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兵は、遺体が発見されないジェイを、まだ探し続けていました。
一時ジェイが隠れていた洞窟では、焼け残った女性の服が発見されました。
そこでジェイは、血まみれになった服を、兵の服に着替えたのです。
そして、逃走中に転んだ拍子に脱げた靴の片方も見つかり、ソンオンに届けられたというわけです。
その靴は、婚約中にソンオンがプレゼントしたモノでした。
ソンオンは、兵に聞きました。ジェイの恋人だと言う男のことを。
その男シム・ヨンも、ジェイ父たちの葬儀の後姿を消していたのです。
「探し出して私の前に連れて来い。」
ソンオンが言いました。苦しい表情です。
ファンとソンオンがジェイと初めて会ったのは、幼い頃、ジェイ父に会いに行く途中でした。
言葉巧みに通行料を騙し取られた挙句、嘘の道を言われ、散々迷ってくたくたになってジェイ父の元に辿り着いたのです。
ところが、その詐欺が師ミン・ホスンの娘ジェイだったのです。
ジェイを罰そうとしたミン・ホスン。
が、シム・ヨンが泣きながら事情を訴えました。
シム・ヨンが借金のかたに売られようとしていたのを助けようとして、お金を稼いでいたのです。
罰を受けるべきなのは、自分だと言うシム・ヨン。
結局、ファンはジェイを許したようですね。
この時、ジェイはソンオンに一目ぼれしたとファンに言いました。
ファン・・・少々気分が悪いです
一目ぼれしたのは、ジェイだけじゃなかったようです。
ソンオンも、親が決めた許嫁がジェイだと知った時、心から嬉しいと思ったようですから。
靴を贈った時、手紙も添えました。
この靴を履いて、私の元に来てください・・・と。
だから今、逃げる途中にこの靴を履いていたと知ると、この靴を履いて行こうとしていたのは自分の元ではなく、シム・ヨンのところだったのか?・・・と苦しみました。
ハヨン公主は、ソンオンのことを好きみたいですね。
理由をつけてソンオンに会おうとしています。
チョ王妃は、そんなハヨン公主の想いに気づいているようです。微笑ましげに見つめていました。
ジェイは、ソンオンに偶然会う事もあるのですが、名乗れないで遠くから見つめるだけの状況に心を痛めています。
ソンオンは、まさか目の前の内官がジェイだなんて、思いもよらないでしょうね。
ある日、ジェイは、テガンに連れられてミョンジンの元に兵の遺体を運んでいきました。
ファンが、ジェイの家に贈り物を届けさせた兵の遺体です。
死体を見れば亡くなった理由が一目でわかるというミョンジンに、調べさせるつもりです。これまでも何度かこういう事があったようですね。
ミョンジンはテガンの事を知っていましたからね。
そして、ジェイはそこでガラムと再会しました。
感動の再会となったのですが、どちらも何も言いませんでした。言わなくてもお互いの考えや思いは分かっていましたから。
ミョンジンは、死体を調べ、すぐさま毒殺だと気付きました。
流石です。
そんな自分の能力を最大限にアピールするのが、ミョンジンの笑えるところです。
「1年前と同じマムシの毒だと世子様にお伝えください。」
と、ミョンジンは、ジェイに言いました。
ジェイはガラムに言いました、苦労をさせてごめん・・・と。
でも、ガラムはそんな風に思ってはいません。ガラムを使用人ではなく、一人の人間として扱ってくれたからです。
ジェイは、ガラムに苦労させて当然とは思っていないし、ガラムもまた、ジェイが心配してくれることを当然だとは思っていないのです。
ソンオンは、祝詞の一件で追跡しているオ・マンシクが既に逃走した後だったと、ファンに報告しました。
しかし、オ・マンシクが売り飛ばした物の中に、父が持っている亀の形をした方位磁石があったことをどうしても報告することが出来ませんでした。
ジェイはミョンジンの意見をファンに報告しました。
死体がジェイの家に遣わされた者だと聞きましたが、ジェイはその顔に見覚えがありませんでした。
ファンとジェイは、兵が殺されたのは、ジェイの家に向かう途中だったに違いないと考えました。
そうじゃなければ、密書を贈り物の中に忍ばせる事は出来ないからです。
兵が父に贈り物を渡しているのを、ジェイは目撃していました。
しかし、兵の顔を確かに見たのに、思い出す事が出来ませんでした。
直後の大混乱のせいでしょう。
ファンはその気持ちが分かると言いました。自分も同じように兄が亡くなった年のことはよく覚えていないからです。
ファンは、ジェイを労わるように見つめました。
ジェイも、ファンの気持ちが分かる気がしました。そして言いました。
「父は世子様を信じていました。案じてもいました。亡き兄上の後を継いで世子となる苦しみを理解していましたから。」
ジェイの家族の殺人事件の目的は、ますます分からなくなりました。
まずは、その目的を突き止めなくては、事件の真実は見えてこないとジェイは思いました。
ソンオンは、父を庇ってファンに嘘をついてしまった事を後悔しました。自分の忠誠心はその程度だったのかと。
ソンオンは、父に疑念をぶつける決心をしました。
亀の形の方位磁石を示すと、父ハン左議政は、机の引き出しから同じ物を取り出しました。
2年前、中国の使いが来た時、ハン左議政以外に数名、同じ物を貰ったのです。
領議政と右議政、そして6人の長官たちだとハン左議政は言いました。
ハン左議政は、ファンに正直に報告しなかった息子を責めました。
「君主と臣下は互いに信義を重んじるべきである。どちらか一方の意志と信頼だけでは関係が成り立たぬ。世子様がお前を信じないのは、世子様が傲慢だからではなさそうだ。」
愚かにも私情に流されていては忠義など尽くせるのだろうか・・・と。
ソンオンは、亀の方位磁石の持ち主を探すことにしました。
先日、ジェイの能力を確かめるために解決しろと言った殺人事件についての会議が、ファンも出席して開かれることになりました。
王が、その会議で犯人逮捕の方法を討議するよう命じたのです。
それに、ジェイも出席するようファンが命じました。
担当者がソンオンだと聞かされ、ジェイは一瞬戸惑いました。
大丈夫かと問われ、ジェイは大きく一息ついて答えました。
「大丈夫です。出来ます。」
会議が始まりました。
事件は3件起こっていました。ソンオンは、それらの事件を詳細に説明しました。
連続殺人事件だと断定しました。
そして、犯人の資質、次の事件が起こると推測される場所、被害者等を、言わばプロファイルして見せたのです。
しかし、ジェイは違う意見でした。
が、流石に公の場所で大臣や大勢の人がいる前で、兵士長であるソンオンの意見に反対するのは勇気が要る事で。躊躇してしまいます。
その様子を見て、ファンがジェイに声をかけました。
「スンドル。考えを申して見よ。」
皆、誰?といった風にジェイを見ました。
ひ弱な名前も知らない内官が何を?と言う感じです。
ファンは、祝詞の一件を解決した者だと言いました。だから意見が聞きたいと。
ジェイは勇気を出して、前に出ました。
そして、ソンオンとは違う意見を述べたのです。
次の事件が起こるのは、ソンオンが言った場所ではないと。
意見が対立するソンオンとジェイ。
ファンは悩んだ末に結論を出しました。
ソンオンの意見をとり、すぐさま主張する場所の警備をせよと命じました。
そして、一方でジェイの主張に従い死体の再検分をし、謎を解明せよと言ったのです。
自分の意見を信じてくれたと、一瞬満足そうな表情を浮かべたソンオンですが、直後の言葉を聞いて、愕然とした表情になりました。
これによって、チョ右議政は“コ・スンドル”と言う内官の存在を知りました。
厄介な相手だと感じたかもしれません。
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