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考えてみれば、ウェアラブルの不具合が始まったのは、ヨルムと再会した雨の日でした。
ヨルムのペンダントが右腕に磁石のようにくっついてしまった時でした。
その後、ヨルムへの想いが募るほどに不具合のレベルは上がり、コントロールが効かなくなってきたのです。
どうするつもりだ・・・とマスターは聞きました。
スヨンは1か月だけでも一緒にいたかったけど・・・と言いました。無理だと思いました。
そこに、ヨルムから電話が。
「大丈夫ですか?」
と言うヨルム。私は大丈夫です・・・と。
「さっきの事は言いたくなければ言わなくても大丈夫です。何か事情があるんでしょうし。そう思っているので、説明しなくてもいいです。本当に大丈夫だから。聞いてますか?」
スヨンは聞きながら、言葉が出ませんでした。本当に大丈夫なんだろうかと思いました。自分がヨルムをこのまま好きでいても・・・。
イヌはチェ保安チーム長に、自分が見た事を報告していました。金属のモノがスヨンの腕にくっ付いたということです。
チェ保安チーム長も知っているのに隠したと思っていたのでしょう。
強力な磁性体を身に着けているようで、それが空港内で誤作動することがどれほど危険な事か認識しているのかと。
チェ保安チーム長は、意味が分かりません。スヨンも誤作動を否定していましたし、自分も見ていない事ですから。
ヨルムは、何事も無かったかのようにスヨンに対しました。
スヨンが一歩引いたように見えたので、敢えてそう振舞ったのです。
でも、スヨンはヨルムとの間を少し空けるよう心掛けました。いつ何時、不具合が起こるか分からなかったからです。
ヨルムは、エレベーターの中でそっとスヨンの手を取りました。
スヨンは決心しました。ヨルムに打ち明けようと。
監視カメラや電子機器の無い屋外に連れ出しました。
「君は僕が変だと思いませんか?」
ヨルムは頷きました。自分のペンダントが腕にくっ付いた時から・・・と。
「僕が怖くないんですか?昨日の事や、僕が障がい1等級だということ。」
それは怖がることでしょうか?とヨルム。
「僕は人と違うから・・・。」
と言いかけると、人は生まれた環境も生き方も違います・・・とヨルムが言いました。
例えば、ヨルムは注目される人になりたいと思っているし、スヨンは平凡に目立たないように生きたいと思っていることなど。
「お互い違っていると分かっているのに、何が心配なんですか?」
と真っ直ぐに見つめて言うヨルム。
「僕が故障しそうで。」
スヨンが言いました。文字通りの意味ですが、ヨルムには理解できませんでした。
そっとヨルムに触れたスヨン。
でもそれ以上近づく勇気はありませんでした。
「僕に時間をください。すみません。」
ヨルムは例の不審なアジョッシにスヨンの事を相談しました。
“故障する”と言う言葉の意味を。
無線機を拾ったあのアジョッシです。空港に住んでるみたいな。
で、ヨルムが無線機を見つけたってわけ。
その頃、ヨンジュはその無線機を探していました。デギには言わず、一人で空港職員にそのアジョッシの事を聞きまわっていたのです。
スヨンはヤンチーム長に呼び出されました。
チェ保安チーム長から、業務地域を限定してほしいと言う要請が入ったのです。
イヌから話を聞いたとチェ保安チーム長は言いました。
「不具合を直せないなら辞めないと。」
と、イヌが割って入って来ました。
チェ保安チーム長が口を出すなと言っても、イヌは攻撃を止めません。国家情報院に報告したのかと言い、してないなら、大きな問題となるぞとまで。
スヨンが我慢できずに言いました。
「僕の問題だから僕と話せよ、兄さん」
ヤンチーム長も知らない事実でした。
スヨンとイヌ、二人で話をつけることに。
それを、あのアジョッシが目撃。なんと、アジョッシはイヌの実父みたいです。一時期スヨンの継父だった人物です。
イヌはただただスヨンを追い出したいようですね。自分への復讐をしたいがために、この職場に来たと考えているのです。スヨンの事故の事など、全て忘れてそれなりに満足して生きて来たのに、目の前で罪悪感の元がいるのは、さぞかし嫌だったでしょう。
でも、イヌは、罪悪感など無いと言い切りました。
罪悪感を感じるのはいい人だと。自分がいい人だなんて思っていないからと。
そんなに嫌ならそっちが辞めれば?とスヨン。
でもね、イヌは言ったのです。自分に選択権は無いと。
あの怪しい男たちとの関係でしょうね、きっと。今はイヌの方が立場が上だと思ったのは、私の間違いでしたね。今でも支配されているようです。
イヌは、本部長を巻き込んで何かしようとしています。その大きな計画のほんの一部分を担っているにすぎないと言う事です。
アジョッシは・・・いえ、イヌの父とします。
イヌ父は息子の言葉を悲しそうに聞いていました。
イヌはスヨンと別れてきた時、父とすれ違いました。一瞬、分からなかったようです。
イヌ父は無線機を自分の手でデギに返したいと、ヨルムと一緒に来ていたのです。
何故この人ががここに?とイヌはヨルムに聞きました。
ヨルムの説明を聞き、背を向けました。
スヨンといい、父といい、イヌにとっては会いたくない人物なんでしょうね。苛立ってます。
イヌの様子で、ヨルムは二人が知り合いなんでは?と思いました。
それはすぐに分かりました。
スヨンがやってきて、すぐに継父だと気付いたからです。
久しぶりにイヌ父とスヨンは話をしました。
ヨルムとスヨンを見て、イヌ父は、ヨルムが言ってた“故障する”と言ったのはスヨンだと気付きました。
無線機は、ヨルムからヨンジュに返しました。
ヨンジュは得意げにデギに差し出しました。
保安チーム員が、皆褒めました。デギもお礼を言い、ヨンジュは嬉しそうでした。
でもね、これには裏がありました。
実はヨルムはデギに直接返そうとしたのです。
それを、デギがヨンジュに渡してくれと頼んだのです。
自分のために足を棒にして探してくれたヨンジュに報いたいと思ったのです。
ヨルムはその気持ちを理解し、ヨンジュに渡したってわけです。
この二人も、もどかしいですね。
イ交通サービスチーム長が、空港の駐車場で問題になってる輩から封筒に入ってるお金を受け取っていたという噂が職場内に広まりました。
交通サービスチームのユン代理が、それを目撃したのです。
で、他の職員に相談したことから、話はあっという間に広まってしまったと言うわけ。
まずいよね。
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