徳島県つるぎ町で、「タラの芽栽培キット」が、道の駅で販売されているという新聞の記事があった。
山菜の王様とされるタラの芽だが、その芽が出る部分を短く切ったものを竹筒に5本詰めたものだ。これで300円とタラの芽だけで販売するより2倍くらいの値段だが、よく売れているという。
しかあし! 私は数年前、この商品を提案したことがあるのだ!!
同じく徳島県の上勝町を取材で訪れた私は、そこでタラの芽のふかし栽培を見た。まさしくタラの芽がでる部分を短く伐って、温室で芽生えを促進しているものだ。
そこで見たタラの芽の美しいこと。これを食卓に飾るだけで、ちょっと華やかになる。芽生えを日々観察できる楽しみもある。そして食べて楽しむ。
そこで私は、タラの芽の栽培キットをお土産用に販売することを提案した。実際、私も数本もらって家で育て、芽が伸びたら食べる、という2倍楽しめた。
ちなみに上勝町は、山の葉っぱを料理を飾る“つまもの”として商品化したところ。今では年少3億円というが、この手の見栄え商品の先駆者である。私が取材したのも、その中心となっている「いろどり」だった。
葉っぱばかりでなく、山菜も扱っていたが、私のアイデアに、横石さん、わりと乗り気だったのになあ。その後、商品化したとは聞かなかった。
ところが、ちょっと離れたつるぎ町で開発されたか。こちらも山菜販売が盛んなところだ。つまものと山菜には、わりと共通点があり、どちらも味や機能性などではなく、季節や見栄え、など精神的なものである。それだけに同じ感覚で商品化できる。
※ちなみに「タラの芽栽培キット」は、徳島が最初の販売ではない。全国各地で作られているはずだ。まあ、誰でも思いつくよな……。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます