束の間の「介護休暇」が出来、リフレッシュのつもりでFさんと明神山に登ることにした。
しかし、結果は途中で下山するアクシデントに加え、一時は野宿覚悟の事態になった。
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最近は「△〇*岳」といった「岳」の付く著名な山を登っているFさんには“乳岩登山道”では
物足らないだろうと、行きは「南尾根ルート」を選び、戻りを「乳岩ルート」にした。
山好きな人なら一度は登ってみたい雄大な尾根で、頂上まで6時間のロングコースになる。
三河川合駅から50mくらい行った登山口から、いきなり“急登”の登山が始まる。
シダが生い茂る中を“やぶ漕ぎ”して急な山道をひたすら登ること1時間20分。
途中、何度も息切れがして立ち止まって呼吸を鎮めるが、いつに無くキツイ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
流石にFさんは強い
呼吸の乱れもなくスイスイ登って行き「ユックリでイイよぉ~」って
振り返って待ってくれる。
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シダが途切れてやっと尾根に上がり10分ほど緩やかに下ると、眺めの良い岩場に出る・・・
Fさんは嬉しそうにカメラを取出し“さぁイコッ
”と露岩に立つと、サカサカと登って行った。
後ろ姿を追っていたら、露岩の中頃で写真を撮りながら“ピース”をするなど余裕である。
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へっぴり腰で後を追い、Fサンが写真を撮ったと同じ場所でカメラを覗いたがオソロシイ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hekomu.gif)
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この先、再び急斜面を登ること1時間・・・アクシデントが起きた。足が吊った![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
立ち止まり治まるのを待って数歩進むと、今度は反対の足が吊る。「こむらかえり」だ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
痛い
強烈な痛みが脚の付け根から足の先に進んで行くのが分かる。
同時に、太腿から足首までが全くの“丸たん棒”と化し、カチカチで動かない。
痛みと“丸たん棒状態”で倒れ込んでどうにもならない所に、急斜面だからズルズルと
落ちてしまう。
木の根にしがみついて身体を支えながら15分くらい耐えてると硬直が解けてきた。
しかし、5分も歩くと、また起きる。
見かねた Fさんがリュックの中から水など重いものを、ご自分のリュックに移して呉れた。
申し訳ないやら、情けないやら(Fさんの荷物は10kg超だろうに・・・優しい気遣いに感謝)
この繰り返しで30分以上を無駄に費やしたが、何とか次の難所の「衝立岩」に着く。
所がこの先が荒れていて、行き止まりや廃道らしき形跡で目印の赤テープが無くなっている。
あちらこちら探し回ったが登山道を見つけることが出来ず、既に予定から1時間半の遅れで
明神山を目指すには無理がある。 Fさんの「戻ろう
」の声で登頂を断念した。
Fさん持参の熱いお湯でカップ麺を作り、おにぎりと熱いコーヒーで昼食を済ませ
気持ちを切り替え今きた道を辿って下山を開始。
地図読みと磁石をもっと勉強して、もう一度登ろうと山の難しさを話しながら下ると
登る時には見なかった切り出した材木を運ぶケーブル廃跡に出た。
(いつの間にか林道に入り込んでしまったようだ)
道が違う![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
ただちに見覚えのある三角測量点や露岩に引き返して、これを起点に目印の赤テープを
探して行きつ戻りつしたが、ある地点から赤テープが見当たらなくなることが分かった。
つまり、尾根上にある最後の赤テープから右か左の沢側に分岐する赤テープがある筈だと
もう一度三角測量点や露岩に立ち戻り二人で懸命に探したが見つけられなかった。
Fさんが「暗くなったらビバーグするから」と、さらりと言って呉れたので気が楽になった。
二人とも水と食料、懐中電灯、防寒着、マッチ等々を携行しているので「遭難」の心配は無いが
家族や周囲の人に心配と迷惑を掛けるので、何とか下山することを考える。
所轄警察の電話番号を調べて欲しいと同級生に電話をする。 新城警察に繋ぎ、話すと
ヘリで上空から見えるか?と聞かれたが見えない林の中だ。
しからば110番に電話を入れるよう指示され電話したが、結果は現在位置不明で終わった。
山の日没は早い![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
これを最後にしようと、ビバーグ場所探しを兼ねて4回目の赤テープ探しに尾根を下る・・・・。
ついに見つけた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
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その直後にヘリが飛来した・・・・まさか
(捜索の話はしなかったし)
あまりのタイミングの良さにビックリしたが、とにかく自力で下山できた事が嬉しかった。
同時に装備の重要さと未熟さを話しながら反省しきりの帰路となった。
ルートを見つけて下山を開始した午後3時半は既に暗い(フラッシュ撮影になる)。
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