徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 馬来西亜非日乗(平成29年2月24日、金曜日、雨にち晴れ)

2017年02月25日 | マレーシア・シンガポール
  朝、ジョギングに出たら1キロも行かないうちに雨が降って来たので中止した。
  しょうがないので、ブログを書いたり、スケッチをしたりしていたら
  お昼前に雨が上がったので
         
         近所のインド料理店に行った。 看板にはケータリングと書いてあり
         ケータリング専門のように書いてあるが、店内でも食事が出来る。
         
         確かに、ケータリングのために従業員たちが沢山忙しそうに働いている。
         
         ワタシはベジターリアン・ミールを注文した。
         ノン・ベジターリアンの場合はお盆に盛られてくるが
         ベジターリアンは肉を扱った皿などは忌み嫌うので
         バナナの葉っぱを皿の代りに使用し、一回コッキリでしか使用しないのだ。
         
         一見、汚らしそうに見えるが、ご飯と具とスープをグチャグチャに混ぜて
         食べる。
         今日は食べ過ぎないように、一回で終わりにした。
         これで約200円。

   昼飯からの帰途、ホテルの前にレンタサイクルが並べてあったので
   フロントで尋ねると、ホテルの宿泊者でなくても貸し出すという。
   ならば、このレンタサイクルでマラッカの日本人墓地に行ってみようと出かけた。
   いや~~、スマホのGPS機能って楽だね~~~~。
   稲田防衛大臣と同じように、ワタシもコロコロ言う事や信条を変える。(笑)
   スマホはいい!(大笑)
   目的地を入力し、自分の現在地を確認しながら行くことができる。
   のんびりとチャリで日本人墓地に向かった。
   1時間ほどで、その日本人墓地に到着した。
         
         馬六甲って書いてマラッカなんだね。
         
         周りは金網で囲われており、入口の門は鍵が掛けられていて
         中に入ることができなかった。
         
         墓地はきれいに整備されているようだ。
         
         金網の隙間から写真を撮ってみた。
         
         
     で、入口に戻り、スマホに保存してある般若心経を流して、手を合わせた。

   来る時はスマホで道を確認しながら来たのだけれど、帰りは少し余裕ができたので
  景色を眺めながら
          
          車やバイクに気を付けながら戻って来た。
   マラッカの中心地に近くなると
            
            こんな石碑があることにも気が付いた。
            
            日本軍占領下、虐殺されたり抗日運動で犠牲になった人を
            慰霊する塔のうようだ。
    この慰霊塔の裏は小高い丘というか山になっており、一面が中国人墓地のようだ。
         
         このような中国式墓が沢山あった。
     近くの平地にはムスリムの墓地があった。

   ワタシも最近は原チャリに乗っているので、気が付いたのだけれど
         
          こちらのバイクの前輪の大きさが大きいしタイヤが細い。
          なんでかな~~~~?
  レンタサイクルは3時間の予定で借りたので、まだ時間があったので
  マラッカの中心地のショッピング・モールに行ってみた。
          
           ユニクロもニチイとかいう店もあった。
           あのシンガポールに拠点のある回転寿司の「栄寿司」もあった。
          
          こんな店もあった。

  で、レンタサイクルを返しに行く道筋にタルトとか売っている人気の店があるのだが
  ここでチキンカレー・パンを買った。
  このカレーパンは毎日売っている訳ではない。
  というのも、昨日、買おうと思って来てみたら売ってなかったのだ。
  レンタサイクルを返し、ゲストハウスの数軒隣の酒屋の卸売の店で
  缶ビールと赤ワインを買った。
  缶ビールはなんと6MR!普通の店より3~4MR安い!
  赤ワインはボトルで35MR(980円)、とんでもなく安い。
  フランス産と書いてあるが、ボトルド・イン・マレーシア なので・・・・。

  もう、今日は夕飯の食糧も揃ったし、早めの「ひとり宴会」だ。
         
         これが「ウワサ」の「咖哩鶏面包」。25MR(700円)だ。
     どれくらい大きいかって?!
         
