◆前立腺ガンの疑い:
昨年、秋の健康診断で胃の影(昔の胃潰瘍跡)を指摘されたことが発端で、ついでに受けた血液検査で
前立腺ガンを疑う数値(PSA値)が出てビックリ!(2018.10.05)
この歳におけるPSA値は通常4以下であるところが39.3で、ガンの疑い濃厚!!
CTやMRI撮ったりしたがいずれも分からない・・・(ガンじゃないかもって淡い期待を抱いた)
がPSA値は依然40前後なので細胞を顕微鏡検査で調べる「生検」を実施してガンが確実になった。
この際、骨など他臓器への転移の無いことも分かりホッとした(2019.01.15)。
◆治療方法の選択:
居住地近辺では摘出手術か放射線(X線)治療が可能。電車で1~2時間ほどのところなら別の治療方法も可能。
放射線も別の方法も治療効果に大きな違いはないとの説明で、車で40分のN病院で放射線治療を受けることにした。
先ずはホルモン療法と併用することで男性ホルモンを抑制する投薬を開始(2019.01.16)
◆治療方法の変更:
N病院の放射線治療は強度変調(IMRT)方式と呼ぶ最新の方式である。
身体を固定する「固定具」を作る段階まで進んだが、“別の治療方法”との違いを学び
急遽“別の治療方法”すなわち陽子線治療に変更した。
「放射線も別の方法も治療効果に大きな違いはない」との説明に何か引っ掛かりを感じていたが
確かにガンの治療効果は同じだが、治療に伴う合併症に相当な差が出そうだと判断して治療方法を変えた。
幸運なことにN病院が東海三県では三つ目の「陽子線センター」を設立して昨年4月から稼働していた。
費用面でも昨年4月からの保険適用で300万円が一気にパソコン1台ほどになった。
◆治療開始:
ガンの判定から半年を経過して諸々の準備が整い、昨日第一回の陽子線照射を受けた(2019.05.31)。
陽子線を扱う医師と凄まじいほどの最先端設備の下で治療が受けられることに、興味と同時に技術の進歩に感謝。
これから照射回数が進むにつれて、更に治療後にも起こるであろう排尿障害などは臆せず
乗り越える気持ちが一層強くなった。
また予後の5年生存率も70~80%データも素直に受け入れることが出来た。
なにせ今のガン病態は、ニ・三年前なら今日と云う日は無いくらい悪い数値だ。
・がンの質の悪さ加減(グリソン・スコア):3+4=7(生検組織2ケ所の評点、最悪値5に対して4と3の合計値)
・生存、治療のむつかしさ(リスク分類):高リスク(初期、小、中、高の内の高)
・ガンの数と位置、リンパ節転移など(病期、病態、組織):ステージⅡで他臓器などの転移無し