写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

「後期高齢者医療制度」という老人・障害者への差別制度

2008年03月16日 | 写真
65歳を過ぎた夫婦二人の暮らしは病院との縁が切れない。数年前に脳梗塞を患い、そのあと脳梗塞の原因を取り除く手術をして障害1級の連れ合いは二週間に一度の病院通いを欠かせない。
私も今年は数十年ぶりの入院生活を余儀なくされ、その後も風邪が長引いての病院通い。
そんな我が家に突然市役所から後期高齢者制度に関する通知文書が来た。
障害者の場合は75歳に達していない場合も「後期高齢者制度」へ移行するというものだ。
これまでの国民健康保険・老人医療保険も選べるがその選択通知がされない場合は自動的に後期高齢者医療制度に組み込まれるということだ。
選択しろといってもどちらの制度が本人にとって良いのか具体的な判断の材料がまったく無い。ことは本人の生命と家族の暮らしに直結するものなのに事前の説明も何も無く、問答無用のお達しにしか見えない。
いま国会でようやく「後期高齢者制度」が狙う老人医療の切捨てという本質、問題点が論議され始めたところで、その制度に障害者を組み込むことがどういうことなのかは全くというほど明らかにされないままにこの通知である。
昨年は増える保険料を問答無用とばかりに年金から天引きするという問題が明らかになり保険料の徴収については一部凍結や延期になっているが、受けられる医療が大幅に制限されるという基本的な大問題はそのままに4月から実施されようとしている。
つれあいの病気の関係でここ何回か大学病院へ通い、大学病院の廊下で受診を待つたくさんの人たちを見ていると難しい病気を持ちながらの闘病生活を余儀なくされる人とその家族の多いことに驚いている。
またその中で各種の障害を持つ人たちと老齢の人たちの割合の多いことを実感している。
「後期高齢者医療制度」をなにがなんでも実施しようとする人は一日でいいからこの廊下の受診待ち用のいすに座って新制度の対象の患者の身になって医療現場を見れば予算削減の目的の新しい制度がどんなに患者や家族にとって過酷な制度になるのか、その一端でも感じられるのではないかと思う日々である。

写真は「大学病院の廊下」
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デジブックのこんな使い方

2008年03月03日 | 写真
インターネットで写真アルバムなどによく使われる「デジブック」という機能がある。
本のページをめくる感覚でアルバムの閲覧が出来る仕組みである。無料で提供されているサービスで私もこれを利用して「晩秋の白山山麓」「野猿」のアルバムを公開していたのだが・・・。
今回パンフレット程度の「あすなろ歌会第三歌集」を編集製作したのでこれをデジブックで公開することを思いついた。
歌集の各ページをスキャンで取り込んでアップしたのだが・・・ページの進行方向や表示のされ方に若干の違和感を感じる。
しかしもう少し工夫すれば、短い文章の「詩集」「歌集」「エッセイ」などの公開にはとても具合が良さそうな感じがする。
ぜひごらんになってご感想お送りください。
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