私的図書館

本好き人の365日

未来

2009-12-07 23:59:00 | 本と日常
実家の裏山に、私が幼い時に父親と一緒に植えた杉の林があります。

30年以上経ちましたが、まだ切ることはできません。

小さい頃から、あの杉は私の次の世代でちょうどいいと、父親から聞かされてきました。

その話をする時の父親は、なぜかとても楽しそうで,
下草を刈ったり、枝打をしたり、結構大変なはずなのに、もくもくと世話をしていました。

私はというと、そういう労働が嫌で、ろくに手伝いもしませんでした。

今になって、ふとその杉林のことが頭に浮かぶことがあります。

この30年、自分としてはけっこう色々なことがあったように思うけれど、あの杉の木に比べたら、まだまだだなぁって。

学生だった私。
社会人になった私。
人を好きになった私。
落ち込んだり、悩んだりしていた私。

どんな私になろうと、杉の木からしたらあんまり関係ないよな~、って。

こんな思い出話のように書くと誤解されるかも知れませんが、父親は今も元気です☆

定年を迎え、実家で田んぼや畑、果樹園なんかを作っています。

裏山の杉林の枝打ちも終りました。

私は相変わらずあまり役には立っていません(苦笑)