私的図書館

本好き人の365日

時は誰の上をも平等に過ぎ去る…

2011-02-13 22:55:00 | 本と日常
スーパーのレジで年配のご婦人の後ろに並んだのですが、ちょっと大丈夫ですか、と思わず手を貸してあげたくなりました。

ものすごく動きがゆっくりなのです。

すごく不適切な感想ですが、まるで志村ケンのコントを見ているみたい…

誰? こんなお年寄りを一人で買い物によこしたのは!!

かなり混んでいる時間帯で、隣のレジはどんどんお客さんが進んでいくのですが、私の並んだレジだけはまったく進まず、レジ打ちの店員さんも後ろに並んだ私をチラチラ見てきます。

(大丈夫です。全然気にしていません)
と笑顔だけで伝える私。

ご婦人はなぜかビニール袋の中に入っているお金を取り出そうとして四苦八苦している様子。
しかもそれが一万円札…

ビニール袋はなかなか口を開かず、ようやく取り出した紙幣をあせって渡そうとしているのが見ているこちらにも伝わってきます。
でも、その気持ちとは裏腹にもどかしいほど手が動いていません。

お金を受け取った店員さんはそそくさと精算し、おつりを渡すのですが、その大量のおつりを受け取る手がこれまた危なっかしい。

お金のことなので代わりにやってあげるわけにもいかず、レジの店員さんに念力で(せめて買い物カゴくらい運んでやれ~)と念波を送ったら、彼女も理解したのか、よいしょっと買い物カゴをカートの中に入れてあげていました。

(よしよし、よくやった♪)

結局私は何一つしなかったわけですが、あぁ、お年寄りって普段の生活だけで大変なんだなぁ、とつくづく感じてしまいました。

私の祖父と祖母はもう亡くなりましたが、私なんかよりよっぽど健康で、たくましかったので、多くのお年寄りの抱える苦労や困難を身近で体験していません。

何年か前にボランティアで老人ホームのお手伝いをしたことがありますが、やはり時たま訪れる”お客様”と、日常生活を共にする人たちとでは雲泥の差があるのでしょう。

実際に接しないとわからないことがたくさんありますね。

ちゃんと無事に帰れたかな?

ちょっと周りの景色が違って見えた日曜日でした。