[一冊の詩集]
半年ほど前、事態が急変して亡くなった連れ合いを病院から自宅に迎えるために大急ぎで子どもたちに部屋などの整理をしてもらったときから何処にも見当たらなくなった一冊の小冊子です。
「あなたたちに そしてぼくに」という詩集で著者の「立野久仁」は私の当時のペンネームです。
「あなたたちに そしてぼくに」という詩集で著者の「立野久仁」は私の当時のペンネームです。
参加していた地域の詩のグループの仲間に編集から活版印刷での製本までしてもらった一冊です。
1964年から1969年にかけて同人誌などに発表した22編、45ページという私にとって最初で最後の小さな詩集になりました。
その詩集の「あとがき」のなかの一節です。
「・・・1968年は父の死を通して人間の生きることの意味、想像もできないような戦中戦後の苦しみのなかで育てられた息子がどう生きなければならないのか?そういうことを真剣に考えざるを得ない年だったわけで、この詩集の発行は、その一つの回答という意味でもあるのです。この詩集の発行される2月に私は27歳になります・・・」
その詩集の「あとがき」のなかの一節です。
「・・・1968年は父の死を通して人間の生きることの意味、想像もできないような戦中戦後の苦しみのなかで育てられた息子がどう生きなければならないのか?そういうことを真剣に考えざるを得ない年だったわけで、この詩集の発行は、その一つの回答という意味でもあるのです。この詩集の発行される2月に私は27歳になります・・・」
82歳の私が当時27歳だった私の思いを大筋では外れることなく生き続けてきたことを改めて確認することが出来たうれしい日になりました。
きわめて個人的な投稿になりますが、すっかり紛失してしまったと思っていた冊子が出てきたので、その写真をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新しました。