路地の案内ネコ

私の所属する日本リアリズム写真集団（ＪＲＰ）かなざわ支部の撮影会に参加した。
撮影場所は観光地としてもよく知られている「ひがし茶屋街」の裏通り。
０９年支部写真展のテーマ「路地・路地裏」に沿った写真を撮ろうと、金沢らしい風情の残るこの街を選んだのです。
身近な暮らしを撮ろうと選んだテーマ写真のために「撮影会」とは自己矛盾ですが・・・それで作品が出来るのなら、それも「アリ」ということで・・・。
この日はこの冬一番の冷え込みでしたが雪はチラチラ程度で少し期待はずれでした。
朝早くから狭い裏道を撮って回るのはまさに「御近所迷惑」以外の何者でもありませんが・・・図々しく２時間ほどカメラを持っての撮影行でした。
私は路地の猫たちに路地のあちこちを案内をしてもらいました
この様子は［スライドショー］で公開しました

写真展を見る

今日の写真は１月８日撮影［茅葺きの里］です
雪で寒い一日だった今日はこのあたりもすっぽり雪に包まれているのでしょうね。

毎年私たちの写真サークルのＪＲＰの写真展で使わせていただいている
「アートシアターいしかわ」で県内有数の写真団体の展示会が今日までということもあり完成した写真展感想文集を会場管理室にお礼に届けして、写真展会場も覗いてきた。
写真展のテーマは「生きる」。
個人的に面識のある人の作品もいろいろ展示してあり、個々の作品の中には個人的に惹かれるものもあったのだが・・・
写真展全体としてはそれほどインパクトがない「平板」という印象が残った。
たいていの写真展では会場を一回りの後もう一度気になる作品を見てまわるのだが、
「もういいや」ということで会場を後にした。
石川県の写真界では指導的な立場にある方たちの作品も招待作品という形で会場に展示されていたのだが・・・
手馴れた感じの作品が多くて、感性を刺激するような作品が少なかった。
この会場に作品を出している人の多くは各種のフォトコンテストで好成績を上げている人たち、そしてその中の作品のなかから『生きる』というテーマに沿ったものを拾い出して出展したものなのだと思う。
技術的に優れた人たちの写真なのだから「写真」としてはある意味「完成」したものばかりなのは当然だが・・・
「破綻」のない「完成」された作品が人の心を打つということとイコールではない、とくにこの写真展のテーマ「生きる」を表現するために撮ったわけではない作品を並べても「写真展」として見る人になんらかのメッセージを送るということにならないことを考えさせられた写真展でした。

「風景写真家」？

写真は１月８日の白峰から見た「白山」

昨年の夏以降自分の撮る写真が変わってきているように思う。
かつては「人を撮る」「暮らしを撮る」ことにこだわってきたのだが、昨年夏の「浅野川水害」を撮って以後、「風景」にレンズを向けることが多くなっている。
「心境の変化」と一言で済ませば簡単なのだが・・・。
ひとつは自然をもっと美しく「切り撮り」たいということ。
いまも金沢市南部丘陵へ通うことは続いている。その地域の自然のなかで暮らす人や動物たち、そして四季それぞれに違った美しさを見せる花や樹木。
鮮やかな「朝焼け」と「夕焼け」の彩り。ダイナミックなドラマを展開する「朝日」「夕日」。
そんな「風景」に魅せられ、デジタルカメラの進化で私の持つカメラ（ＥＯＳ４０Ｄ）でもそんな風景に迫ることが出来るようになったからかもしれない。
もう一つは、人を撮ることの煩わしさに挑戦するエネルギーが少なくなっているのかも知れない。
街のなかの人の営み、魅力的な人のスナップなど人を「写す」ことが難しい世相のなかで「断り」を入れながらの撮影が、気持ちの上で煩わしくなっている自分に気づき、時々愕然とすることがある。
いちいち断りを入れないで済む「祭り」などのイベント写真も楽しいが、その場所に集まっている、たくさんのカメラマンを見ていると気持ちが殺がれる。
複雑な「現代」というものをカメラで「切り撮り」たいという初志に立ち返るにはもっとエネルギーを蓄えなくてはいけないのかもしれない。
まあ、難しいことはあまり考えないで当分美しいもの、撮りたいものにカメラを向けながら楽しむことが初志に立ち返る道だとも思うのだが・・・。

日の出が拝めない

２００９年も４日目を迎えたがまだ日の出を拝めていない。
金沢市の平野部では積雪も無くて過ごしいいのだが写真撮影には面白みのない日が続いている。
小雨やみぞれ模様の日が続いていたが４日目の今日８時過ぎにはお日様が顔を出した。
今朝は「初日の出」が拝めるかもしれないと近場の日の出が綺麗な卯辰山の「見晴台」まで行ったが太陽が出る午前７時ごろには厚い雲がかかっていてごらんの有様である。
いつになったら「初日の出」が見えるのかな～？