先週のHTさん、Fさんの“岩登り”にすっかり魅せられて、やってみたいと申し込んでいた“岩登り”。
僅か10日後にその機会がやってきた。
だけど
腰から吊るしたいろいろな道具は持っていないから、当然名前だって知らない。
買うにしたって呼び名が分からないから店に行くのも一人じゃ行けない。
その上(超高齢者が)「今更なんでそんなアブナイことを」との声もあったが、ともかく
HTさんに同行して貰って、最小限必要なヘルメット、ハーネス、カラビナ、靴などを揃えた。
昨夜は不安だらけでドキドキものだった。
1.こんな高齢者のド素人が行って邪魔者ではないかと気持ちが萎縮する
2.ロープの結び方や呼び名は全く知らないが出来るのか(魚釣りの針は結べるが・・・・関係ないッか )
3.掛け声のかけ方や用語も知らない(ビレー解除ッとか、テンションっってナンなの )
4.怖くて登れないのじゃないのか・・・Fさんに聞いてみた
「そりゃ最初はコワイよだけど 登ってヤルゥと思えば出来るよ」だって
当日の参加者16名中、全くの初体験者は2人だけで他はすべて関脇、大関、横綱級ぞろい
殆ど全員の顔と名前も分らない上に、格の違いが気後れを増幅・・・・。
ところが、最初に「HTさんと組んで教わりなさい」との指示を貰い、今までの不安は消えた。
8の字結び(エイトノット)の結び方、ロープの繰り出し方、声(合図)のかけ方etc.の指導を受け
不格好ながらともかく上まで登ることが出来た・・・ハァ~できたぁ と、その後もう2回登った。
次は「懸垂下降」で、頂上まで登ったらロープに体を預けて(手放しで)岩面を歩くように
後ろ向きに降りてくるのだ・・・・先週Fさんのそれを見て「なんたるスゾイことを」と思っていた。
ところがやってみると実に爽快で気持ちがイイ(日常では有り得ない空中散歩なんです)。
でも、大事故が一番多いのが「懸垂下降」なのだそうだ。
下でロープを支える(確保する)相方ビルダーに、命を託して空中に体を浮かすのだから
信頼の絆がなければ出来ることではない。 そのことがよ~く分った。
「立岩」の初心者講習用の岩場(他の山岳グループの練習風景)
最初は本当にビクビク・オドオドしていたが、この会では最高のクライマーと慕われるFTさんが
実に親しく、しかも分り易い言葉で話しかけて頂いて「やればできるかも・・・」とその気になって帰路に着いた。
今日は、人に出会うことの楽しさと「挑む」ことへのエネルギーに弾んだ一日であった。
そして帰宅して「いま戻ったよ。 ありがとうな」と報告した。