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ネイル、不安を紛らわせるように明るく振る舞いました。
心落ちつけられるのは、やはりユジンの魔法の手でした。
一方、ユヌは手の激痛に耐えていました。
薬が効かない場合は、この鎮痛薬を・・・と言われていたようで、その薬を飲んだのですが、なかなか治まらない様子です。
“今日だけでももってくれ、いや半日だけでも、4時間だけでも・・・”と、ユヌは願うのです。
痛々しくて、辛いです。
ネイルは、ミニたちの前でも明るく元気に振る舞いました。
でも、一旦一人になってしまったら、もう不安と恐怖に押しつぶされそうになってしまったのです。
リハーサルの時間が迫っても、控室から出て来ないネイル。声をかけても返事もしません。
心配したミニたちが、ユジンに知らせました。
ユジンは、ミニたちを下がらせ、一人で部屋の中のネイルに声をかけました。
朝からお前は嬉しそうだった。共演じゃないが、俺と同じステージに立てるからだ。
でも、まだ早いと思うなら、それで辛いのなら、今日はそのままそこに居ていい。
お前が開けて出てくるまで待つよ。
その時、ドアが開きました。
ユジンが中に入ると、ネイルは椅子に座りこんでいました。
皆が、私の事を好きで期待してる人が失望したらどうしよう・・・。
「そんな人はいない。待っててやる、弾けるようになるまで。」
優しくユジンが言いました。
部屋を出たユジンの前にユヌが。
ユジンは、ネイルが演奏出来ない・・・と言いました。だからリハーサルも必要ないと。
でも、今日のユヌは違いました。決して引き下がらず、リハーサルをし、ステージに立つと言い張るのです、ネイルのコンディションを抜きにしても・・・。
その様子を見て、左手の震えを見て、ユジンは気づきました、ユヌの手が変だと。
事情を知ったユジンは、ユヌに治療を優先すべきだと言いました。
今日のステージを最後として、チェロを捨てようとしていたユヌ。その考えは間違ってると言ったのです。
自分なら、一からやり直す・・・と。
ユヌは、今の自分のレベルでやれないなら、捨てる方がマシだと考えていたんですね。
リハーサルに、ネイルが出て来ました。
いつまでもユジンを待たせるわけにはいかないと心を決めたのです。子供のネイルを心の中から消す事にしました。
自分はもう大人なんだ・・・と。
ユヌもステージに出て来ました。
二人のリハーサルが始まりました。ユジンは客席で聴いていました。
ユジンと言う一人の観客の為の演奏が始まりました。
始まる前に、ネイルは、言いました。
「この曲は私にとって“始まり”です。これから何でも出来るような気がします。」
ユヌは、この曲を“葬送曲”だと考えていました。
でもね、途中でユヌが止めたのです。
「君にとってこの曲が始まりだとは考えもしなかった。僕はこれが最後の曲だと思っていたから。ごめん。」
そのままユヌは病院に向かったのです。
「これは葬送曲ではなく、明日の・・・ネイルの“シチリアーノ”です。新たな始まりの曲。何の始まりであれ。」
ネイルのこの言葉がユヌの背中を押しました。
ユジンはオケの控室に行きました。
何事も無かったかのように、明るく元気にメンバーの心を盛り上げました。
ユヌの辞退をコンマスのシウォンだけに打ち明けました。
「あなたは私たちの指揮者よ。分かってる?あなたの笑顔で皆やる気満々よ。」
ほっとしたユジン。
ところが、ユジンにも大変な事が起きました。
父のチャ・ドンウが現れたのです。なんと、理事長の招待みたい。
ユジン母は、ドンウの存在がユジンの精神的なトラウマだと分かっているので、二人を会わせたくないと思うのですが、出来ませんでした。
ユジンの控室に入って来ましたよ。
ユジン、身体が固まりました。
その時、ネイルと電話中だったんです。
電話を切る事も忘れて、立ちあがりましたよ。ネイルは、受話器から聞こえてくるユジンの様子に異変を感じとったようです。
ドンウは、相変わらずの物言いで、ユジンの今の環境をけなしました。
留学も出来ないで・・・と。そんなことだから、こんな小さな楽屋で・・・とか何とか。
ユジンは手をぐっと握り締めて我慢しました。
そしたら、それを見てまた言うのです。意気地が無い・・・と。
散々言って出て行ったドンウ。
ユジンは、昔の記憶が甦り、冷静でいられなくなりました。友達も、最高になった時についてくるものだ・・・と否定され、それまでは皆ライバルだと言われて育ってきたユジン。
でも今は、オケメンバーという大切な支え合う友達がいる・・・。自分がこけたら、友達もこける・・・。
その時、ネイルが来ました。
「不安な時先輩の手を握ったら心が落ち着いた。人の体温は気持ちを楽にしてくれるそうです。今日は私の手が薬です。」
そう言って、ユジンの手を両手で包み、ぽんぽんと優しく叩いてあげました。
演奏が始まりました。スジのピアノからです。
その時、ユジンの手から指揮棒が落ちました。
皆、はっとしました。
ユジンも一瞬動揺した表情を浮かべました。
でもね、オケメンバーが、皆ユジンを見つめ、励ましの眼差しを送ったのです。
大丈夫だ、大丈夫だ、リハ通りに・・・。
ユジンは指揮棒を拾わず、素手で指揮を始めました。
感動の演奏になりました。
観客全てを魅了しました。
その中に、ドンウも含まれていた事は言うまでもありません。満足げな表情を浮かべていました。
息子の成長を認め、ユジン母に言いました。
「今度は海外の舞台で会おうと伝えてくれ。」
よかったよかった・・・。
ネイルは誰もいなくなったステージを見つめながら思いました。
“これからはステージに上がるわ。客席にいたら何もできない、眺める以外には”
さぁ、ネイル始動ですか。
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