写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

撮影会

2006年06月18日 | 写真
写真は北潟湖でウナギ漁の仕掛けをあげる漁師さん、約50本ほどの仕掛けを一本一本あげていくのだがなかなかウナギの姿は現れなかった。

JRP(日本リアリズム写真集団)かなざわ支部の撮影会で福井県芦原市にある北潟湖の花菖蒲園や石川県加賀市の塩屋漁港に行ってきた。
北潟湖は私の年代以上の方なら浪曲や講談などでよく語られていた「肉付きの面」の話が残る真宗の古刹「吉崎御坊」がある地域の汽水湖である。
花菖蒲園は湖の中州にある公園の湖に沿った広い場所にありたくさんの花菖蒲の咲いているのを木道から眺めるようになっていた。
花菖蒲の種類は金沢の卯辰山花菖蒲園がすこし多いような気がするが、広さは北潟湖の菖蒲園が広かったようである。
ここで花菖蒲を楽しんだ後、すぐ近くの塩屋漁港に回るとちょうどこの日がシーズン最後だと言うワカメ漁から帰った猟師家族とワカメを干す作業をする女性たちに出会い写真を撮らせて頂いた。
素潜りでワカメを採るのだという若者の姿がなんとも頼もしく感じたひと時だった。
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写し撮れなかったもの

2006年06月16日 | 写真
[写真は走り出した「カモシカの親子」]

写真・画像として示すことのできるものはカメラが記録したものだけで、「力及ばず」や「タイミングを失したもの」など、画像では残っていないが本当は見る人たちに伝えたかったもの、そんな光景をなんらかの形で記録することも大切ではないかと思っている。
いま私は少人数ではあるが質の高い短歌の勉強会でに参加させてもらっている。
短歌と言う表現方法でカメラでは表現できなかったものをあらわしたいと思っている。

たとえば今回の写真を見るとまったくの失敗作で、かろうじてカモシカの1頭が判別できるだけの写真である。
この場面は、ゆったり子どもに乳を与えながら餌を食んでいるカモシカの母と子を偶然発見し、俯瞰写真として写し撮ろうとしたところカメラに気づいた母親が鋭い警告音を発し子どもが一瞬のうちに逃げ出した瞬間なのです。
イメージとしては、厳しい冬の季節を過ぎて餌の豊富で過ごしやすい季節を迎えたカモシカの母と子の姿を通して命と自然の豊かな営みを切り撮りたかったのですが・・・
この場面は私の拙い短歌ではこんな風になります

「内川の空気引き裂く声残しカモシカの母子は崖駆け下る」

この日の内川地区では、川の水面下を泳ぐカワガラスの素早さとか、道路を横切って目当ての樹木を駆け上っていったリスの姿などまったくカメラのファインダーで捕えることが出来なかったものがありました。
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写真展「velviaの世界」を見てきました

2006年06月07日 | 写真
近くのギャラリー「フジカラーギャラリーかなざわ」で6月2日から特別企画[著名フォトグラファーが2つのベルビアを駆使し競作する作品展を展開](宣伝文)するという写真展「velvia100F/100の世界」が始まったので見せてもらってきた。
出品作家は安珠、石橋 睦美、江成 常夫、、木村 恵一、、徳光ゆかり、中谷 吉隆、中村 征夫、水越 武、水野 克比古、森田 敏隆、吉村 和敏 (敬称略・50音順)という豪華メンバーだった。
写真展の期間、前半と後半で作品が入れ換わると言うことだが前半のこの日は全紙or全倍ほどの作品が各二点から三点展示されていた。
静かでこじんまりとした会場、来場者が少ないので風景・ドキュメンタリーからポートレートまで各作家の世界をゆっくりと楽しませてもらった。
特に中谷吉隆の「ヒロシマ60年の秋」、大西みつぐ「路上の温度計05夏」、竹内敏信「春夏秋冬」などの作品に感銘を受けた。またタレントの安珠が仕事仲間を撮ったポートレートを出品していたが被写体となったタレントの魅力とあいまって不思議な魅力をもつ作品となっていた。
展示作品が換わる後半ではそれぞれの作家がどんな写真世界を見せてくれるのか楽しみである。

今回の私の写真は玄関先で咲かせた「アザミ」の綿毛が風に舞っているところ。
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