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本好き人の365日

『ナルニア国物語第2章カスピアン王子の角笛』

2008-05-27 01:30:00 | ナルニア国物語

映画を観て来ました☆

現在公開されている映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』(字幕版)です♪

前作『第1章 ライオンと魔女』も映画館に観に行きました。

映画化の前から原作のファンなんです!

洋服ダンスの中から行ける不思議の国ナルニア。

そこでは動物たちが言葉をしゃべり、木の精やフォーンやセントールたちが歌い踊る♪

毎回子ども達はいろいろな方法でナルニアへの扉を見つけることになるのですが、今回は「角笛」がキーポイント!

前作では洋服ダンスの中からナルニアに降り立ったペベンシー4兄妹が、ナルニアから現実の英国に帰って来てから一年後の物語。

ナルニアでは王や女王として数年を過ごした彼らも、英国に帰って来た時は、旅立った時と同じ子どもの姿に戻っていました。

どうやらナルニアとこちらの世界とでは、時間の流れが違うようなのです。

そして、今回ナルニアに降り立った彼らが見たものは、廃墟となったナルニアの国。

言葉をしゃべる動物たちは遠くおとぎ話の世界の住人となり、人間たちが支配する、1300年後の変わり果てたナルニア!!

前作がとてもファンタジー色の強い、悪と正義の戦い、だったのに対して、今回もファンタジーの要素はもちろんその根底にはあるのですが、人間との戦いがメインになります。

人間の欲望、罪、疑い、それらに対するは、”信じる力”。

ただ、ナルニアへ渡った子ども達が、ナルニアのためとはいえ、人間と戦うというのには、ちょっと抵抗がありました。

そこは映画なので、見せ場としてはしかたがないのかも知れませんが、カッコイイ戦争なんてありませんからね。

でも、劣勢に立たされ、迷い、葛藤する主人公たちには感情移入してしまい、感動で涙がポロポロ流れるのには困りました。

ナルニアの住人である、しゃべるネズミが縦横無尽に駆け回るシーンは楽しいです♪

半人半馬のセントールとか、ヤギの足を持つフォーンなど、神話の中の人物たちを、特殊メイクとCGを使い、前作を上回る見事なクオリティーで描いていて、彼らが入り乱れて戦う戦闘シーンは確かに迫力があります。

そしてなにより、今回登場したカスピアン王子とペベンシー兄妹の関係が、原作にない描かれ方をしていて、とても新鮮で、とてもうまくいっていて、嬉しくてひと安心☆

かつてのナルニアの王や女王と、現在ナルニアを支配している人間の王子。

カスピアンとペベンシー兄妹の長女スーザンとの関係も見物です!(笑)

そしてもちろん、偉大なライオンのアスランも登場します♪

映画ではアクションシーンが目を引きますが、原作の「ナルニア国物語」は、背景にあるキリスト教の物語と重ね合わせ、その伝えようとしているものを想像すると、ただのファンタジー小説とは呼べないほど深いものがあります。

充分大人の鑑賞にも堪えうる作品だと思います。

子どもだけじゃもったいない♪

もちろん、子どもも楽しめる作品です☆

次は『第3章』の映画化。
『朝びらき丸東の海へ』

どんな映画になるのか今から楽しみです♪



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