私的図書館

本好き人の365日

12月の本棚スペシャル2014

2014-12-27 22:00:25 | 本棚スペシャル

いよいよ今年も押し迫って来ましたね。

私はこれから年賀状を書いたり、大掃除したりしなきゃいけません(苦笑)

毎年いっていますが、どうして早め早めにできないのか。お尻に火がつかないと行動できないんです。

 

消費税の増税に自然災害、「STAP細胞」に号泣議員、クリミア半島のロシア編入に年末の総選挙と、まだまだ書き切れないほどいろいろあった2014年ですが、個人的にも紆余曲折、かなり刺激的な一年でした。

 

相変わらずなのは、本棚からあふれ出している本。

これも片付けないと。

今年はNHKの朝ドラ「花子とアン」で私の大好きなモンゴメリの『赤毛のアン』の翻訳者、村岡花子さんが取り上げられたことが大きかった!

おかげで村岡花子さん関連の本や、村岡さん自身の書かれた物を読む機会が多かったです。

その他、私が今年読んだ中で印象に残った本は(特に今年発売されたものに限りません)・・・・・・

 

梨木香歩『冬虫夏草』(新潮社)

ローズマリ・サトクリフ版『ベーオウルフ ―妖怪と竜と英雄の物語―』(原書房)

井上ひさし『子どもにつたえる日本国憲法』(講談社)

竹下文子『黒ねこサンゴロウ』シリーズ(偕成社)

森川ジョージ『会いにいくよ』(講談社)

川上弘美『東京日記4不良になりました』(平凡社)

柏葉幸子『つづきの図書館』(講談社)

ジョー・ウォルトン『図書室の魔法(上・下)』 (創元SF文庫)

佐々涼子『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』(早川書房)

乙骨淑子『ピラミッド帽子よ、さようなら』(理論社)

玉川重機『草子ブックガイド』(講談社)

ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)

新井素子 『銀婚式物語』(中公文庫)

などなど。

 

特に、佐々涼子さんの『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』は、東日本大震災直後から、被災した日本製紙石巻工場の再生を追ったノンフィクションで、普段私たちが手で触れている紙が、どんな思いで作られ、あの震災をどう乗り越えて私たちの手元に届くようになったのかを克明に描いていて、ちょっと紙の本に対する見方が変わったくらい印象に残りました。

 

エンターテイメントとして面白かったのが、ジョー・ウォルトンの『図書室の魔法(上・下)』

SF好きにはたまらない名作の数々が、英国の女の子の目線で物語に登場しますが、この女の子が一癖も二癖もあって、イギリスらしい批判とユーモアにあふれたストーリーになっています。

あと、本好きさんに読んで欲しいのが、玉川重機さんのコミック『草子ブックガイド』

こちらは日本の女の子が名作の数々を「ブックガイド」として毎回紹介するのですが、この紹介がとってもいい!

「本が生きることの救い」であることは『図書室の魔法』と共通していますが、主人公の性格は全然違います(苦笑)

でも、きっと世界中に「本が生きることの救い」になっている”魂の友人”はたくさんいるんでしょうね。この2冊の本の作者のような。

 

う〜ん、生きることの救いにはなるけれど、片付けや掃除の手伝いにならないのは困りもの。

本にはよくないとわかっていながら、とりあえず段ボール箱に入れてある分も本当は何とかしたいんですけどね。

本の置き場所の解決策としても注目された電子書籍。

電子書籍元年と何度もいわれてきましたが(笑)、電子書籍はサービスが終了してしまったら読めなくなってしまう可能性がありますからね(電子書籍は所有権ではなくあくまで利用権の売買)

このブログだっていつ消えてしまうかわからないし、クラウドサービスに保存した写真などのデータも、サービスを提供している会社がつぶれたらどうなることやら。

そんなこと言い出したら、自分だって永遠に生きられるわけじゃないと言われそうですが、それはそれ、これはこれなんです(笑)

やっぱり本は紙の本で持っていたい。

ま、最近は割り切って、(私が保管しなくても、図書館や他のもっとちゃんとしたひと達が保管しておいてくれている)と思うこともないことはないんですけどね。

あぁ、未練たらたら(苦笑)

今年も本の山を前にして、こんなもんもんと堂々巡りをしながら年をこえそうです。

人間って矛盾だらけですね。

こんな状態でも買いたくなるような、そんな本が来年もたくさん出版されたらいいなぁ(笑)

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
2014感謝 (春庭)
2014-12-29 16:53:17
今年も、たくさんの本の紹介、ありがとう。

リストにのぼった本のタイトル、100円本のコーナーで見つけたときは、「やった~ついに100円で手に入る」と、うれしいです。

文庫本くらい新刊で買えるくらいのお金がほしいですが、パラサイトシングル2匹がひっついていて、食べ物以外は買えない貧困老人の暮らし。

「紙つなげ」でも思いますが、やはり私、来年も「紙の本派」でいきます。
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春庭さん、ありがとう☆ (ホーク)
2014-12-30 09:37:21
私も図書館に古本屋、もらい物の図書券などをフル活用しています(苦笑)
置き場所にも困るくらいですが、それでもやっぱり「紙の本」はいいですよね。

いつも春庭さんのブログには刺激をいただいています。
今年もたくさんのコメント、ありがとうございました。
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