚えるが、多くのわたしたちの世代には、
望むべくもないことだったことも事実である。

とはいうものの、羨まくてしようがないものだ。

ところで、不思議なことは、なぜ二世議員は疎まれている
のだろう。