少女の頃から映画を観るのが大好きだった。
中学生の時はまだ日本映画が花盛りだったので、友人と本八幡の映画館へ良く行った。
学校の校則では勿論友人同士で観に行くのは禁止。
学校は中高一貫の女子校なので厳しかったのだが、何故か二人とも映画を観るのが悪い
と思っていなかったので、平気だった。
中学生にもなって保護者同伴のほうがおかしいだろうという気持ちでいた。
ただ、隣のクラスの誰それが先生に見つかって大目玉をもらったりしていたようだから、
私達は運が良かっただけかもしれない。
その友達とは時代劇専門で、お互いに「錦之助が格好いい!」だの「違うちがう東千代
之介の方がイカしてる!」だのと言いたい放題。
でも、お小遣いはどうしていたんだろう?
今でも疑問だ。
私の母も映画が好きだった。と思う・・・
なぜなら私がまだ小さい6才位の頃何度か駅前の日活?へ連れていかれたことがある。
その一回は、忘れもしない「四谷怪談」だったのだ。
そんな親いるか???
その夜から何年も夜トイレに行かれなくなった。
母を起こしたのは言うまでもない。責任を取ってもらわなくては・・・
高校生になると、兄の影響で洋画にはまった。
兄の贔屓の「有楽座」や「東劇」などよく連れて行ってもらったなあ。
してみると、あのころ兄には恋人が居なかったんだなあと合点がいく。
その兄も、今や映画の二時間トイレを我慢できないなどと言い、映画はBSが一番
と言う始末。情けない! 年は取りたくないものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます