まったり まぎぃ

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『被告人』完観

2018-09-06 18:49:40 | 韓国ドラマのエトセトラ
被告人 DVD-BOX2
クリエーター情報なし
TCエンタテインメント

レビュー一覧は、こちらから。

 

この時点で、ミノは“チャ・ソノ”として報道されました。

やはり、ヨニがジョンウに連絡していたのですね、旅立つことを。

ジョンウの‘子供にとって大事なのは父親の記憶だ’という言葉が胸に響いたのです。

 

ミノの逮捕と同時に、次席検事も逮捕されていました。ソンギュ殺害事件に便宜を図ったことと、自殺だと隠ぺい工作をした疑いで・・・です。

だから、ミノが上手く取り計らってもらおうとしたんだけど、無理でした。

そして、次に声をかけたカン検事もまた、保身のために自分を守るだろうというミノの思惑が外れ、ジョンウに全てを告白したのです。

 

忘れていましたよ、あのハヨンの誕生日プレゼントのぬいぐるみ。

まだ大切に保管してあったんです。

ミノがジスを殺したと告白するカン検事との会話の録音資料とともに、ぬいぐるみを差し出したカン検事。

事件当夜、ジョンウが聞いた呼び鈴は自分が訪問した時のモノだと言いました。

その時の隠ぺい工作をしてしまったことから、自分はジョンウの邪魔をし続けることになってしまった・・・と言いました。

これをジョンウが利用するということは、カン検事は、検事を罷免され、罪に問われることになります。でも、自分の犯した罪の償いをする決心をしたのです。

流石に、ジョンウもショックを受けました。

 

ふとジョンウがぬいぐるみを握り締めたら、そこからジスの声が。

プレゼント用に録音してあったカン検事の声と共に、ジスの明るい声が聞こえて来たのです。

ジョンウは思いもよらないジスの声に、涙がこぼれ落ちました。

「ありがとう、ジュニョク。ジスの声を聞かせてくれて。」

このシーン、本当に上手いです、チソンssi。私も一緒に泣きましたよ

 

周囲に誰も自分を守る者がいないと気付いた後も、ミノは一切をしらばっくれました。

ジョンウに資料を見せられた顧問弁護士は、ジョンウがカン検事から提出されたミノの言わば自白の音声を聞いて、もうこれ以上無実だと訴えるのは無理だと感じたようです。 

死刑を逃れるためには、自白し善処を請うしかないとミノに言いました。

が、ミノはそれを受け入れません。

で、採った方法が、心神喪失を装うということ。

 

実は、父チャ会長が亡くなった後、その幻影に悩まされるようになっていましてね。

刑務所の医務課長だったキム医師の診察を受けていたのです。その時、キム医師は、解離性同一性障害と言う診断を下していたのです。

心神喪失だと証明出来たら、減刑される筈だと弁護士は言いました。

その上で、症状が悪化したと見せかけ刑の執行停止を申請すれば、外部の病院に移れる・・・と。

自分が鑑定機関に働きかけるから、上手く丸めこめる・・・なんてね。

なーんて悪知恵が働くんざんしょ

ま、偉い人の中には、何かスキャンダルが起ったら、すぐに病院に入院しちゃう人もいますけどね。それと同じかも。

 

ミリャンは、ソ弁護士に再審の申請をしないと言いました。

その時、ソ弁護士は、彼の元妻を連れて来ていました。

二人は20年ぶりに会いました。

元妻は泣きながらミリャンに謝りました。

ミリャンは決して彼女の事を恨んでも無いし、恩着せがましい事を言うわけでもありませんでした。

ただ、気持ちは変わったようです。元妻に説得されたのでしょうか。

再審を受け、無罪を言い渡され、自由の身となりました。

 

ミノの精神鑑定が決まったと報告を受けたジョンウは、裁判長に食ってかかりました。

でもね、どうもこの裁判長にもミノ側から何らかの働きかけがあったようで。

数か所で鑑定を受けさせてほしいとジョンウが言っても、認めてはくれませんでした。

 

裁判の前に、ジョンウはミノに会いました。

提案された時は、嫌がっていたのに、今ではもうすっかり心神喪失状態の演技も真に迫っているミノ。

でもね、やはりジョンウには負けたくなかったのです。自分の作戦が勝つと目の前で見せて悔しがらせたかったのでしょう。

こっそりとジョンウに言いましたよ。

「この韓国で金と権力で成し得ないことがあるか?教えてください、パク・ジョンウ検事。」

バカにした言い方ですよね。

やっぱり嘘だったとジョンウは思いました。

 

裁判でジョンウは様々な証拠や証言を積み重ね、もう誰が見ても有罪としか思えない状況に追い込みました。

中に、カン検事もいました。

彼は、検事職をなげうってまでも証言をしたのです。

キム・ソクも同じです。

ところが、ミノは心神喪失の症状を芝居して見せたのです。かなりの名演技ですわ。

弁護士は、鑑定結果を示し、ミノは裁判を受ける事も無理だと主張。

再鑑定を主張したジョンウの言葉も、裁判長によって撥ねつけられました。

 

その時、ヨニが裁判所に入って来ました。

その姿を見て、ジョンウはヨニを証人としたのです。

流石にミノにも動揺が見られました。

 

ヨニは、目の前の人物がチャ・ミノだと証言。

何故黙っていたのかと問われ、哀れだったからと答えました。

チャ・ソノを殺し兄を装うチャ・ミノが気の毒だと?・・・とジョンウ。

「愛していたからです。」

今証言する気になった理由は?・・・と問われ、答えました。

「私には、息子が父親をどのように記憶するかが重要でした。ミノさんがソノさんとして審判を受ければ息子は父親を一生殺人犯として記憶します。ですが、息子の父親はここにいるミノさんです。ウンスにとってあなたは良い父親よ。」

ミノは涙を流して言いました。

「ソノが父親だ。俺が殺したソノが父親で俺は父親じゃない。」

・・・とうとう言っちゃった。

「もうやめましょう。あなたも辛かったでしょ。兄として生きるのは。一緒に罪を償いましょう。ウンスに話すわ。どれほど父親に愛されていたか。」

 

これですべては終わりました。

ジョンウはミノに死刑を求刑しました。その通りの判決が下ったようです。

 

刑務所で同房だった面々は、皆出所し、再会しました。

皆真っ当な人生を送って行けそうです。

 

ただ、ジョンウとハヨンがジスのいない人生を過ごす事に変わりはありません。

事件が収束して区切りがついても、被害者は救われないのだと改めて感じました。

 

チソンssiと、オム・ギジュンssiの演技対決はなかなか見応えがありました。

ハヨンを演じていた子役の女の子をはじめとして、周囲を固める俳優さんたちの演技も安定していて、落ち着いて見る事ができましたね。

お勧め作品ですね

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