昨日の日曜日に「瀬戸」に行って来た。
メダカを入れる容器と傘立てを買いに、わざわざ瀬戸まで出掛けた。
が・・・・
高くて買う気にならなかった・・・たかがメダカ、たかが傘立てにン万円も出せネぇ
と云うことで結局買わず終いで窯元巡りを楽しむことになった。
瀬戸川沿いに並ぶ陶器屋さんは、道路の拡幅工事で瀟洒な店構えに建て直され
子供の頃に慣れ親しんだ瀬戸物屋の集まり(商店)は消えていて
ヤタラ明るい店内とピカピカに磨いた商品は、陶器の持つ温かさ柔らかさを相殺して
近寄り難い敷居の高さを感じさせる。 何だか高島屋か松坂屋の売り場にいるみたいだ。
当然価格も店構えに合わせてズシリと重いモノばっかりだった。
ところが・・・・・
道一つ裏に回ると、全く昔のままの商店街がズーっと並んで商売やってた
瀬戸川上流に向かって左岸に「せと銀座通り商店街」、右岸に「せと末広商店街」があった。
何故か「瀬戸」ではなく「せと」と一線を画した呼び方をしている。
ここにはコンビニやスーパーが一軒も無いのがイイ。
八百屋さんに茶碗屋に衣料品店が並んだ古ぼけたアーケード街です。
入った陶器屋はオッサンが一人でパソコン相手に商品管理をしていたが
親切にいろいろ教えてくれた。
「陶器は吸水性があるから、洗って直ぐに仕舞ったらダメ・・・磁器はイイけど」
「安物は水が漏るようになるけど、傘立てなら漏ってもまぁいいかぁ」
「瀬戸焼は他所に比べたら高額だよ・・・2倍近いよ」
「安いモノなら信楽。 それより安いものならホームセンター(中国製)」・・と
ちなみに傘立ては、瀬戸焼¥24,000 信楽焼¥8,000 中国製¥2,500
「せと末広商店街」を抜けて「窯垣の小径(かまがきのこみち)」まで案内標識頼りに歩く。
以前は多くの製陶所があった洞町にあり、「ツク」「エブタ」「エンゴロ」などと呼ぶ
窯道具の廃材を土溜に埋め込んで作られた塀が連なる所でした。
民家と民家の間を縫って歩く道幅60センチ程の散策路です。
瀬戸市指定「景観重要建造物7号」:「加藤清作邸」の石垣
瀬戸市指定「有形民俗文化財」:洞 本業窯(ほら ほんぎょうがま)・・・4連の登り窯
洞本業窯の隣りに「窯横カフェ」と言うのがあって一休み。
先客のみなさんはランチタイムのようでしたが、折角ここに来たのなら瀬戸名物の
「ごも(五目御飯)」を食べよう・・・・
窯を焚く時は、五目御飯で一週間寝ずの番をしたとの「ごも」の由来を知った。
ここから更に足を延ばして、今も多くの窯元が集まる「赤津」に移動。
残念ながら全ての窯元さんが日曜休みだったので、「赤津焼き会館」に寄り
「赤津焼き」とは何ぞや・・・を覗いて帰宅の途に・・・・。
いいタイミングを事前調査してから、もう一度訪ねようと思った。