森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

幻の割り箸!

2006-07-09 21:22:39 | 木製品・建築

探していた幻の割り箸がある。

 

それは、東季利という職人の作った吉野の杉箸だ。手削りの最高級品である。20年ほど前まで「吉野創作割り箸」として、ネーム入りで売られていた。

ぜひ見てみたいと思っていたが、東さんも今は亡き人となってしまった。もはや幻なのである…。

 

と、ところが、今日取材に行ったところで、本題よりずれて割り箸の話題を振ったところ、その人はちょっと奥に引っ込んだと思うと、なにやら箱を持ってきた。

 

「創作吉野杉ばし逸品集」とある。中を開けると…割り箸が並んでいる。そして、そこには「東季利」の名が!!!(写真)

 

どひゃあ、とびっくりしてしまった。し、しかも

「これ、あげるよ」

なんと、箱ごと、幻の割り箸を私にくれたのだ
こんなことってある?? もちろん私は喜んでもらいました

 

ちなみに、この箸は、割り箸と入っても、1本1本手で削るから割れた状態にある。それを2本組にして紙で帯封してあるもの。「らんちゅう」という種類である。

 


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4 コメント

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流石! (kikoru)
2006-07-11 08:50:16
【ちなみに、この箸は、割り箸と入っても、1本1本手で削るから割れた状態にある。】

流石、田中師匠!割り箸が入っているってことですよね~! 私はてっきり「割り箸と云っても」と・・・・・・
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誤字 (田中淳夫)
2006-07-11 23:42:03
そんな誤変換を指摘しない!



ちょうど、今日、「らんちゅう」を製作している現場を見学に言ってきた。じゃない、行ってきた。

ただし、機会製造じゃない、機械製造品で、最後に手でかんながけをする。それに比べると、こちらの東さんの作品は、完全手削りだったそうだ。今もこの技を引き継いでいる人がいるかどうか…。
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らんちゅう箸は大のお気に入り♪ (根杉)
2006-07-12 00:11:01
私は天削箸よりこのらんちゅうの形が大好きで、友人のおみやげは必ずこれにしてますね。先が細くてとにかくつかみやすいし、長めのは天ぷらを揚げる時に使ってます。

しかし幻の高級品となると。。。さすがに天ぷらには使えませんねぇ。
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らんちゅう (田中淳夫)
2006-07-12 11:38:14
乱丁、じゃないらんちゅうは、欄中と書くようです。

これって、本当は割り箸じゃないのだけど、最高級割り箸に分類されていますね(笑)。



実はチェンソーアート取材の対応の合間に、私が取材に行っていたのはらんちゅうの生産現場だったのです。

何本かもらってきちゃった。こういう箸を使いだすと、ほかの箸を使えなくなりますね。
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