ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

竹島3日目 ――― 午前中に島の東へ歩いて来ました。竹藪と牛とヤツガシラ

2017年06月23日 | 島旅

2017/3/24  竹島は小さな島です。周囲9.7km、面積4.2㎢しかありません。人口も三島村のHPでは87人になっています。
一昨日は西に延びている2本の道路の先端にある東風泊とオンボ崎まで歩きました。今日は東に延びている1本の道路を歩きます。それを歩けば、集落周辺の道路を除いて島のほぼすべての道路を歩いたことになるのです。


▲今日は天気がいいので、まずまずの早起きです。6:53ころ。


▲モーニングコーヒーを飲んだ後は早くも朝食の準備をしました。7:29ころ。


▲朝はラーメンです。一人前を二人で分けて食べました。7:35ころ。


▲気持ちのいい青空が広がっています。8:09ころ。


▲食器洗いも欠かしません。8:11ころ。


▲出発! 8:40ころ。


▲集落の近くにお墓がありました。お墓の様子は関東などとも変わりませんね。8:51ころ。


▲竹島に来て初めてを見つけました。竹林に囲まれて隠れるようにありました。タマネギが植えてあります。8:54ころ。


▲ヘリポートらしき空き地がありました。8:56ころ。


▲竹島港が見えます。9:03ころ。


▲貯水池のようなのがありました。用途が何なのかは分かりません。牛の飲み水でしょうか? 9:09ころ。


キランソウというより、僕は「地獄の釜の蓋」の別名の方が好きですね。おどろおどろしい名前ですが、このキランソウが切り傷や初期の胃腸病や風邪にも効く万能薬なので、地獄とのつながりが絶たれる、そんな意味があるのだそうです。大好きな花です。9:18ころ。


▲この先に牧場があることは知っていたのですが、道路上を牛が歩いているとは! でも、トカラでの島旅では野生牛10頭くらいの間を縫うように歩いたこともありますから、ぜんぜん怖くはありません。9:20ころ。


▲トカラではこんなものではありませんでしたから、たったこれだけしかなくて残念なくらいです。9:30ころ。


▲立派な柵もありました。9:34ころ


▲大きくて立派な重機も入っていました。トカラ列島での放牧とはまるで規模が違うんですね! 9:34ころ。


▲牛舎でしょうか? 9:35ころ。


▲小さな小さな離島では考えられないような大規模な工事が進められているようです。竹林を根こそぎ引き剥がし、おそらく表層の土もいい土を入れ、広大な牧草地(放牧地)を作るのではないでしょうか。向こうに見えている山は高平山158mです。9:44ころ。


▲手前は牧草ですよね。向うの山はマゴメ山219.9m。山名が付いている山はもうひとつアビ山203mがあって、高平山とマゴメ山は登る道が見つからず、おそらくそんな道はないようでした。アビ山は2万5千の地形図では山頂のすぐ近くまで入っている道路があるはずだったのですが、その道を見つけられませんでした。9:48ころ。


▲放牧場を過ぎると、道路は3つに分かれています。まずは左の道に入ってみました。するとまもなくこんな感じ。10:04ころ。


▲道も行き止まりになってしまいました。仕方なく、来た道を戻ります。10:13ころ。


クサイチゴの花がすごく大きいです! 10:36ころ。


▲戻って来たところで、こんな驚きの出会いが! こんなことがあるので、島旅は楽しいですね。ヤツガシラです。日本には旅鳥として渡来することがあるようですけれど、バードウォッチャーでもなかなか目にすることのできない珍鳥なのだそうです。10:45ころ。


▲僕たちが休憩しているところへ現われてくれました。数メートルよりは近づけてもらえませんが、あまり逃げることもありません。この写真では右を向いていますね。10:45ころ。


▲また別の道を東へと進んでみました。11:00ころ。


▲順調に続いています。地図上の僕が歩きたかった道ならば、くるりと方向を180度変えて元の場所に戻って来るはずなのです。11:20ころ。


▲戻って来ました! 11:34ころ。

東の海岸は見ることが出来ませんでした。そこへは道路は行っていないみたいです。残念ですが、テントへ引き返すことに。


▲ヘビ! 皮が妙によじれていて、死んで干からび始めているのかな? と思いました。11:37ころ。


▲でも、眼は活きています! 案の定、しばらくすると動き出して草むらに入って行きました。シマヘビのようですよね。11:38ころ。


▲牛の入っている柵にカラスが二羽とまっています。どんな用があるのでしょうね? 12:02ころ。


定期船フェリー「みしま」が近づいてきています。予定通りの運航ですね。竹島港には12:30入港、12:45出港です。じきにボワ~ッと入港の合図が聞こえて来るでしょう。12:21ころ。


▲僕たちのテントがある体育館に戻って来ました。12:36ころ。


▲お昼はちゃんぽんをひとつ作って二人で分けました。具はおつまみの小魚と魚肉ソーセージ、フリーズドライの海藻サラダの海藻だけを少し使いました。12:59ころ。


▲昼食後、今度は集落周辺の散歩に出かけます。13:24ころ。


▲普段の生活では電柱の街灯なんかまじまじと見ることなんてありませんよね。島旅ではこんなことも新鮮な観察対象になるのです。蛍光灯の街灯ですが、黒いテープが巻き付けられています。風で落ちないようにしているのだと思います。13:31ころ。


▲集落に入ると、竹林が見られなくなります。様々な種類の木が生えています。なかでも、このガジュマルはこの集落のシンボル的存在。道路の左右から伸びてからまっているガジュマルが門のようになっていました。13:37ころ。


▲いくらじっくりと眺めてみても、ここのガジュマルの木が1本なのか複数の木が絡まっているのか分かりません。垂れているのは気根だろうと分かりますけれど、少し太い部分が根なのか幹なのかよく分かりません。13:38ころ。


▲真上を見上げるとこんな感じです。13:39ころ。


▲「ガジュマルの門」の説明板には次のように書かれています。「樹齢 約二〇〇年 この木は長い長い間 強い風やはげしい雨に耐えて こんなに大きく育ちました。村のうれしいでき事や 悲しいでき事を知っています。この木を「ふるさとの木」としてだいじに守り育てていきましょう。」13:40ころ。

僕たちが集落に出て来た訳のひとつは今晩泊まる民宿の予約をするためです。竹島には民宿がふたつありますが、まずは体育館から近い方の「民宿くぼた」へ行ってみました。ここはWi-Fiも使える民宿です。


▲場所はすぐに見つかりましたけれど、玄関から「こんにちは!」と呼んでも、家の横に回って「ごめんください!」と呼んでも反応はありません。すぐ近くで上水槽の清掃で来島している作業員の方から「家の中にいると思うので、裏に回って、大きな声で叫んでみたらいいですよ」とのアドバイス。その通りしたら、民宿のおばさんと話すことが出来ました。急な予約ですが、今晩の宿を確保。13:51ころ。

トカラ列島を旅した時から、僕たちの島旅のやり方があります。基本はテント泊ですが、最低一泊は民宿に泊まことにしているのです。そうすることで、より深く島の方と交流できますし、島の食べ物を食べることも出来るのです。


▲テントに戻って来ました。14:06ころ。


▲テントの撤収です。ブロックなどももとあった場所に全部戻します。15:00ころ。


▲テントを張ったことが分からない状態に戻しました。島ですから風が強いのは仕方ありません。いい天場でした。15:21ころ。

これから民宿に泊まれると思うと、ほっとして嬉しいですね。でも、テントに泊まると、島の大地や自然をより深く体験できるような気がします。


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