         比較のため、定期入れを横に置いてみた。
         直径20センチくらいある。
            
         こんなデカくて、食べることが出来るの?
         まあ、完食できなかったら、残せばいいやと、
     恐る恐る割ってみようとした・・・・・
         
         あらら、アルミホイルで包んであるのね。
         フォークや包丁でぶすっと刺したり半分に切ったりしてはイケナイのね。
         恐る恐るでよかったよ!
     で、アルミホイルを開いてみたら・・・・
         
         あらら、今度はクッキングペーパーのようなもので包んであるよ!
        なんだか、むいても剥いても、「包み」ばかり!
        そりゃ~~、そうだ! 「面包」って言うからネ。(ジジイギャグ)
         
         この包みを破いたら、
         中には正真正銘のチキンカレーが入っていたのでありました!
         楽しませてくれるじゃなか!(笑)
         結局、外側のパンは包み焼きの役割で、パンの量はそんなに多いわけでは
         ないのでした。
         この外側をちぎって、カレーを付けて食べたり・・・・。
         でも、よく考えてみると、中のアルミホイルを外に取り出し
         皿の中にチキンカレーを入れて食べると、簡単に食べられるのだよな。
         そんなこと、考えもつかず、パンをちぎっては、中のカレーに
         無理やり漬けては食べたのでした。
         缶ビールとワインを飲みながら、チキンカレーは完食。
         パンは底のパンだけ残して周りは食べきったのでした。
         

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徘徊老人のひとりごと 馬来西亜非日乗(平成29年2月23日、木曜日、晴れ)その2

2017年02月24日 | マレーシア・シンガポール
  このブロを読んでくれているお友達の中には
   「なんだ、熱海での生活と変わらないじゃないか。非日乗なんて題名を付けたって
    日乗そのものではないか」と言うかもしれない。
  いや、いや、非日乗なんですよね~~~。
  第一、三度三度の飯を作る必要がない。
  これだけでもワタシにとっては「非日乗」なんですよね。
  むしろ、定年退職して悠々自適な生活で三度三度の飯を奥さんやら息子の嫁に
  作ってもらっている人は、旅に出ても「日常」じゃないですか?(笑)
  奥さんなどは家事から解放されて「非日常」なのだろうけれどもね。

  さて、午前の部はひさしぶりでジョギングして、ブログなどを書いていたら
  お昼になったので、昼飯を食べに出かけた。
  「オイスター・ヌードル」というのが目に入った。
  なんだろう、注文してみると
       
       お~~~~っ!なんだ、こりゃ~~~~~!
       麺つゆっていうのかな、この場合、はオイスターソースだけだと
       甘くなってしまうので、おそらく、ワタシの推測するところでは、
       鶏ガラスープ(もちろ、スープの素)と豆板醤なども入っているのかな?
       で、麵をかき混ぜると、牡蠣の身が崩れて、そのエキスがスープに混ざり
       オイルターソースでは出ない、牡蠣そのものの味がしみ込んで
       なかなかの美味しさだ。
       スープがドロドロで、「食レポ的表現」をすれば、濃厚なスープです
       が、チトくどい味だ。
       紅茶で口直し。

  午後は博物館巡りに出かけた。
  youth Musiumでは
        
        東北大震災の津波を題材にした絵に吸い寄せられた。
        波が葛飾北斎を彷彿させるが、その力強い波の力が
        津波となって東北を襲った模様を描いたものだ。
        作者はアラン・タンという人で、タンっていう姓は
        シンガポールはマレーシアに多い。
        
        マレーシアでは有名な画家のようだ。
   歴史博物館では
        
        
        日本占領軍の殺戮写真がパネルしてあった。
        
        日本人墓地もマラッカから車で20分くらいのところにあるらしい。

   いつも日本は
       「さきの戦争で犠牲になられた方々があってこそ、今日の繁栄がある」と
   言うが、この写真にあるように、無抵抗な人々、多くは中国人を殺害したことに
   対しての、申し訳ない気持ちというものは持ち合わせないのだろうか?
   中国側からすると、この罪もない人々の犠牲と反日闘争によって、
   今日の華僑社会と中国があるのだと言うことになるのだろう。
   だから、言ってるでしょッ!
   中国13億人と世界中に根を下ろした華僑人口を合わせりゃ14億か15億人になる
   でしょ!
   それに対して人口減少の日本。
   勝てっこないよ。もし戦はばのはなしだが。
   日本が今後生きてゆくためには、安倍さんのようにゴマスリ外交を通じてしか
   生きてゆく道がないのかもしれないね。
   「私はトランプとゴルフをした仲だとか」言って助けを求める。
   これも日本国民の命を守る為ん何だな~~~~。
   そういう意味で、最近の安倍さんのバラマキ、へつらい外交も少しは見直した。(笑)

   で徘徊を続けて
         
         丘の上のセントポール教会跡に行った。
         教会前に立つのはフランシスコ・ザビエルだそうな。
         ザビエルはマラッカで亡くなり、この教会に9ヶ月安置されたあと
         インドのゴアに遺体が移された。
    その丘の裏側をくだると
         
         オランダ人墓地がある。
         
         世界遺産の街の史跡として管理されている。
   ぶらぶら徘徊はまだ続き
         
         路地の民家の壁の絵もなかなかのもんだ。
         
         これなど凝った絵だ。絵の左側の小さな赤いのは、赤いバラ一輪だ。
         これを手に握ったように見せかけて写真を撮れば
         バラの花を彼女にあげようとする写真が撮れるわけだ。
         
         暑いので犬も昼寝中だ。
         
         灯台のようなモスク。
         
         そのモスクの前に日本の釣り具メーカー「シマノ」の店があった。
         釣竿やリールなど「純正シマノ」製品を扱っており、客も4・5人いた。

  徘徊から戻り、夜、今夜は何をたべようか?
         
         リバーサイドをぶらつき
         
         朝日ビールの小瓶、1本15MR(420円)
         今日の酒の肴はフィッシュ・アンド・チップス。
         観光地なので高い。23MR(650円)
         
         ワタシは魚の盛り付けがちょっと気になる。
         頭方面が左というのが基本だと思うのだが、
         な~~んにも考えてない盛付け方だような~~~~。
         TBSの「プレバト」という番組で「料理の盛付け格付け」査定なら
         料理研究家の土井さんに「才能なし」のお墨付きをもらうだろうな~~。
    夜でも川にはクルーズ・ボートが行き交う。
    酔いに任せて手を振ってみたが、だれも応えてはくれない。
    ボートからこっちをじ~~~っつと見ている。
    そや~~~~、ワタシは変なジジイです。
    結局、ビールを3本飲んだので68MR(約1900円)でした!

    今日の徘徊キロ数は12キロだった!

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徘徊老人のひとりごと 馬来西亜非日乗(平成29年2月23日、木曜日、朝、晴れ)

2017年02月23日 | マレーシア・シンガポール
    いつもゲストハウスに泊まると思うのだけれど、
    みんな起きるのが遅い。
    ワタシなど、もう朝の5時半から起きているのだが、
    トイレに行ったり、シャワーを浴びたりで、迷惑をかけているかもしれない。
    出かけるにもマレーシアの日の出が遅いので午前7時に出かけた。
    歩いてはいるがジョギングはしていないのでキロ7分くらいの超スロージョグだ。
    川沿いは遊歩道として整備されているので観光客で混雑しない朝は
    散歩やジョギングにはいいようだ。
          
          日中は川をクルーズ船が走るが、営業前の川面はおだやか。
          
          一流ホテルの建物も川面に映る。
    川沿いを一旦、上流に向かい、それから海まで下ってみた。
          
          橋のはるか向こうに大きな船が煙を出している姿が見られた。
    海は埋め立てが進んでおり芝生が養生されており、そのうち公園になるのだろうが
    町人(まちびと)のみなさんが散歩やら朝の体操をするために訪れている。
    その埋立地の砂地で
          
          カラスの夫婦だろうか、大きい方のカラスが
          首を曲げて、首が痒いから掻いてくれくれと言っているのだろうか
          
          すると小さい方のカラスがその首というか肩というか
          そこを軽くコツコツとクチバシでつつく
          大きい方のカラスは
          「う~~~ん、そこそこ」なんて言って(笑)
          夫婦のカラスかな~~~~~。
          愛だな~~~~。
   約1時間のジョギンを終えて、ゲストハウスに戻りシャワーを浴びて洗濯をし
   ロビーで新聞を見ると
              
       あの金 正男に毒を塗ったベトナム女性は歌謡大会に出場したしたことが
       あったとか。
       そして、その左下の写真は、まるでキャリーパムパムとかいう
       日本人歌手に似てませんかね~~~~。
  で新聞を眺めていたら
          
          これなんだと思いますか?
          マラソンのスタート前ではありません。
          バイクなんです。
          シンガポールとジョホールバルの国境通過の際の
          バイクの自動検問通過装置が故障したため、
          朝の通勤ラッシュ時間帯にこんな渋滞をきたしたのだそうな。
          
        

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徘徊老人のひとりごと 馬来西亜非日乗(平成29年2月22日、水曜日、晴れのち一時雨)

2017年02月23日 | マレーシア・シンガポール
   バトゥパのバスターミナルの各バス会社のチケット窓口の下に貼り出している
   各地行きのバスの時刻表にはマラッカ行きは一日5便くらいある予定になっていたので
   10時半くらいのバスで行こうと思っていた。
   でも、念のためと思って、昨夜、窓口で10時半のバスで行きたいのだがと尋ねると
   マラッカ行きは朝8時と午後2時半の2便しかないと言われた。
   確かめに来てよかったよ!
   結局、朝の8時のバスでマラッカに向かうことにした。
          
          バトゥパの朝。
          この写真をセピア色にしたら100年前のバトゥパと言っても
          納得してしまいそうな町だ。
          
          マラッカまで9.9MR(約280円)
             
             バスはこのバスで
             
             車内はなんともいえない内装!
    バスは
          
          ムアルという町に立ち寄り、
   正午にマラッカ・セントラルというバスターミナルに到着した。
   ここからマラッカの中心地までは相当の距離があるので。
   市バスで向かう。
          
          市バスだと1.5MR(42円)
          
          ダッチ・スクエアーで下車し、
          
          
          川沿いを歩いて今日のホテルといってもゲストハウスに向かう。
          
          ここだ。
          
          この部屋で3日間過ごす。3泊4日で5587円なので
          1泊1862円!
          だんだんグレードが下がるワタシの旅。(笑)
          トイレとシャワーは共同だ。
   しばらく休憩したあとゲストハウスの位置関係を確認するために徘徊に出かける。
          
          
          
          
          昔の面影をのこした中華人街に近いので
          
          昼飯は今日も雲呑麵にした。
          今日は量は(中)でスープ別の一般的な雲呑麵だ。
          スープの中に雲呑が入っている。

    ゲストハウスに戻り、洗濯し、昼寝をして、二階の川の見えるテラスで
    ブログをアップし、夕方、再び、徘徊しながら夕飯を食べに出かけた。
          
          「地理学家」とかいうコーヒーハウスで
          
         サテーとカールスバーグの生ビール。
          これだけでは足りないので
          
          ミーゴレンを追加注文した。
          
          ミーゴレンの麵は乾麺のようだ。ウドンだ。
          ウドンでもミーゴレンを作れるのだな~~~~。
          生ビールは3杯飲んだ。
          お会計は66MR(1848円)
   ゲストハウスのトイレは共同なので、何度も夜なにトイレに起きないよう
   ビールをこの辺で我慢した。
          
         

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徘徊老人のひとりごと 馬来西亜非日乗(平成29年2月21日、火曜日、晴れのちスコール)

2017年02月22日 | マレーシア・シンガポール
   朝食付きのホテルの朝
         
         宿泊料金が料金だけに大した料理ではないが、これくらいの量でよい。
         このホテルはビジネス・ホテルみたいで宿泊客はすでに出ていて
         残っているのはシンガポールから観光に来た5人組の
         ワタシと同じくらいの年輩の人たちだけである。
         この人たちも実にのんびりと食事を取っている。
         華僑の人たちだけれど、大陸の中国人団体客のように
         みるからに「生存競争」をしているという雰囲気はないのがいい。

