そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

ボストン美術舘展~西洋絵画の巨匠達~

2010-05-01 12:14:49 | Weblog
4月30日

朝日新聞の集金人さんが、先月の集金日に「ボストン美術舘展のチケットいりますか?」と
珍しく聞いたのだ。
もともとこれは観に行こうと思ってたので、渡りに船と肯いた。
ところが、「今日はもう無くなってしまったので、次回に必ず持ってきます」と頼もしいんだか、頼りないんだかちょっと頭をひねる返事。

さて、今月の集金日お金を受け取ると「ありがとうございました!」と普通に帰ろうとするではないか・・・
エッそれは無いでしょと思い、「あの、確か先月約束したわよね?」と勇気をふりしぼる。
正直自分から要求できないタチなのだ、見かけによらず。

「あ、そうでしたね。ありますよ」と2枚頂けた。
すぐに、いつもチケットをくれる友人に電話して一緒に行く事に。

場所は六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリー。場所もいい!

人気の展覧会なので早めに行ったのだが、皆さん同じ考えなのでやはり混んでいた。
しかし、美術舘の前で待たされたりはしなかったので、いいほうだろう。

ただ、この美術館はというか、ビルの設計が根本的に悪いと思う。
外観に拘るとこうなるのか?
美術館に並ばないのにエレベーターに延々と並ぶのだ。
間違えて並びそうになるぐらい入り口も分かりにくい!

文句を言ってる場合じゃない。
今展は世界屈指の美の殿堂と言われるボストン美術舘から傑作80点が紹介されている。
これだけの作品の展示が可能になったのは、現在ボストン美術館の一部が増改築中のお陰のようだ。

テーマごとの展示になっていて、肖像画・宗教画・日常生活・風景画・静物画などに分かれているので面白い。
私は肖像画はあまり興味がないのだが、見るうちに衣装の流行や髪型など面白いし、トマス・ゲインズバラ作の「エドマンド・モートン・プレイデル夫人」の気品ある肖像画に魅せられた。勿論この作者も知らないし、始めてみる作品だ。
光りをしっかり描いたマネの「ムーラン」やドガの「男の肖像」は人だかりもすごいが、やはりいいなあと思った。

エル・グレコ「祈る聖ドミニクス」、怖い物見たさの「洗礼者聖ヨハネの首を持つヘロデヤ」、「兄弟愛」と、次々に目を奪われる。
カミーユ・コローの「花輪を編む娘」とても好き。

クロード・モネの作品は「モネの冒険」という展示で一室に集められている。
始めて見る雪を描いた作品や、ルーアン大聖堂を描いた作品は素晴らしい。
印象派の作品は「印象派の風景画」として展示。

改めてゴッホの作品の素晴らしさを知る。
シニャックの点描を近くでみると、少し気持ち悪く感じてしまう。

さすがに観る甲斐のある展覧会だったが、時間が経つほど混んできて、普通に並んでいてはちっとも進まない。
いつもの牛若丸作戦で空いてるとこを見つけては、あっちへもぐり、こっちへ戻りと忙しかった!

5階のレストラン街で友達と食事をしたのはいうまでも無い。


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