そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

俳優座

2009-01-16 09:27:55 | Weblog
劇団俳優座の創立65周年記念公演「村岡伊平治伝」を観て来た。

文学座の公演は観た事があるが、俳優座は初めてだ。
六本木の劇場にも興味がある。
思った通りのこじんまりした劇場。小劇場は落ち着く。

友人の知人の息子さんが出演している関係で、頼んでチケットをとってもらった。
1月10日のマチネーは満員だ。
前にもシアターΧで観た事がある。そうだ初めてではなかった。

舞台上は簡素だ。
俳優座のチラシを友人から貰ってみたとき、その内容に(?)を持ち、一体どういうわけなんだろうと観る気になったのだ。

明治の半ばに設け仕事を求めて、大陸に渡った伊平治の物語。
天津で床屋の店員をしていた伊平治に急に降りかかった災難。強引に軍人のお供で満州に連れて行かれてしまう伊平治。
半年後に用済みとなった伊平治に残されたのは日章旗だけだった。
この部分、戦死の広報とともに帰った骨箱の中身は石ころだった、と重なる。

その後、売られた女達を助ける為に一生懸命働く伊平治、女達を内地へ船で送り返すのだ。やってる事は素晴らしい。
ところが、当然のことお金も尽き、船も出なくなり万策尽きる伊平治。
これからだ、私が理解出来ないのは・・・

逆転の発想というか、伊平治は「女達を高額で売り飛ばして、南洋開発の柱になり
国家発展の露払いになろう!」と決心するのだ。
こう書くと、ただの極悪人になってしまうが、そうではない。

女達は、伊平治の苦境を察し自ら志願をする、売ってくれと。
今までの伊平治の優しさに対してだ。
しかし、いくら苦渋の選択といっても180度の転換だ。

そして、売ったお金で大規模な娯楽施設を作り大もうけをする伊平治。
ただ、彼の中では矛盾しないのだ。「東北の飢饉の地で、貧しい女達をかどわかして来い!」と部下に命ずることと、親身に女達の思いを汲み上げることが。
それは、彼が愚直なまでに真剣に国家の為になろうとしてるからなのか?

わからない、私には。

そんなある時、日本から今をときめく伊藤博文が視察にやってくる。
彼は、一世一代の思いを閣下の前で吐露するのだ。

彼の真剣な話を聞こうともせず、傍らの女達とふざけあう閣下。
この場面に、秋元松代の思いがこめられてるのだ。

分からない所はあっても、主人公の熱き思いは伝わって、最後の方は胸が詰まったのはさすが役者魂!

俳優座の誕生が、戦中の1944年だったのは驚き!
その反骨の魂を見る思いだ。

モズ

2009-01-16 07:45:47 | Weblog
1月15日

 今朝は非常に風が強い。
 でも、風の中を歩きたくなり、7時に家を出る。
 覚悟して出たせいか、それ程は寒くない。
 ただ半端でない風の強さで帽子を深くかぶっても飛ばされそうだ。

 こういう日は最高の富士山が見られる。
 風のせいで人は少ない。
 ただ、こんな日に風に逆らって歩いてる人はどことなく頑固人のように見え、多
 分変わってるんだろうなあと、笑いたくなる。

 立派な富士山見参!

 土手の上では、緩めの帽子は脱いだ方が気楽。でも寒い!
 手足の感覚が麻痺してきたので下の道に下りる。
 この風の中、鳥たちは元気全開だ。
 ヒヨドリは「ピーヨ、ピーヨ」と入り乱れ、ツグミも4,5羽、キジバト2羽、
 ドバト達。
 そして謎の鳥、やっと分かった。
 今日は良く見えたので、モズと断定する。
 
 以前、田尻に住んでた鳥好きで野鳥の会にも入ってた友人が「この辺にもモズが
 居るのよ」と言っていた。
 やっぱりいるんだと分かって嬉しい。

 アオジは結構フレンドリー。
 足下まで近寄ってくるのもいるからかわいい。

 このところ毎晩美しい月夜。朝まで月が残ってて嬉しい限りだが、夜中あんまり
 明るいので電気つけっぱなしかなと確かめたぐらいだ。

 今夜はアルテリーベの練習日。帰り道美しい月に会えそうだ!