消費期限終了

リタイアーのよもやま話

空の終点 /手嶌葵

2011-05-09 22:26:09 | 音楽

空の終点 /手嶌葵

久しぶりに、メールをします。

あなたは、きっと、仕事で忙しいので、メールを遠慮して
いますが。

ふとしたことで、手嶌葵さんという歌手を見つけました。

素敵な曲を歌っていましたので、嬉しくて、つい、メールを
したくなったのです。

実は、秋山雅史さんの「千の風になって」を中国のサイトで
聴いていているうちに、日本の曲を歌っている中国の合唱団
の映像にジャンプしました。

そこで、うろうろしているうちに、秋山雅史さんと手嶌葵さん
のコラボに遭遇しました。

この組み合わせを聴いて、すぐに、異様なのを感じました。

手嶌葵さんは、マイクを口元によせ、つぶやくように歌い、
秋山雅史さんは、マイクを50センチほど離し、朗々と
歌っていたらかです。

このようなタイプの違う歌手が、セットされるなんて
信じがたかったからです。

もし、わたしが歌手だったら、とても、恐ろしくてでき
ないものですから。

でも、最後まで聴いてみて、その異様な組み合わせで、
見事なバランスで、音楽が出来上がった時に、さすがに
「プロ」と感嘆しました。

つぶやくような歌い方、このようなタイプの歌手なんて
見たことなかったものだから、てっきり、中国人とも思わ
れたのだが、ウィペディアで、彼女の経歴を調べたら、
意外な内容で、びっくりした。


ウィキペディアより

幼い頃から両親の影響で古いミュージカル映画に親しんで
以来、映画鑑賞が趣味である。

特に好きな映画として公言しているのは『オズの魔法使い』
『秘密の花園』『小公子』『ティファニーで朝食を』等。

またスタジオジブリ制作映画では『紅の豚』がお気に入りで
あると公言している[1]。

音楽に興味を持ち始めたのも、日頃から身近で親しんできた
映画音楽やジャズ(特に中学時代に聴いたルイ・アームスト
ロングの「ムーン・リバー」に影響を受けたと語っている
[2])が自身の音楽の原点であると語っている

中学生の頃に対人関係から登校拒否に近い状態になる[5]。
中学時代の心の支えとなったのはベット・ミドラーの
「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバー
している。

このカバーの音源がきっかけとなりデビューをつかむ[1]。
となっている。

以上。


こんなに、若い女性歌手が、わたしたちの世代と同じ音楽に
大きく影響を受けたことが信じがたかったですね。


わたしも聴いたことのあるルイ・アームストロングの「ムーン・
リバー」を彼女がカバーしています。


これも聴いたことのあるベット・ミドラーの「The Rose」を
彼女がカバーしています。

この音楽に非常に影響を受けたと彼女は、言っているのだが、
カバーした彼女は、影響を受けたはずの彼らとは、まったく
違う音楽をアウトプットしているのです。

びっくりですね。

中学生の頃に対人関係から登校拒否に近い状態になる[5]。
中学時代の心の支えとなったのはベット・ミドラーの
「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバー
している。

となっているが、ベット・ミドラーの音楽は、聴く人を
朗々と励まして止まない内容になっているのに、彼女の音楽
は、内省的に自分自身に言い聞かせるように歌っているので
すよね。

カバーした音楽とまったく違う音楽を作っているのに、この
音楽が彼女を音楽デビューに導いたのだから、驚きですね。

自分の音楽をやるということが、どういうことなのかという
ことを教えてくれるように、思いました。

実は、これには、個人的にも、思い返されることがあるの
です。

だから余計、この彼女の存在は、多く学ぶような気がした
のです。

わたしが現役時代、そう、7~8年ほど前の話だが、
外国のポップスをカバーしたアルバムを作った女性
がいましたが、そのCDを聴いて、その上手さにびっくり
しました。オリジナルに遜色がないくらい。

しかし、すべてが、コピーなんですよね。

だから、彼女が、ボーカリストとして、世に出るのか疑問に
思ったのです。

それで、手嶌葵さんのカバーした曲を聴いて、いろいろと
考えさせられたのです。

とかなんとか、考えて、彼女の曲を聴きあさっているうちに
とんでもない素敵な曲が流れてきました。


その歌詞を紹介します。


手嶌葵 - 空の終点


作詞:宮崎吾朗
作曲:谷山浩子
編曲:小倉博和

空に終点はあるのかしら
どんな道も終点があるでしょ

大地にも終点があるわ
海にも終点があるはずよ

終わりがないものってあるのかしら
夜が来て一日は終わるでしょ

どの季節にも終わりがあるわ
わたしの命もいつか

空には終点がないって
あのひとはいう

空はずっとずっと続いて
どこまで行っても終わりがないと

空に終点はあるのかしら
それを確かめにいきたい あの人と

あの人と 飛んでいきたい
空の終点があるところまで

以上。

素敵な歌詞、その歌詞に相応しいメロディー。
突如現れる字余りみたいな想定外の綺麗な
メロディー。

「どこまで行っても終わりがないと」なんて
気の遠くなりそうな綺麗なメロディー。

そして、気持ち良いアコースティックの
伴奏にのせて、内省的につぶやくような、
囁きかけるような、心地よさこのうえない
素敵な歌声。

わたしは、こんな音楽があるんだと、新鮮な驚きを
感じました。わたしが、一度も考えついたことのない
音楽。

そのルーツって

中学生の頃に対人関係から登校拒否に近い状態になる[5]。
中学時代の心の支えとなったのはベット・ミドラーの
「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバー
している。

のような過去にもあるかもしれない。

この曲を聴いて、あなたにメールしたくなったのは、この
曲を聴いて、あなたと一緒にいた時間を思いだしたのです。

それが、嬉しくて、たまらなくて、あなたにメールしたのです。

遠い昔、あなたとあの半島まで、よくドライブをしたのだが、
その時に、この音楽が流れているのが、似つかわしく思った
のです。

帰途の際に、車は夕日に向かい、小さい島にしては、地平線の
彼方まで、直線道路が続いているような気がしたところがあり
ましたが、覚えていますか。

わたしは、あなたと車で、その道を走っていて、永遠にこの道
を走っていれば、いいのになんて、不思議な気分になったことを
今でも思いだすのだが、この時に、この曲が流れているのが、
似つかわしいのにと思ったのです。

歌詞を作ったのではなく、詩を歌詞にしたような美しい言葉を、
彼女の歌声がえもいわれぬ一時を作ってくれる。


それはそうと、こんな素敵な歌が似つかわしい時間を、あなたと
共有した日々があったなんてね。

思いもしない宝物を抱えていたなんてね。

あなたと出会えていたことを、感謝してやみません。

一度、機会があったら、立ち寄ってみませんか。

http://www.youtube.com/watch?v=98YE6J3DCVA&feature=related
空の終点 /手嶌葵


では、また。