ビンラディン氏に関するニュースが続々と出てきた。
ニュース1
米軍、生け捕り後に「処刑」? =ビンラディン容疑者の娘が
証言―パキスタン紙
パキスタン紙ニューズ(電子版)は5日までに同国治安当局者の
話として、北部アボタバードの隠れ家で米軍の急襲を受けた
国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は、
いったんは生きて拘束されたものの、その後殺害されたと同容疑者
の12歳の娘が証言していると報じた。
同紙によれば、娘は隠れ家に取り残され、パキスタン治安当局に
拘束された。
調べに対し、2日未明の急襲作戦開始数分後、ビンラディン容疑者は
米軍特殊部隊員に捕まり、家族の前で射殺されたと主張していると
される。
一方、政府関係者によると、拘束された隠れ家の住民は「(同
容疑者も含め、)こちら側から米軍へは一発たりとも発砲して
いない」と口をそろえている。
ニュース2
ビンラディン射殺、娘が目撃か=ISI当局者証言―英BBC
英BBC放送(電子版)は4日までに、国際テロ組織アルカイダのビン
ラディン容疑者殺害を、傍らで同容疑者の娘が目撃していた可能性
があると伝えた。
パキスタン軍の情報機関、3軍統合情報局(ISI)当局者が語った。
同当局者によると、アボタバードの邸宅内には殺害時、17~18人が
いた。父射殺の瞬間を見た娘は12~13歳とみられる。
米軍は作戦終了後、同容疑者の息子らしい人物1人を連れ去った。
夫人や子供は置き去りにされたが、米軍のヘリコプターが故障した
ためと同当局者は推測した。
夫人はイエメン人で、同容疑者の家族以外にも手を縛られた母娘、
8~9人の子供が残されていた。
ニュース3
ビンラディン容疑者「数カ月前移動」=保護の夫人が供述
―パキスタン
アボタバード(パキスタン)時事】国際テロ組織アルカイダの
首領ウサマ・ビンラディン容疑者がパキスタン北部アボタバードの
邸宅で米軍特殊部隊により殺害された際、現場に取り残され、パキ
スタン当局に保護された同容疑者の夫人が当局の調べに対し、
「(同容疑者が)数カ月前にアボタバードに移動した」と供述した
ことが4日、分かった。
パキスタン軍の情報機関、3軍統合情報局(ISI)関係者が時事通信
の取材に明らかにした。
この邸宅については、米当局が昨夏、ビンラディン容疑者が側近と
暮らしている可能性があるとみて情報収集を本格化。
ブレナン大統領補佐官(国土安保・テロ対策担当)は3日、同容疑者が
「5、6年前から」居住していたとの認識を示している。
夫人の供述は米側発表と食い違いがあり真偽は不明だが、同容疑者は
特定の場所に長期間居住することを避けていたとも言われ、アボタバ
ードは潜伏先の一つだった可能性もある。
ISI関係者によれば、2日未明の邸宅急襲後、負傷した夫人は米軍の
ヘリコプターに乗せられず現場に残され、パキスタン当局が保護し
た。
邸宅からはビンラディン容疑者の親族3人とボディーガードの計4人の
遺体が見つかったという。
以上。
これらのニュースからすると、暗殺されたビンラディン氏の状況は、
ボディーガードが一人いる以外は、彼のプライベートな人間だけが、
同居し生活している全く私的な空間である。
つまり、戦闘を想定した生活ではないということである。
米軍特殊部隊に殺害された国際テロ組織アルカイダの首領ビンラ
ディン容疑者は急襲された際、身に着けていた服に電話番号を
縫い込み、現金500ユーロ(約6万円)を所持していたことが4日、
分かった。
とあるが、ビンラディン氏が、たった500ユーロ(約6万円)しか、
現金を所持していない。なんとも哀れでならない。
このような空間に、銃撃戦で望んだアメリカは、なんと弁明する
のだろう。
「策士策に溺れる」
夫人や子供は置き去りにされたが、米軍のヘリコプターが故障
したためと同当局者は推測した。
夫人はイエメン人で、同容疑者の家族以外にも手を縛られた
母娘、8~9人の子供が残されていた。
ということだが、
隠れ家を急襲し、完全犯罪を目論んだが、まさか、隠れ家が
このような状況にあるとは、想定外だったかも知れない。
運の悪いことに、ヘリコプターの故障、想定外の想定外だっ
たろう。神は、アメリカには味方しなかったようだ。
オバマ大統領、選挙対策で、手柄話を目論だはずだが、雲行
きはかなり、怪しくなったと言えよう。
無防備なビンラディン氏を、国家的暗殺で、抹殺した行為は、
アメリカの恥を国際的に曝け出すことになるだろう。
アメリカに人生を弄ばれ、国家的暗殺で、無抵抗のままに、
この地上から抹殺された。
その暗殺行為の有り様を、アメリカの首脳は、テレビで一部始終
観ていたのだ。これって、何だろう。
結局、現代のローマ帝国アメリカは、ビンラディン氏をテロリスト
ではなく、聖者にしてしまったかも知れない。
「策士策に溺れる」
21世紀の「キリスト」誕生である。