同じ山仲間のTさんから「この連休、何処かに登る?」「らく~に歩ける山、知らない」
・・・ って訳で「野麦峠ハイキング」に案内。
五月のこの時期、例年ならもう雪も消えているが、今年は何だかいつまでも寒い。
念のため軽アイゼンとダウンジャケットを持って出掛けて来た・・・途中、桜や桃の花が見ごろだが
カラマツなど落葉樹はこれからが春の芽吹きのようだ。 民家の石垣は芝ざくらの中にポツポツと土筆も混じる。
9時10分「野麦の館」着。 快晴・無風・気温12℃、旧街道入り口から登り始める5時間ほどのコースだ。
雪の残る益田川に沿って歩く登山道は、フキノトウやネコヤナギが春を実感させてくれる。
歩き始めて1時間半、地蔵峠で小休止・・・御嶽山の眺めが素晴らしい。
標高1648m地蔵堂の辺りから登山道が日の当たらない北側斜面に移り、雪道になる。
Tさんにはアイゼンを着けてもらって、気持ちのイイ雪道・・・の筈が
この先30mほど行ったところの登山道が、スパっと切れ落ちて2mほどの高低差が出来ている。
Tさん渡れない (確かに 滑ったら50m下まで尻スキー間違いなし)
止むを得ず斜面を這い上がって尾根伝いに雪上歩行となった。
野麦の集落が見えるのもここまで。 登山道なら後1kmで「野麦峠」に着く距離だが
尾根伝いだと2時間は掛かるので、ここで引き返すことにした。
[野麦峠物語]の政井みねは「ああ飛騨が見える。飛騨が見える」と喜んだそうだが・・・
今回は「あ~ぁ 野麦峠」の溜息交じりに、それでも雄大な山の景色を満喫して無事下山。