写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

街頭演説

2009年06月15日 | 写真
総選挙ムードが高まり、わが家の前の道路を各政党の宣伝カーが声高に政党名や候補者名を連呼して行き交うことが多くなってきました。
そのなかで短い言葉ですが政策を訴えて走っていた日本共産党の宣伝カーが車を停めて街頭宣伝を始めました。
耳を澄ますと「消費税増税」が国民の貧困、暮らしにくさをいま以上に増幅すること、大企業財界に大盤振る舞いという政策を改めて応分の負担を求めることでそのための財源は確保できること。
我が身を削るための「議員定数の削減」を言い出した、民主・自民両党の狙いが共産党などの少数政党を国会から排除して財界やアメリカの意向を受けて思いのまま政治をやりたいということです。現在の選挙制度も大政党に有利な小選挙区が中心になっていますが、さらに国民の支持を反映する比例部分を削減する民主党案を07年参議院選挙結果の得票数でシュミレーションすると自民・民主両党が67.56パーセントの得票で95.3パーセントとほぼ議席を独占し、日本共産党や他の党は32.44パーセントの得票をしながら議席はわずか4.7パーセントと第3党いかに投じられた民意は押しつぶされてしまうと言うことも語っていました。
大政党が本気で「我が身を削る」というのなら税金の山分け制度ともいうべき「政党助成金」や経済界の政治買取資金となっている「企業団体献金」をこそ廃止すべきではないかと演説を聴きながら考えました。
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カメラで何を撮り何を表現するのか

2009年06月04日 | 写真
5月31日の「しんぶん赤旗」読書欄の[本と人と]で丹野章さんの新著「撮る自由」が取り上げられ、写真家からの問題提起として「肖像権」と「撮る自由」の問題に一石が投じられている。
この記事の中で丹野さんは写真家にとってスナップや人が主役の写真が撮り難い状況にあることで、かつては世相を反映した写真が多かったアマチュア写真の世界でもカメラは人を避けて、すばらしい四季の美しさや動物・山・外国などに向かい、誰もが「・・・絵葉書やカレンダーを作ろうとしているようで行き過ぎだと思います」と語りカメラを持つものに撮ることの意味を問いかけています。
確かに私自身の意識のなかにもできるだけ問題を避けたいという部分があり、人物を撮る場合も写真のリアリティーを増すための点景として使ったり、横顔や後ろ姿を撮ることが多く正面から人の顔を撮ることはよほど必要な場合を除いてはまず無いと言ってもよい状況です。
そして人物写真と言えばイベントや祭り、そしてモデル撮影か外国でのスナップ写真が多くなっています。
「リアリズム写真」を標榜する日本リアリズム写真集団に所属する者としては一度真剣に考えなくてはならない問題を提起されていると感じる記事であり著書でした。
丹野章著「撮る自由」本の泉社刊 本体価格952円

今日の写真は荒れる竹林でボランティアを続けている方のタケノコ掘りの一場面です。
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