  朝食後、徘徊に出かけた。
    ホテルからスングリ・バトゥパッ(バトゥパ川)まで行って、川沿いに
    町を徘徊することにした。
    河岸のオープンエアーの食べ物屋の中を突き進んで川岸にでる。
         
         バトゥパ川がゆったりと流れている。
         店のテーブルの上で
         
         猫が寝そべっていたが、後方の草叢の気配に緊張した面持ちで
         後ろを振り返ったが、すぐに、なんだいつものことだとでもいうように
         無関心を決め込んで、また朝寝の態勢だ。
   ワタシは猫が振りむいた草叢の方を凝視した。
   なんだか灰色の動物の頭が一瞬見えたような気がした。
   ワタシは草叢に続く道のわきに出た。
   その時、一瞬足元で砂利を蹴散らして草叢に逃げ込む動物に驚いた。
   1メートルはあるオオトカゲだった。
   あぶなく踏みつけるところだった。
         
         バトゥパにこんな大きなトカゲがいますとは聴いていない!
         
        タンクの脇のゴミの所にもう一匹いた!
  川に沿った道を歩いていると
         
         旧日本人クラブの建物が見えた。
         これだったのか~~~~。
         昨日、この建物の下を歩いていたので分からなかったのだ。
         確かに二階三階は廃墟だ。
         ハト以外にイワツバメの巣になっているのか鳥の鳴き声が
         うるさいくらいだ。
         この写真を撮っている方の場所は船着き場になっており
         
         昔、ここから天然ゴムやら錫やらが船積みされて海に出て行ったのだろう。
     この近くには市場が午前中市場が開かれている。
     昨日来た時は閑散としていたのは午後だったからだ。
         
         
         
         野菜や果物や魚介類や鶏肉などが扱われている。
         
         猫の肉は扱っていない。(笑)
         
      豚肉だけは市場とはしっかり塀で隔てたところで解体は販売をしているようだ。
     市場からどんどん歩いて町から離れてみた。
         
         
         こんなお寺があったり
         
         道沿いのマンゴーの木が実を付けていた。
    町に引き返し、
         
         古い建物などを見て回った。
         
         建物だけではない
         
         タクシーも古い。日産セドリックじゃないでしょうか?
         
         
         古い建物を見ながら、華僑の人たちの働きの逆に驚くばかりだ。
         
         学校の校友会館みたいのまである。
   かつて、日本人・中国人たちが闊歩していたこの町から敗戦や排日運動の中で
   身ひとつで日本に引き揚げてきた日本人にたいして、中国人はしぶとく
   この土地で根を生やし、独特の中国文化を築き今日に至っているのだろう。
   この地で生まれた日本人や働いていた日本人たちは、それは命の危険にさらされて
   やむなく日本に引き揚げたのだろうが、平和になった時に、今一度、
   この町に来て、その日本にゆかりのある古い建物を保存する運動とか
   しなかったのだろうか?
   「アジアはひとつ」「大東亜共栄圏」の名の掲げて、わがもの顔にアジア各地を
   跋扈した日本人はそのしっぺ返しの「敗戦」という名のもと
   日本に逃げかえり、かの地で戦火に倒れた同胞を慰霊する石碑は建てても
   日本人が殺したかの地の人々にたいしても慰霊の気持ちをなぜに
   持たないのだろうか?
   このバトゥパの大通りを日本人が闊歩する姿を想像しながら、
   ワタシはなぜかそのように思うのだった。
   バトゥパのこの旧日本クラブの建物も、近いうちに取り壊されるだろう。
         
         午後遅く、昼飯のためレストランに入った。
         
         ローティー・アラブ・チーズ。
         ホットケーキのようなローティーの間にチーズが塗られている。
         アラブというのは、この店の名が「アラブ」だからだ。

   ホテルに戻り、昼寝をしていると、今日もスコールがやって来た。
         
         激しい雨が二時間ほど降って、
         
         雨が上がった。

         今夜は部屋飲みだ。

         

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