写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

廃屋ー雪の限界集落?ー

2012年01月03日 | 写真
昨日の[写真師の新カメラ日記]に書いたように、今日の写真の場所のすぐ向こうの峠は冬季期間は通行止めになるほど積雪のある集落です。写真の建物は数年前この集落を通るときに気になったもので落ちた壁の向こう、つまり屋内にはまだ生活のにおいのする生活用品、文具などが穴の開いた屋根や壊れた壁の間からの風雪にさらされたまま放置されていました。あれから数年たって今では完全に屋根は無くなり壁も全体が剥がれ落ちています。この冬は全体が崩れてそれこそ瓦礫と化すのではないかと思える状態です。この建物のある集落は見たところこの地で暮しを立てている数件の家屋も見えます。住民が頑張っている今のうちに地域が成り立つような施策を講ずることこそが政治・行政に求められていることだと思います。
野田内閣がアメリカや日米財界の使い走りの役を買って出てTPP推進をヤミクモに進めることは本来しなければならないことに逆行することだと思います。また自民公明政権が飴と鞭を使って推し進めた平成の大合併も、石川、岐阜、福井三県にまたがる白山の山頂から日本海に至るという広大な単位の自治体を作り出し議員定数を削りに削って地域の声が議会や行政に届かないという結果を生み出しています。この地域が単独行政区(村)だったときには不十分であっても地域の特色を生かして魅力的な村づくりがあったように思いますが、いまはそれも見えなくなっています。
冬の白山麓をカメラをもって歩いているとそんなことがとても気になってきます。
コメント
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