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ソンアは、今の自分に悶々としていました。
ジュニョンとジョンギョンの演奏を聴いて、ますます自分とのレベルの違いに気づかされてしまいましたし。
寄りによってソンアが今練習しているのと同じ曲でしたから。
イ教授からは、満足な指導をしてもらえないばかりか、まるでパシリのように都合よくつかわれているだけだし。
反論したくても、相手が教授ですから、抗議などできる筈ありません。大学院に進むためには、教授のご機嫌を損ねることは不利だと分かっていますから。
そんな自分が嫌でしたし、他人からどう見えているのかと言う事も気になっていたでしょう。
とてもジュニョンに打ち明けることは出来ませんでした。
ソンアの表情が冴えないのを見て、ジュニョンが理由を問いましたが、何も無いと答えたソンアでした。
大学院の入試用の曲を変えようかと思ってる・・・とソンア。自分には無理な気がするから・・・と。
同じような経験はあるとジュニョンが言いました。
「でも、変えたらますますその曲に執着して、辛くなって恋しくなる。だから、慎重になった方がいい。」
そして、力になれなくてごめん・・・とジュニョンは言いました。
練習が終わって、ジョンギョンがジュニョンをお酒に誘いました。
でも、ジュニョンは断りました。
考えてみれば、ジョンギョンに友達と呼べるのはジュニョンとヒョノの2人しかいないのです。
ジュニョンは、ヒョノにジョンギョンが1人でお酒を飲みに行ったと連絡しました。
誘いを断ったものの、放ってはおけない気分だったのでしょうね、ジュニョンとすると。
出来れば、ヒョノとよりを戻してほしいと言いう気持ちもあったでしょう。
ヒョノは行きつけの店に行きました。やはりジョンギョンはその店にいました。
酔いつぶれたジョンギョンをホテルに連れて行って寝かせたヒョノ。
私を嫌いになって・・・とジョンギョンがヒョノに言いました。
そうできたら、どれほど楽だったでしょう、ヒョノも。
ソンアはイ教授からヒョノを団員から外すよう言われています。
実力も経験も申し分ないヒョノを外すのは・・・と反論しましたが、イ教授は考えを変えることはありませんでした。
ソンアは躊躇いながら、ヒョノに連絡しました。
ヒョノは、ジョンギョンとのことが理由だと察しました。ソンアははっきりとは言いませんでしたが・・・。
ジュニョンも悩みを抱えています。
パク課長が母に会いに行ったことを、チャチーム長から聞かされたジュニョン。
母が相談するためにチャチーム長に連絡したようです。
ジュニョンは理由が何であろうと、母が財団に頼ろうとするのが我慢できませんでした。
そんな不安定な心のままでは、練習も上手く行きません。
ユ教授に指摘されました。
ジュニョンに憧れていると言っている後輩があるコンクールで優勝し、次はチャイコフスキーコンクールに出ると意思表示しました。
そんな人間に憧れの的であるジュニョンが負けたら、世間はどう見るか、耐えられるか?と、ユ教授。
ジョンギョンは優秀なバイオリニストのジウォンと言う少女に昔の自分を重ねていました。
バイオリンは好きなんだけど、周囲の期待や母親、教授が怖くて萎縮してしまっていました。
ジウォンはジョンギョンに心を開き始めました。
ある日の練習で、ソンアはまた伴奏者にこっぴどく注意されてしまいました。
いつも言われっぱなしだったソンアですが、この日はおずおずと自分の思いを口にしました。
上手く弾けないのは事実だけど、自分なりに頑張ってるんです・・・と。
すると、伴奏者は言いました。ここは音楽学部よ・・・と。実力で評価される場所なんだと。
頑張るのは当たり前だと言う事ですね。
パク課長がソンアに会いに来ました。
言う事を聞いてくれないジュニョンを説得してほしいと思ったようです。2人が付き合っていると知って。
そして、卒業したら、一緒に仕事をしないかと言い出したのです。バイオリンを辞める事を前提としての話でした。
バイオリンを辞めるとは決めていないとソンアが言うと、意外・・・と言う表情をしたパク課長。
バイオリンを始めて10年にも満たないソンアが、幼い頃からレッスンを受けて来た人に追いつくことは出来ないと言い切りました。
悪気はないのでしょうが、パク課長は相手の気持ちを傷つけるようなことを言うことが多々あります。
ソンア、このところの出来事で自信喪失していたところに、追い打ちをかけられたような気分になりました。
そんなソンアを癒してくれたのはやはりジュニョンでした。
ジュニョンはパク課長からソンアに会ったと聞いたのです。
自分も散々パク課長の言葉で傷ついてきた経験があるので、容易に予想が出来ました。
すぐにソンアに会いに行ったのです。
ためになる話でした・・・とソンアは言いました。楽器だけでなく別の道もあるって・・・と。
決して人をけなすような言い方はしないソンアです。
話を聞いて、ジュニョンはそっと手を握ってあげました。
大丈夫とか、そんなことは無いとかいう意味の無い言葉をかけるのではなく、ただ黙って手を取ってあげたのです。そんな言葉がソンアの慰めにはならないと、分かっていたのでしょうね。
バイオリンだけでなく、ジュニョンとの出会いも遅かったとソンアは考えていました。
ジョンギョンがジュニョンと過ごした15年以上という時間には、敵わないのだろうかと思いました。
イ教授が、またソンアをパシリに使いました。
ネット注文したアクセサリーを大田で受け取って気欲しいと言われたのです。宅配は不安だからと。
ソンアは諦めたように従いました。
でもね、この時もジュニョンが助けてくれました。
大田はジュニョンの故郷なんです。
ジョンギョンとの練習を断って、同行してくれました。
「一人で行かせたくなかった。」
・・・なんて、ジュニョン~っ
用事を済ませたソンアを、ジュニョンは故郷の町に連れ出しました。
観光ではなく、自分が過ごした町を案内したのです。通っていたピアノ教室・・・等々。
偶然、ジュニョン母と会いました。
「僕の彼女だ。」
と、ジュニョンは堂々と紹介しました。
母は喜び、食事に誘いました。大田にジュニョンが友達を連れてきたのは初めてなんです。
ジュニョンは気まずそうに断ろうとしましたが、ソンアはジュニョン母の誘いを受け、実家の食堂に行きました。無理をしてる様子はありません。
ジュニョンは嬉しいですよね。心が温かくなったように見えます。
初めて自ら自分の家族のことをソンアに話しました。話しておきたくなったのでしょう。
借金まみれの父親のことも、隠さず話しました。
自分がピアノを弾くのは、借金を返すためのような気がしていたと。それでも、誰にも頼らずに来たと思っていたのに、実は財団やジョンギョンにまで援助してもらっていたと知り、ショックだったと。
ソンアも打ち明けました。その日大田に来たのは、団の用事ではなく、イ教授のアクセサリーを受け取るだめだったと。そんなパシリの様な事をしているんだと。
本当は大田行きのチケットを嫌々買ったんです・・・とソンア。
「でも今は、来てよかったと思ってます。ありがとう、一緒に来てくれて。」
嬉しそうにジュニョンが微笑みました。
ジョンギョンはイ教授に会いに行きました。
自分とのことで誤解されて、ヒョノが入団を断られたと聞いたからです。
すると、イ教授は交換条件を付けて来ました。
ヒョノを入団させる代わりに財団の援助をもらいたいと言うのです。
「誤解をされたみたいですね。今日窺ったのは、私のせいで誤解が生じたと思ったからです。彼は交換条件の対象となる奏者ではありません。今日のことは忘れてください。」
素晴らしい、ジョンギョン
この作品の良いところは、主要キャスト皆が一生懸命だというところ。それぞれに性格の違いはあるけど、音楽の道、人生と言う道をもがきながらも真っ直ぐに歩もうとしているところです。
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