レビュー一覧は、こちらから。
ミンソンと一緒にジュニョンが来たのは、ミンソンが誘ったからでした。
一人じゃ顔を出しにくいと思ったんです、ミンソンは。
道中、ミンソンは、ソンアの事なら何でも知ってるから、聞いてくれとジュニョンに言いました。2人の間に秘密なんて無いと。
「ソンアがヴァイオリン以外に好きになるのは、ジュニョンさんが初めてです。」
とまで言っちゃってたんですよ。
なのに・・・。
ジュニョンに対して恥ずかしいし、ソンアのドンユンへの想いを知らなかったこと、ドンユンがソンアを好きだったこと、そしてそれを既に告白していたこと・・・。ミンソンはこれ以上無いくらいにショックを受けました。
店を飛び出して行ってしまいました。
追いかけたソンア。
ソンアがしようとした説明を遮りました。自分が惨めで恥ずかしかったのでしょう。
ずっとドンユンへの想いを隠してきたのは、ミンソンを傷つけたく無かったからだとソンアはジュニョンに言いました。
なのに・・・と泣きました。
ジュニョンが差し出したハンカチは、ジョンギョンから貰ったものではありませんでした。
イ教授が創団公演のチケットを完売させるために、団員に追加で購入するよう連絡してほしいとソンアに指示しました。
既に随分ノルマ的に購入している団員に、これ以上は・・・とソンアがおずおず言うと、枚数を減らして連絡するよう言われてしまいました。気は進みませんが、従うしかありません。
ヘナにその話をすると、呆れたように言われてしまいました。
「買うのは構いません。でも教授の目的は音楽の探求でも演奏の喜びでもないと分かってますよね?これは誇れる活動じゃありません。なのに、点数稼ぎで教授の手先になってみっともないですよ。いくら進路のためでも・・・。」
ソンアも分かっています。
ジュニョンは、パク課長から、家族のことをTVで公にすると言われ、断りました。
すると、パク課長は言いました。スン・ジミンなら、音楽の話だけで良いでしょうが、あなたは違う・・・と。
要するに、ジュニョンはもう音楽だけでは注目を集めることは出来ないから、他の話で注目を集めるのが手っ取り早いということなんです。
それが現実なんでしょうが、やはり腹が立ちますわな。まだマネジメントを任せたわけじゃないと、きっぱり言いました。
ソンアはミンソンに会いに行きました。
ミンソンはやはり硬い表情でした。彼女がショックだったのは、ドンユンがソンアを好きだということではありません。
ミンソンの想いを知ってるのなら、ドンユンを好きにならないで欲しかったと言う事なんです。
きっとソンアも必死にそうしたのでしょう。でも、気持ちは自由にはなりませんよね。
ソン教授がパーティを開きました。
ジョンギョンや腕の良い教え子が集まりました。
招待されたイ教授は、ソンアと共に出席したのですが、そこでイ教授は全てにおいて惨めな気持ちにされてしまったようです。教え子の差、財力、影響力の差・・・ですな。
不機嫌な表情のイ教授を見て、ソンアもそれを察しました。
腹いせのように、ソンアを置いて帰りましたよ。
状況を察したジョンギョンが、車に乗せてくれました。
「気まずいでしょ。これからも気マズイ筈よ。2人を邪魔する気はありません。私は今のポジションで自分のすべきことをするし、ジュニョンもそう。ただ、私は彼の事を待つつもりです。これまでジュニョンが私を待ったように。」
と、ジョンギョンがソンアに言いました。
本当に正直な言葉です。プライドが高いジョンギョンならではの言葉です。しかし、決して意地悪い感じはしません。
ジュニョンは練習する時、必ずトロイメライをまず弾いてから始めて来ました。もう十数年来の習慣でした。
その習慣を、今、ジョンギョンへの想いを吹っ切るためなのでしょうが、止めようとしています。
チャチーム長は、
「無理に習慣を変えて調子が狂うくらいなら、そのままでいいと思う。」
と、言いました。ジュニョン・・・まだ迷ってる感じです。
モヤモヤした気持ちのソンアは、ジュニョンに連絡しました。会えば気持ちが晴れるかと思ったのでしょうね。
家に行って良いですか?と、ソンア。
慌てて部屋を片付けたジュニョンです
偶然、机の引き出しにジョンギョンのハンカチが入っているのを見てしまったソンア。
大切に仕舞っているのを見て、少々引っ掛かりました。ジョンギョンの言葉を聞いた直後ですから。
でも、何も言いませんでした。
ジュニョンが直後にそれに気づくんですよ。ソンアの態度が少し変わったのは、それを見たせいだと。
ジョンギョンのハンカチは、机から出してトランクに入れました。古い携帯もそこに入っています。ジョンギョンとヒョノとの思い出の写真が入った携帯です。
ヒョノが指導するマスタークラスが開かれました。
ジュニョンが会いに行きました。
すまない・・・とジュニョンは謝りました。ジョンギョンが好きだったと。
「でも今は違う。だから伴奏するんだ。」
最初から好きになるなと、ヒョノは言いました。ミンソンと同じセリフですね。
「気持ちを思いとどまれ、それが出来ないなら、隠し通せ。それも出来ないなら、俺には言うべきだった。」
お前を失いたくなかった・・・とジュニョン。
「お前は俺を失って、もう元には戻れない。諦めろ。」
と、ヒョノは言い、去って行きました。
ソンアとドンユンの間も気マズイ雰囲気です。しょうがないですよね。
ミンソンともドンユンとも10年来の友達です。
だから、友達のままでいた方が良かった・・・とソンアは言いました。
ユ教授は最近出したCDの評価がイマイチとされ、気分が苛立っていました。
名指導者がすなわち名演奏家ではないとコメントされているのを見て、更に気分が滅入っていました。
偶然屋台で一人お酒を飲んでいるのを見かけたジュニョンは、同席しました。
優秀な後輩演奏家の失敗を祈るのが人間らしいと言うユ教授。
でも、ジュニョンはスン・ジミンに対してそんな気持ちを持ったことは無かったようです。
全く違う考え方だとユ教授に言いました。
だからお前はダメなんだ・・・とユ教授。踏みつけられ落ち目になったら、もっと熱く貪欲にならなきゃ・・・と。
貪欲になれば成功しますか?とジュニョン。
ふっと呆れたようにため息をついたユ教授が言いました。
「貪欲にならなければ、それこそ何も手に入らない。」
だから、教授を頼ったんです・・・とジュニョンが言いました。コンクールのために・・・。
「1位になって世間を見返せ。」
と、ユ教授は言いました。
パク課長は、ジュニョンの拒否にもかかわらず、勝手に母親に会いに行っています。
言葉巧みに、何か約束させそうです。
ジュニョンとジョンギョンが大学で練習している様子が学生たちの評判となりました。
やっぱりレベル違いの演奏ですから。
感嘆の声をあげる学生たちに交じって、ソンアも聞いていました。
圧倒されてしまいました。演奏にも、2人の合ってる関係性にも。
この隙間に自分の入る余地はあるのだろうかと思いました。
自分は、伴奏者にこてんぱんに批評されている状況です。あまりにも演奏家としてレベルが違い過ぎるのを、改めて痛感させられたソンアでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます