のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

目的再確認してみた

2011年07月14日 12時37分15秒 | 日常生活
とてつもなく久々に、出張で九州を離れました。
新幹線に乗っている間中、ことんと眠りに落ちていたくせに
到着と同時に寝過ぎて頭が痛くなっている自分のわがままっぷりに驚きました。

でも、何より驚いたのは大阪駅の佇まい。
その近代的、かつ無機質でクールな風貌に口をぽかんと空けて驚きました。


・・・何?どゆこと!?
宇宙ステーションみたい!
あまりのかっこよさにくらくらしながらも乗り換えのため、あっという間に通過。
最寄り駅があんなにイケメンちっくな駅になったら、とっても嫌だけど
ふとした瞬間に遭遇した駅がイケメンだとテンションが上がるなぁ、と旅を楽しんでいると。
「出張」を忘れて気を緩ませていた私を神様が見兼ねられたのか、
目的地の最寄り駅で見事迷子に。

会社の先輩後輩こぞって
「看板出ているから大丈夫!!」
って太鼓判押してくれてたのに。
看板見つかりませんよー。
駅員さんに聞いてもわかんなかったよー。
嘘つきーーーーっ!
と遠く九州に向かって叫びました。
叫びながら妹さんにヘルプの電話。
困ったとき、いの一番に頼る相手はいつだって妹さんなのです。

とにもかくにも、なんとか無事、目的地に到着しました。(アタリマエ)
開始時刻にも無事に間に合いました。(アタリマエ)
よかった!とほっと一息ついて。
今からが本番なんだよね、と思い出しました。


到着までに集中力とか精神力とか好奇心を使い果たした気がしないでもありません。

大きく出てみた

2011年07月14日 09時07分58秒 | 日常生活
仕事帰り、教会ともだちのもとへ向かっていると
母上から電話がかかってきました。

「大変!大変!」
どうやら甥っ子くんに何かあった模様。

「あのね。色が白くなっとった!
 でね!すっごいかわいくなっとったんよ!」



このばば馬鹿さんめ。
と思わず吹き出しましたが。
その一方で。
この世界は暖かい感情で満ち溢れてるんだな、
とも思いました。

義弟くんのお母様は、今まで携帯でメールの文章を読むことしかできなかったのに
この一ヶ月でメールに添付されている写真も見られるようになったそうです。
我が家の母上も携帯のカメラ機能を使えるようになりつつあります。

うん。
日本経済や技術革新もひっくるめて。
世界を支えてるのは、こーゆー誰かが誰かを思う気持ちだよね。
と私は思います。信じてます。

雷警報発令中

2011年07月13日 07時21分09秒 | 日常生活
月曜から三日間連日で雷警報発令中です。
・・・私の上空のみ。

久々に緊張感を持って会社生活を送り。
もう一週間が終わってもいいはずなんだけどなー、
一週間分の精神力使い果たしてるんだけどなー、
と、月曜から思いました。
そして、後輩からは
「怒られ方がうまいですよねぇ。」
と変な尊敬のされ方をされました。
・・・と、いうよりはあからさまに気を使われました。
そーゆー慰めはいらないんだけどなー。

そんなこんなで、今週は金曜なんて来ないんじゃないかな、と思っていますが。
それでも、無事に水曜日まではたどり着きました。
本日も落雷の予定が組み込まれていますが、
それさえ受け止めれば、夜には嬉しい約束が待っているのです。
がんばれ!私!

生まれる

2011年07月10日 22時23分17秒 | テレビ鑑賞
■生まれる
■のりぞう的2011年度春クール4位
■金曜22時 TBS放送
■出演
堀北真希、大倉忠義、中島健人、竹富聖花、田中美佐子、
戸田恵子、金田明夫、大杉漣、西村知美、酒井若菜
■脚本:鈴木おさむ
■感想 ☆☆☆
堀北さんと大倉さん目当てで見始めたこのドラマ。
思っていた以上に「妊娠・出産」に関する情報盛り沢山で
ドラマを楽しむというよりは、出産について、命について
学ぶことができたドラマでした。
今年最初に見た映画がやはり出産に関するドキュメンタリー映画で
その映画で気付かされた「出産って命がけだったんだな。」という思いを
このドラマで改めて心に刻み付けることができた気がします。

赤ちゃんができること。
そのことも素敵な奇跡だし、赤ちゃんが無事に生まれてくること。
そのこともこれまたやっぱり素敵な奇跡なんだな。
私たちは医療の発達のおかげで妊娠して赤ちゃんが無事に生まれてくることを
当たり前のこととして受け入れられるようになっているけれど
それって全然、当たり前のことじゃないんだな、と思いました。
このドラマを見ている期間、ごくごく身近に妊婦がいて
そういうタイミングでこのドラマを見られたことも幸せな出会いだったな。

個人的には51歳で妊娠したヒロインの母親よりも
望んで望んで望んでいるのに、赤ちゃんができないそのお友達を演じた
西村知美さんの迫真溢れる演技のほうに心を動かされました。
51歳という高齢での妊娠は命がけで
周囲の戸惑いも本当によく分かるけれど
望んで望んでいるにも関わらず、赤ちゃんに巡り会えない。
その切実な気持ち、追い詰められてしまう気持ちに
女性として寄り添ってしまいました。

ドラマとしては情報を盛り込みすぎて、説明場面が多かったかなー、とか
出産にまつわる情報を盛り込むために、
いろんなエピソードをヒロイン家族に抱え込ませすぎたかなー、
とも思うのですが、でも、こういった情報ほど「勉強」としてではなく
楽しみながら知ることができる「ドラマ」という手段が向いているよね、
とも思いました。少なくとも、私は最初から最後まで楽しみながら
妊娠にまつわる知識を得られたな。

それにしても堀北さん!美しすぎ!!
私、堀北さんの瞳や芯の強そうな表情が大好きなんだわー、
とドラマを見ながらしみじみと思いました。
そして、ダウン症の男の子を演じた高井萌生くん。
「以上です!」という口癖がとってもかわいかったな。
また他のドラマでぜひとも会いたいです。

ぼったくりめ。

2011年07月10日 01時28分27秒 | 日常生活
あ。私、今日、お金が必要だった!と思い出して財布を覗き込んだところ
本日はきちんとお財布の中に人の姿を発見することができました。
お財布の中にちゃんとお金が入っているなんて、珍しいよね・・・。
と我ながら呆れるほどオトナ失格の感想を抱きながら、
お札の種類を確認したところ、目が合ったお相手は
本日、私が必要としている夏目さんではなく、樋口さんでした。

・・・樋口さんかー。
いや、基本的には夏目さんに遭遇するよりも
樋口さんに遭遇できたほうが嬉しいし、テンションも上がるんだけど。
でも、今、必要としているのは夏目さんなのよー。
本日のお相手には、おつりを要求できないのよー。
かといって、「釣りはいらねーぜ。」という憧れの決め台詞を言えるほど
かっこいいオトナではない私は両替求めて自宅をうろうろします。

「ねえねえ。5000円札を両替できる?」
と、両親に確認したところ、
「1000円札5枚あったかなぁ」と考え込む母上の隣で
いつも寡黙な父上が珍しく私の言葉に反応を返してくれました。

「1000円札4枚でよければしちゃる。」



・・・・それはね。
それは最早、「両替」とは言いません。

ちがいますよー!

2011年07月09日 09時13分58秒 | 日常生活
会社帰り、自宅到着まであと5分!というところで
妹さんから電話がかかってきて、所在地を聞かれました。

そっか。そっか。
今日は義弟君が飲み会なんで、我が家に来るんだもんね。
甥っ子君入浴のために人手が必要だもんね。
そろそろ帰り着くよー。もう我が家まですぐ傍だよー。

と、答えたところ、妹が残念そうに言いました。

「そっかー。もうそんなところまで来ちゃったんだね。
 私たち、今、駅(我が家の最寄り駅)まで来たんやけど
 すれ違っちゃったね。すっごい雨やろ?」

・・・え?雨?
全然?まったく降ってないよ?
そっち、雨降ってんの?!

「え?!降ってないの?!
 こっち、めっちゃ降りようよ?」

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?!
だって、私がいまいる地点と、妹さんが今いる地点は
歩いて5分ぐらいの距離なのに?!
そっちは雨ざーざーで、こっちは晴れ?
・・・てはないかな。曇りかな。
そういえば、嫌な雲が立ち込め始めているかな。
でも!でも!
まだ降ってない!!
5分の距離でそんな違いが?!
昔、サザエさんでタラちゃんが雨の境い目を探して
イクラちゃんちまでたどりついちゃってたけど
今、まさにここ(正確にはこの近く)が雨の境い目ですよー!!

と、興奮していると、腕にポツリポツリと
水滴が落ちてきました。
そーだった。妹さんからは
「まだ降ってないなら、急いで帰ったほうがいいよ。
 雨、そっちに向かうと思うから。」
と言われてたんだっけ。急げー!!

妹さんの忠告を思い返しながら、ダッシュで我が家に向かい始めます。
雨に追いつかれるか、このまま逃げ切れるか。いざ勝負!

と。
10メートル前ぐらいを自転車で走っていた仕事帰りふうのおじ様が
私の勢いを気配で察知したのか怪訝そうに後ろを振り返りました。

あ。突然、ダッシュしちゃったからな。驚かせちゃったな。

と思った瞬間。
我が家に向かってダッシュする私の姿を確認した自転車のおじ様は
おもむろに表情を引き締め、ぱっと前に向き直り
姿勢も整えて、自転車猛ダッシュを開始しました。




・・・逃げた!!
てか、逃げられた!!
あたし、何もしてないのに、今、確実にあのおじ様は私から逃げた!!
しかも、あのおじ様は自転車で、私はノン自転車なのに!
必死の猛ダッシュで逃げてったーーーーーーーーー!!

なんだろ。
このもの悲しい気持ち。
暗い夜道や満員電車で女子高生やOLさんの傍になると緊張する
というサラリーマンの気持ちがよーく分かりました。

BOSS

2011年07月06日 22時24分44秒 | テレビ鑑賞
■BOSS
■のりぞう的2011年度春クール1位
■木曜22時 フジテレビ放送
■出演
天海祐希、竹野内豊、戸田恵梨香、玉山鉄二、温水洋一、溝端淳平
ケンドーコバヤシ、成海璃子、長谷川京子

■脚本:林宏司
■感想 ☆☆☆☆☆
かっこいい!
この一言に尽きます!
最初から最後まで大大大大大満足で見終えたこのドラマ。
前回の「BOSS」も本当に大大大大大好きだったので
続編が作られると聞いた時には「嬉しい!」と喜んだのと同じぐらい
「でもなー。続編で変な風にあの世界観が壊れちゃってもいやだなー。」
と第一作目が大好きだったからこそ、の不安も感じていたのです。
その不安、嬉しいぐらいに吹き飛ばされました。
今回も「やっぱり大好きー!」と思わず叫びたくなるぐらい大好きな作品でした。

前作の世界観はそのままでコメディ部分は更にパワーアップ。
登場人物のキャラクターも崩されることなく、その魅力が更に追求され、
その一方で、一作目ではお茶目な部分少なめのシリアスキャラだった登場人物たちも
人見知りしてたけど、ようやく慣れてきた転校生のように
少しずつ少しずつ素の部分が垣間見えて、チームワークはより強固に。
前作以上に痛快な作品でした。

その痛快さは、やはり天海姉さんのぶれないリーダー像によって
作り出されているんだろうな、と毎回毎回、天海姉さんにほれぼれと見惚れていました。
男気あふれるチームの采配がとにかく素敵。
けれど、豪快なだけというわけでもなく、
部下のいいところも悪いところも細かいところまできちんと見ていて
その変化にきちんと気付いてあげるところとか
折に触れ、さりげなく部下に声かけするところとか
部下のいいところはすぐに手放しで褒めてあげるところとか
そういう繊細な思いやりも持ち合わせているリーダーで
とにかく素敵だな、かっこいいな、と思いながら見ていました。

メンバーもみんな変わらずおもしろく愉快な面々でした。
溝端さん、玉山さんのイケメンコンビは、前作より天然度合い増加。
玉山さんはその残念っぷりが、溝端さんはその空回りっぷりが
それぞれキュートでうっかり母性本能をくすぐられそうになりました。
二作目から登場の長谷川さん、成海さんの美人さんコンビも
この濃いメンバーの中に、ナチュラルに溶け込んでいて存在感たっぷり。
長谷川さんに関しては、いつも若干、「演技が苦手だわ・・・」
と思いながら見ていましたが、今回はキャラが秀逸で苦手意識なく見られました。
我関せずにマイペースを貫き、
周囲の人たちをちょっぴりイライラさせてしまう困ったさんは
絶妙な間あいが面白く、長谷川さんによく似合ってたと思うのです。
何より、彼女がまばゆいばかりに美しくて、毎週、眼福の1時間でした。
成海さんも本領発揮の毒舌キャラを楽しそうにのびのびと演じてた気がします。
こういう役が本当によく似合う!(というか、好き。私が。)

