中国の森林が危機だとする報道が増えている。割り箸が中国の森林を破壊していると攻撃される根拠もそこにある。
実際、中国は経済発展に伴って木材不足が際立ち、今や世界最大の木材輸入国である。日本など、とうに抜かれている。そこで日本の木材を輸出する発想も出てくるのだが……。
ここで、そういった報道とまったく違ったデータを示そう。
今年発表された中国の森林資源調査によると、森林率は18,21%と低い。ただ国土が広いだけに率では低くても実質は馬鹿にならない。
森林面積は1億5894万1000ha。この数字は世界第5位である。森林蓄積量も、112億7000万立方mで第7位だ。そもそも森林率だって、4年間で1,7%を上がっているのだから驚異的である。しかも年々増え続けている。
そして造林面積の累計は4666万7000ha、毎年800万haを越える造林が行われ、世界でトップなのである。日本の人工林が総計1000万haであることを考えると、その8割の面積が毎年増えていることになる。
まさに中国は、森林大国なのだ。
もちろん、この統計の数字をどこまで信用できるかという問題は抱えているのだが……。それに新たに森林になっているのは半砂漠地帯であり、現伐採跡地に植林はほとんどされていない。それにしても……。
これまで、中国の木材不足を喧伝してきた私の立場はどうなる?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます