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ジニョクは思いがけないスヒョンの発言に、嬉しくて嬉しくて。
スヒョンも、ジニョクの表情が嬉しかったようですね。初めての行動に昂ってるのも正直なところです。
周囲は様々な表情を見せていました。
スヒョン母は激怒し、すぐに訂正しろと、ウソク母に謝罪しろと迫りました。
でも、スヒョンは“これからは私の人生を生きる”と、突き放しました。
部下たちには概ね好感を持って受け止められました。
嫉妬や羨みが混じっているのは仕方がありませんが。
堂々と直後に広報部にやってきたスヒョンに再度驚かされましたが、その潔さをかっこよいとも思っています。
ミジンは、今後が心配で落ち着きません。ミョンシクはやった・・・と言う表情。
ただ、スヒョンは今後のジニョクを心配し、また、ジニョクもスヒョンの今後を思うと、不安でした。
そして、ウソクはやはり大きなショックを受けていました。
彼が初めて見るスヒョンの姿ですから。
気持ちを正直に口にするのを初めて見たのでしょう。
自分が浮気し、離婚を切り出した時も、スヒョンは驚いてはいましたが、冷静でした。
政略結婚した嫁の立場を十分過ぎるほどに理解し演じていたのか。怒りを覚えるほどの愛情は無かったのか。
プライドすら感じられなかったのでしょうね。
でも今日のスヒョンは違いました。
想いを残しているウソクにとっては、本当にショックだったでしょう。
勿論、一番気分を害したのはウソク母だったでしょうね。
チェ理事が自分の許しなく勝手に記者を呼んでいて、スヒョンを貶める発言をしたわけですから。それはすなわち、テギョングループをも傷つける事だと認識しましたからね。
きっちりとチェ理事にお灸を据えました。
そのうえで、ジニョクを左遷し、しばらくして、首にしろと命じました。
チェ理事、テギョングループの怖さを改めて感じた次第です。
パク代理とウンジンは、ジニョクが正式にスヒョンの恋人という立場になったと認識しました。
で、ジニョクに取り入ろうとしますが、ま、この二人は笑えますので、ヨシとしましょう。これが普通の人の反応かもしれませんもんね。
へインはやはりジニョクが心配でした。
スヒョンの堂々とした宣言がカッコよく思えたし、二人を応援したいという気持ちに変わりはありませんが。
で、先日、自分にスヒョンのスキャンダルを会社の掲示板に挙げてくれと声をかけられたことを打ち明けました。かなり社内の個人情報に通じている人物だと思えるので、やはり不安でした。
テギョングループの息がかかっていると、感じていましたし。
ジニョクの前にウソクが現れました。
確認したいことがあると言いました。
「束草でのハプニングは事実かな?」
「チャ代表は意を決して発言したんです。ハプニングじゃありません。」
事実なのか・・・と、ウソクは苦笑しました。
僕も確認したいことが・・・とジニョク。
「チョン代表が確認したい理由は何ですか?」
「兄の心だ。」
余裕を見せてウソクが言いました。
でもね、後で秘書に確認するんですよ。“兄の心”は、愛に近いものだろ?と。
秘書は、戸惑いながら、肯定しました。
ジニョクはスヒョンに言いました。
「もう、“好感を持つ関係”は止めようと思います。」
スヒョンは、交際を止めるという意味にとったようです。
でもね、ジニョクが言いたかったのは、もう、疑いが消えたから、確信になったということ。
スヒョンは、自分はまだ“好感”だと言い張ってます。
はいはい
ジニョクは聞いてみました、“兄の心”って何だと思うかと。
「大切に思うことじゃない?」
と、スヒョンは答えました。
ジニョク、ちょっと引っ掛かりました。ウソクの想いに気づいたかも。
ウソク母は、スヒョンをトンファホテルから追い出す作戦に本格的に取り掛かり始めました。
有能な弁護士を雇い、例の離婚条件を破ったという理由で押すつもりのようです。
そして、スヒョン父にも強引な手に出ようとしています。
年末のイベントについて広報部では会議が持たれていました。
マンネリ化しているので、何か新しい企画を・・・となったので、ジニョクは“仮面舞踏会”を提案。
きちんとした企画書を提出するようキム部長から命じられ、張り切りました。
スヒョンは緊急理事会で先だっての発言について問い詰められました。
でも、一切怯みません。
残業して頑張っているジニョク。
そこに、チェ理事がやって来ました。
そして突然束草ホテルへの異動を告げられたのです。
新入社員が入社間もなく異動なんて、やはり異例の事です。
理由を聞くと、やはりスヒョンとの関係だと言われました。
プライベートの事で・・・とジニョクが言うと、そうはならないのがホテルだと言いました。
スヒョンの立場は弱いと言われました。テギョングループの力にかかったら、その座を失うのも簡単だと。
既に脅かされていると。
ジニョクの異動一つで何とか抑えられそうだと言われると、無下に断る事もできません。
年末のイベントをジニョクの手で最後まで出来るかどうか・・・と皮肉たっぷりにチェ理事は言いました。
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