でもね、今回の私のクライマックスは
なんといっても田中圭さんが取調室にたてこもる第7話でした。
犯人が提示する「相棒」というキーワードから
それぞれが思いだす過去の「相棒」にまつわるエピソード。
中でも野立参事官演じる竹ノ内さんと天海姉さんの過去エピソードは
そこはかとない恋愛感情を思わされて、思わず大興奮で心ときめきました。
恋愛感情がありそうでなさそうなふたりの関係。
オープニングで絵里子が野立に身を寄せて囁くところなんて
いやいや!同期で仲良しにしたって、親し過ぎるよー!
めっちゃお似合いだよー!と思っていましたが、
やっぱりそうだったんだー!!と嬉しくなりました。

でも、ここで恋愛方面に話を進めるのではなく
そのつかず離れずの関係のまま、
お互いへの揺るぎない信頼や尊敬をベースに「仲間」のラインを超えない
ふたりの関係がもどかしいけれど、好きだったな。

本日の特別ゲストは甥っ子君でお願いします。

2011年07月06日 07時36分18秒 | 日常生活
妹一家が自宅に戻って行きました。
期間限定で六人家族だった我が家も、本日から三人家族に逆戻りです。
我が家で一番の淋しんぼうの母上は、今朝、出勤前の短い時間に
何度も何度も「淋しいねぇ。淋しいねぇ。」と言い募り、
私の夢には義弟君が特別ゲストとして出演し、どや顔で私の唐揚げを食い尽くしていました。



・・・なんで義弟君?
お互いに入れ違いで旅行へ行ったり
義弟君の起床時間は私の出勤後だったり、で
トータルすると、会った時間は最も少ない人なのに。
甥っ子君じゃなくて??
と、疑問に思わずにはいられませんが。


人には気配があってぬくもりがあって、それってひとつ屋根の下にいたら
直接会わなくても伝わるものなんだろうなあ、と思ったり。
やっぱり私も淋しいのかもしれんなあ、と半信半疑ながら思ったり。
義弟君の存在感は類い稀なるものがあるなあ、と感心したり。


なんにせよ。
期間限定の「六人」家族だったにも関わらず、
「三人」に慣れるには、少し時間が必要な模様。

棟方志功展-祈りと旅-

2011年07月05日 23時04分30秒 | 備忘録
当初から行きたい!と思い、チケットも入手していたものの
ばたばたして過ごしていたところ、危うく入手チケットを無駄にするところでした。
最終日にようやく福岡県立美術館にて鑑賞。

このところ、「○○展」と銘打たず「○○をめぐる世界」みたいな感じで
ある作家さんを中心として同時代に、もしくは同ジャンルで
活躍されている方々の作品を一堂に会した展覧会が増えていますが
今回はがっつりと棟方志功さんの作品のみを集めた展覧会で
棟方さんの世界観を堪能できるとても見応えのある作品展でした。

鑑賞しながら強く思ったのは
独自の世界観を持っている人、
その世界観を自分の手で形にできる人ってすごいな、ということ。
誰しも自分だけの世界観を持っているとは思うけれど
それがどこまでもオリジナリティあふれるもの、という人は
少ないんじゃないかな、と思うのです。
何かしら、もしくは誰かしらの影響を受けて、今の自分がある。
でも、芸術家と呼ばれる人たちは
最初の出発点は誰かしら、何かしらの影響を受けていても
その影響を超えて自分の世界観を作り上げられる人。
どうやったらこんなことを思いつくんだろう、と周囲を圧倒できる人。
私にとっての「芸術家」はそういった方々で、
だから尊敬してやまないし、無条件で憧れます。
今回の作品展を見て、改めてその想いを強くしました。

とにかく自由で豊かな発想の数々に圧倒されました。
故郷青森の影響を色濃く受けていて
「銀世界」を思わせる白黒を基調とした画面に
ごつごつとした作風が力強く描かれている初期作品。
青森のねぶた祭りを思わせる鮮やかで華やかな画面構成に
やはり力強く描かれる独自の宗教観を取り入れた中期以降の作品群。
どちらも、どうやって画面構成を決めているんだろう
どこからこのイマジネーションが湧きでるんだろう
とただただ圧倒される作品たちでした。

板画(棟方さんは終生、「版画」ではなく「板画」という言葉を
こだわりをもって使われていたそうです。)は
削るところ、残すところによって、画面構成が大きく異なるはずで
でも、一度、削ってしまったところは元に戻せない。
ということは、作品の下書き段階で、どこを削ってどこを残したら
どういうふうに画面の配色が変わってくるのか、というような
画面構成がきっと見えてるんだろうなー、というようなことを考えて
その工程にくらくらしました。

何も考えずにするすると見ていましたが
「好きだなー、これ。」と思い、何度も戻って見返したのは
二菩薩釈迦十大弟子(にぼさつしゃかじゅうだいでし)
・伸びやかな空を漂う神様(?)ふたりが印象的な宇宙頌
・棟方さんの奥様チヤさんが愛するコスモスの花々をあしらった
 女性の大首絵「倭絵胡須母寿花頌(やまとえコスモスかしょう)」
・岡本かの子さんの詩との共同制作「女人観世音版画巻」
・草野心平さんの詩集「富士山」に挿画として描かれた作品群

特に二菩薩釈迦十大弟子のユーモラスな表情のお坊様たちは
棟方さんの自画像にも通じる穏やかなぬくもりにあふれていて大好きでした。
あとは大胆でシンプル、かつ豪快な構成で描かれていた赤富士は圧巻。
これぞ、富士山だとほれぼれ見惚れました。

定期礼讃

2011年07月03日 23時17分37秒 | 日常生活
本日まで県立美術館で行われていた「棟方志功展」。
チケットを手に入れていたものの、時間の都合がつかずに
今まで行けずにいましたが、やっぱりどうしても行きたくて、
礼拝後、そそくさと教会を後にしました。
普段は、通勤時間かったるいわー、と思いつつ
隙あらば仕事を休もうと無駄な努力を費やしていますが
通勤定期のおかげで北九州市と福岡市を軽々と行き来できるのも事実。
本日も定期を使って、意気揚々と福岡市に向かいました。

電車の中で高校時代の友人ふたりからメールが届きました。
なんでも本日は二人でお買い物中なんだとか。
「時間と元気があるなら、のりぞうも合流しない?
 お茶しようよー。」というお誘いメール。
すんごいグッドタイミング!
なにせ、県立美術館は福岡市中心部すぐそばなのです。
棟方志功展を見終わった後に合流できちゃう!やったー!
と、そそくさと返信を打ちました。

棟方志功のダイナミックな世界を堪能し終えた3時間後、
美術館にのみ行くつもりだった私は「ちょっとそこまで」的感覚の
Tシャツにスニーカー、ぼさぼさ頭で
きらびやかな街、天神(福岡市の中心部)に
いささか気後れしながらも乗り込み、
お買い物途中の友人2名と無事合流を果たしました。
セールが始まったばかりの天神は
気合が入った美人さんで溢れかえっていてとても賑やか。
気後れしていた私も半額セールの値札にテンションが上がります。

友人とあれやこれや眺めていると、好みのカーディガン発見!
オンオフ両用できそうだし、スカートにもパンツにも合わせられそうだし、
めっちゃかわいい!というよりも、とっても便利!!という感じがちょう好み。
エアコンががんがん効き出すこれからの季節、
カーディガンは何枚あっても困らないし、何よりUV加工!
欲しいっ!と即効で購入を決意し、色の選定に入りました。
黒に紫にスモーキーピンク。どれも好みの色で迷いに迷います。
友人に試着させたり、自分でも試着したりしながら迷い・・・
「よし!3枚全部買っちまえ!!
 母上の誕生日も近いことだし!」
と色の選択を豪快に放棄しました。

あとはねー。
今日、手持ちのお金で足りるかどうかだけなんだよねー。
と、財布を取り出して覗き込み。
思わず天神(福岡市の中心部)のど真ん中で
「おっつ!」と軽快に驚きの声をあげてしまいました。

・・・財布にね。
見事に誰もいませんでした。
諭吉さんも一葉さんも漱石さんも。
誰一人見当たりませんでした。
もーね。びっくりするぐらい何も入ってなかった!
レシートすら入ってなくて
よくこんな空っぽのお財布を持ってきたよねー、
と我ながら感心しました。

と、私の叫び声に反応した友人が
思わず、という感じで私の財布を取り上げ、
しげしげと覗き込みながら笑い飛ばしてくれました。
「足りるとか足りないとかいう問題以前だよね。」
「なんか・・・ごめん。急に呼び出しちゃって。
 呼び出したのはこっちだから、お茶はおごってあげるからね?」

いや。もうお気遣いも情けもすべて無用でオネガイシマス。
働かざるもの食うべからず。
お金なきもの食うべからず。です。

なんにせよ、教訓はいくつもあるわけでして。
お財布は大事だけど、お財布の中身はもっと大事だよね、という話であり
お財布の中身が入っているか入ってないかぐらい、
きちんと把握しとかなきゃダメだよね、という話でもあり
それより何より、声を大にして言いたいのは
定期ってすごいんだよー!
お金持ってなくったって、平気なんだよー!という話。