徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅ーハンガリー・ブダペスト徘徊その1-

2012年05月08日 | 東欧(東ヨーロッパ)
翌朝、朝風呂を浴びて、徘徊に出かけようとしたら、隣の部屋のマッチョな
爺さんが窓から顔を出し

   「おはよう!あんた日本人だろう。私も昔日本に行ったことがあるんだ。
    新日本プロレスって知ってるかい?」
   「知ってますよ。ワタシはプロレス好きですから」
   「そうかい。イノキや坂口、小林を知ってるかい?」
   「もちろん」 
   「私は新日本のツアー(巡業)で日本中を廻ったよ」

    やべ~~~!(笑)

    会話が弾んじゃうよ~~~~。

    爺さんの顔は日本人のような顔をしている。肥っているので丸顔だ。
    上半身裸だ。
    昔はアメリカに住んでいたんだそうだ。
    その当時に日本にも行ったとのことだ。
    爺さんは自分の身の上話しを始めたので、
    頃あいを見計らって、徘徊に出発した。

    爺さんは、買い物があったら付き合ってあげるよと言ってくれたが
    お断りだ。(笑)
    なんせ、ひとり暮らしだから、話しの合う仲間がほしいみたいだ。
    年齢もワタシと同じくらいだ。
    こんな爺さんがワタシの部屋にやって来ないよう願った。

 歩いて5分くらいで、トラムの乗り場に着いた。
    トラム待ちの人に、トラム料金とどこで切符を買ったらよいのか
    訊いた。切符は320フリント(160円)だ。
    結構高い。ただ、どこまで乗っても320だから・・・・。
    でも、主要駅には
       
       ブダペスト・カードというカードを売っている。
      現在のところ1日券、3日券しか売っていない。
      6月からは2日券が売り出されるそうだ。
      しょうがないのでワタシは3日券を買った。
      これで公共機関の交通費(トラム・バス・地下鉄)は無料だ。
      そのほか、博物館、美術館は、これを提示すると割引を受けられる。
      「温泉」も割引だ。
      これさえ持っていれば「鬼に金棒」だ!

     して、ブダペストのシティー・センターは、驚くほどきれいな街だ。

     初めてベルギーのブルッセルに行った時、その街の美しさに驚いたが
     ブダペストもその美しさでは負けてはいない。
       
       
      ドナウ川を挟んで、こっち側が「ブダ」で、あっち側が「ペスト」だ。
     ふたつ合わせて「ブダペスト」(笑)
     ヨーロッパのことはほとんど知らないワタシは
     「ペスト」という名前がついているくらいだから、
     中世のヨーロッパのペストの大流行は「ここから」かな~~と思った。

     でも、調べてみたら違っていた。(あぶね~~あぶね~~)
    
       
       国会議事堂
       
       

    あちこち徘徊していたら、小さなレストランがあり
    「ツーリスト・メニュー 5ユーロ」という黒板書きがぶら下がっていた。
     ああ~~、この「ツーリスト・メニュー」ってワタシ好きなんです。
    いわゆる旅行客向けの「定食」ってやつ。
    2種類あり、ワタシはスープと「ポーク・カツレツ」とビールのセットを
    頼んだ。
      
      スープとパン
      
      なんだか、薄いとんかつを食べてるようで心が休まる。
      
      午後なので客もいないので、注文を取るギャルソン(爺さんだけど)が
      外で近所の人と立ち話をしたり・・・・
      
      お金を支払う時
     「日本人ですか?福島原発たいへんでしたね。今は大丈夫ですか?」と
     声を掛けられた。

      昼飯後、徘徊老人は、またドンドン歩き、地下鉄にも乗った。
       
       ブダペストの地下鉄も相当深いところを走っている。
       エスカレーターの速度は若干日本より早い。

       ところで、交通機関の乗り方だが、ほとんど改札というものがない。
       だから、切符を買わなくても乗ることができる。

       だが、しかしである。
       「検札」が来ることがあるし、地下鉄では、出口行きの
       登りエスカレーターの前で検札を行っている場合がある。
       
        ホームはこんな感じだ。

        地下鉄を出て地上に出た
       
       がっくり疲れたような人の銅像があったので
       「そう気を落とすな」と慰めてやった。

      またどんどん歩いたら
       
       有名そうな教会に着いた。
       
       近寄るとこんな感じで
       
       年季の入った「物乞い」のバーさんがこの姿勢で物乞いしていた。

       
       
       教会の内部には入ることが出来ます
       
       
       そして、教会の上のバルコニーまで登ることが出来ます。
       これは「有料」で、エレベーターでも行くことができますが
       歩きだと302段あります。
       そう書いてあったので、ホントかなと数えながら登ったら
       本当に302段ありました。
       「イエス様、ウソつかない」
       「疑って済みませんでした。アーメン」
       
       ワタシは訓練のため、また歩いて降りました。

      もう午後7時近いので、「女の待たない」アパートに帰ることに
      しました。

      途中、ショッピング・モールに立ち寄り、ワインと缶ビールを買い、
      フード・コートで今日も中国人のお姉さんに「打包」(テークアウト)と
      声を掛け、2種類で500円の買い物。

      隣のレスラー爺さんに見つからないよう、そ~~~と玄関の
      ドアを開け、風呂に入り、冷たい缶ビールと中華、
      白ワイン・・・・

      ああ~~~至福の時・・・・・       
       
        
       

      
      
      

      
              
    

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