1月8日:
“想い出”に、今は「生きた証」としてまた一つ加わった。
6日に退院して来た時に比べると表情が和んで見えるし食欲もある。 声も出る。
ただそれだけで「嬉しい」と思う。
重篤な中にあって数少ない“家を空けられる間”ができて、昨日に続いて「山」に行った。
「筈ヶ岳(はづがたけ)+寧比曽岳(ねびそたけ)」は、雪かな・・・と思ったが取り敢えず行って
無理なら戻ると決めて、朝6時半に家を出た。
「距離優先」を選択して、千両(ちぎり)の山を越え、クラガリ渓谷から作手(つくで)経由で
設楽(したら)の大多賀町を目指す・・・ナビでは1時間20分と近い。
ところが、ところがである・・・雪と崩落で通行止めと迂回の連続で林道や狭い脇道に誘導
され、「ラリー走行」のような運転を強いられる・・・・でも、こう云うのってスキです。
「この先凍結のため通行禁止」・・・・Uターン
予定を大幅に遅れて10時半「寧比曽岳登山口」に到着
登山口から雪が・・・諦めて戻ろうと決めた時、下山して来た“登山者”が
「今日はアイゼンなしで登れるから大丈夫」って教えて呉れた。
ありがとうと礼を言って雪道を1時間登って11時40分に頂上に着いた。
南アルプスの眺望が元気をくれる。 頑張れよ って
12時ちょうど「筈ヶ岳」は止めにして、元来た道をサッサと下る。 滑らないように・・・・
歩幅を狭くして踏まれていない雪を選んで足早に下る。
「死ぬなよ」、「死ぬなよ」と声に出して呼び掛ける
今日の“寧比曽の石”は、お前が生きた証の石だからと持ち帰る。
これから先、一つでも多く残させてほしいと願う。
12時35分、ありがとうと山に一礼して帰途に・・・・。