私の通った中学校にもありました「班ノート」
クラスで同じ班になった男女数名の生徒が日替わりでノートに”何か”を書き込んで順番に回して行くというやつ。
私は見開きページに班の人の人物評価(こいつは普段は優しいけれど怒らせたら怖い…とか)を書き込んでそのページを糊付けして読めないようにして置く、というのをやって、当時の先生に「個性的」という評価(あきれられた?)をもらいました。
今でいう袋とじ?(笑)
ご丁寧にも袋とじの部分を飛ばして読んでも袋とじの部分を開けて読んでも、前後の文章がちゃんとつながるように工夫までして♪
人物評価といってもあくまでウケを狙って書くのですが、翌日にはさっそく次の順番だった男の子に開けられていましたね☆
…こんなことばっかりやっていました。
もっとまじめに勉強しておけばよかった。
なつかしい「班ノート」が登場するのは中村航さんの短編集、
*(キラキラ)*『あなたがここにいて欲しい』*(キラキラ)*(角川文庫)
同じ年代でしかも同じ岐阜県出身ということもあってか、ものすご~く共感してしまいました。
中学生の男の子たちが「キャプテン翼」だとか「アシュラマン」だとか言っている横で、中学という箱から明らかに浮いている女の子…
「大垣駅前」に行くことが「街に行く」を意味していた時代に「名古屋」まで遊びに行くということがどれほど凄いことに思えたか…
学校と部活が生活の大半で、ケンシロウとラオウの対決をドキドキしながら読んでいる男の子たちを置いてけぼりにして、彼女はJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいる。
あ~
そうそう、中学時代ってそんな感じだった♪
男の子のポケットの中には役に立ちそうもないものがいっぱい入っていて、でもそれが大切だったんだよなぁ~
中村航さんの言葉の選び方がとっても好き。
「ハミングライフ」というお話の中では、公園の木のウロを使った不思議な文通が登場します☆
―あなたは誰ですか? 木の精かなんかですか?
お互いに顔も知らないまま、木のウロにメモ書きを投函して相手の返事にくすくす笑いあう♪
日常の出来事。アメリカンジョークやホラ話。雑学を披露し合う二人。
アイヌの言葉で、手を握りあうことを『テケルイルイ』という、と教えてもらうと、
―ほほう。テケルイルイ、気に入りました。テケルイルイ。
文字や文章だからこそ、相手を思いやる言葉を素直に書けるってこともあるような気がします。
―うるるるーん。
―それ、どういうことですか?
―わかりません。
中村航さんの『100回泣くこと』という作品も好きな作品でしたが、この短編集もよかった~
名作認定です☆
かっこよくてドラマティックな展開はありませんが、私は日常を優しく捉えることのできる人たちの方が、かっこよくて好きです。
ジーンときてしまいます。
クラスで同じ班になった男女数名の生徒が日替わりでノートに”何か”を書き込んで順番に回して行くというやつ。
私は見開きページに班の人の人物評価(こいつは普段は優しいけれど怒らせたら怖い…とか)を書き込んでそのページを糊付けして読めないようにして置く、というのをやって、当時の先生に「個性的」という評価(あきれられた?)をもらいました。
今でいう袋とじ?(笑)
ご丁寧にも袋とじの部分を飛ばして読んでも袋とじの部分を開けて読んでも、前後の文章がちゃんとつながるように工夫までして♪
人物評価といってもあくまでウケを狙って書くのですが、翌日にはさっそく次の順番だった男の子に開けられていましたね☆
…こんなことばっかりやっていました。
もっとまじめに勉強しておけばよかった。
なつかしい「班ノート」が登場するのは中村航さんの短編集、
*(キラキラ)*『あなたがここにいて欲しい』*(キラキラ)*(角川文庫)
同じ年代でしかも同じ岐阜県出身ということもあってか、ものすご~く共感してしまいました。
中学生の男の子たちが「キャプテン翼」だとか「アシュラマン」だとか言っている横で、中学という箱から明らかに浮いている女の子…
「大垣駅前」に行くことが「街に行く」を意味していた時代に「名古屋」まで遊びに行くということがどれほど凄いことに思えたか…
学校と部活が生活の大半で、ケンシロウとラオウの対決をドキドキしながら読んでいる男の子たちを置いてけぼりにして、彼女はJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいる。
あ~
そうそう、中学時代ってそんな感じだった♪
男の子のポケットの中には役に立ちそうもないものがいっぱい入っていて、でもそれが大切だったんだよなぁ~
中村航さんの言葉の選び方がとっても好き。
「ハミングライフ」というお話の中では、公園の木のウロを使った不思議な文通が登場します☆
―あなたは誰ですか? 木の精かなんかですか?
お互いに顔も知らないまま、木のウロにメモ書きを投函して相手の返事にくすくす笑いあう♪
日常の出来事。アメリカンジョークやホラ話。雑学を披露し合う二人。
アイヌの言葉で、手を握りあうことを『テケルイルイ』という、と教えてもらうと、
―ほほう。テケルイルイ、気に入りました。テケルイルイ。
文字や文章だからこそ、相手を思いやる言葉を素直に書けるってこともあるような気がします。
―うるるるーん。
―それ、どういうことですか?
―わかりません。
中村航さんの『100回泣くこと』という作品も好きな作品でしたが、この短編集もよかった~
名作認定です☆
かっこよくてドラマティックな展開はありませんが、私は日常を優しく捉えることのできる人たちの方が、かっこよくて好きです。
ジーンときてしまいます。
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