経済界の劣化は、人件費を押さえたいために非正規社員などという姑息な手段をつかっています。
その一つが、技能実習生などという綺麗事を掲げて、外国人を安く使うという何とも恥ずかしいやり方です。つまりは、奴隷など無かった素晴らしい日本に、奴隷制度を取り入れたと言っても良いのじゃないでしょうか。
それは、日本の雇用体系を壊し、結局は、産業界が長い間不況に苦しむ原因にもなっていることに気がつかないという情け無いことになっていると言っても言いすぎじゃないでしょう。
とうとう、その恥ずかしい実態が表面に現れてきたようです。
時事ドットコムより 2017/08/09
技 能実習先、違反4000カ所=16年、低賃金など-厚労省
外国人技能実習生の受け入れで低賃金や違法残業などの違反があったとして、2016年に是正勧告を受けた事業所が全国で 4004カ所に上ったことが9日、厚生労働省のまとめで分かった。外国人労働者の増加を背景に、前年より309カ所(8.4%) 増え、統計の残る03年以降で最多となった。
内訳は、違法残業が最多の24%で、危険防止措置の未実施が19%、割増賃金の不払いが14%など。実習生からの通報で17人 に対する2400万円の不払いが発覚した事業所もあった。
悪質なケースとして、労働基準法違反などで摘発されたのは40件。ある縫製業者は「国民年金積立金」名目で給与から差し引いて いたほか、別の縫製業者は4人を月給6万円程度の低賃金で働かせながら、企業を指導する立場の監理団体代表とともに虚偽帳簿を 作ったり、立ち入り検査を妨害したりして逮捕された。
退職の意思に反して無理やり働かせる強制労働、暴行・監禁、旅券取り上げといった人権侵害が疑われるとして、各地の労働局が入 国管理局と合同で調査した事業所は23カ所あった。
人手不足とはいえ、こんなことまでして事業を存続させる必要は無い。そんな企業は、市場から撤退すべきです。
そうすれば、まともな企業に人手が廻ることになるでしょう。つまりは、日本らしい昔からの経営に戻るべきです。
従業員を出来るだけ安い給料でこき使うなんて経営は、日本では受け入れられなかったのです。ましてや、外国人を騙して連れてくるなんて誇り高き日本のやることではありません。
命を懸けて、植民地を無くした先人に顔向けが出来無いでしょう。と言うか、そういう心も無くした現在の恥ずかしい日本を反省すべきです。
こんなことをしてまで生き残る価値はない。それが、日本のこころでしょう。
一日も早く、市場から退場してください!