私的図書館

本好き人の365日

『十三妹』

2008-05-08 19:20:00 | 本と日常
久しぶりに電車に乗りました。

最初は田んぼや山ばかりだった景色が、どんどん住宅やアパートに変わり、目的地に着く頃には、お店やオフィスビルで埋め尽くされて遠くが見えなくなっていました。

山なんて見えやしない。
さすが都会は違います。

電車の中で読んでいたのは十一世紀のペルシアの詩人、オマル・ハイヤームが書き記した、

*(キラキラ)*『ルバイヤート(四行詩)』*(キラキラ)*

「どうせ栄華を極めても、貧乏で苦労しても、みんないつかは死んでしまう、だったら酒でも飲んで楽しもう」

と、現実の世界を嘆きながらグチるハイヤームの言葉についつい笑ってしまいます☆

「イスラム教も拝火教も関係ない。
天国なんて信じてる奴にまかせておけばいい。
おいらにゃ酒と酒姫(お酒をついでくれる侍者。女性ではなく紅顔の美少年のこと)と花と音楽さえあればいい♪」

と歌うハイヤーム。
大丈夫かな、このペルシアの先生(苦笑)

もう一冊は武田泰淳さんの小説、

*(キラキラ)*『十三妹(シイサンメイ)』*(キラキラ)*

中国の古典小説『児女英雄伝』の主人公、十三妹(という名前、美人で女忍者でとっても強くて仁義に厚いので人々、とくに当時社会的地位の低かった女性から崇拝されている)とその夫で頼りない、安公子(あんこうし)を(十三妹は第2夫人)中心に、『三侠五義』や『儒林外史』といった同じく中国古典小説の登場人物たちを登場させて描いた一大活劇ロマン♪

盗賊の首をいくつも切り落としながら、夫の科挙(中国の試験)試験合格のために美しい夫人の姿から、勇ましい黒装束姿に変わって活躍する十三妹がカッコイイ☆

こんな強くてかわいいお嫁さんをもらってしまってちょっとおどおどしている安公子もいいキャラクターしています♪

この小説、昔新聞に連載されていたとか。

その他に、ラブレーの「ガルガンチュアとパンタギリュエル」の続編

*(キラキラ)*『第三の書』*(キラキラ)*と、

高千穂遙さんの「ダーティペア・シリーズ」

*(キラキラ)*『ダーティペアの大征服』*(キラキラ)*を買って来ました。

読むのが楽しみ♪



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