のりぞうのほほんのんびりバンザイ

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シュガー&スパイス 風味絶佳/2006年日本

2008年02月16日 21時43分02秒 | 映画鑑賞
6.シュガー&スパイス 風味絶佳/2006年日本
■ストーリ
 毎日を平凡に過ごしていた志郎(柳楽優弥)は、高校を卒業した後
 「大学に行く必要が無い」という理由で進学せず、ガソリンスタンドで
 働いている。仕事にようやく慣れた頃、志郎が働くガソリンスタンドに
 新しいバイトとして乃里子(沢尻エリカ)が入ってきた。
 乃里子の元彼・矢野(高岡蒼甫)との別れの場面を見守った志郎は
 彼女に惹かれるようになり、やがてふたりは付き合いはじめる。

■感想 ☆☆☆
 初めて恋を知ったオトコノコが出会いと別れを経て、ほんの少し
 大人に近付く話。恋がもたらす甘みと苦味を2時間の中に
 バランスよく取り入れていて、主役のふたりの様子が微笑ましく、
 そして、ほろ苦い。
 恋をすると楽しいこともたくさんあるけれど、その数倍、
 苦しいことも多い気がする。それが「恋」なんだと思う。

 志郎のグランマ(祖母)を演じる夏木さんがとにかくかっこいい。
 彼女の凛とした佇まいとけだるそうにタバコをくゆらせる姿と
 「二度と顔も見たくない」別れた恋人を思って富士山を見つめる
 後姿から漂う色気に目が釘付けとなった。

 主役はあくまでも志郎と乃里子。この二人もとても魅力的だ。
 特に乃里子を演じた沢尻さんの「志郎よりちょっぴり大人で
 だからこそ少しずるいオンナノコ」の笑顔や泣き顔は見事だったと
 思う。けれども、それでもこの映画の中心人物はグランマだった。

 志郎と乃里子がふたりで楽しそうに「カレシカノジョの時間」を
 過ごしている場面よりも、グランマと乃里子がバーのカウンター越しに
 「オンナノコトーク」を繰り広げる場面のほうが数倍、印象的だった。
 多くは説明されていなかったグランマの過去の恋は、説明されて
 いないにも関わらず、彼女のちょっとした表情から、その恋の辛さや
 真剣さが観客にきちんと伝わっていた。だからこそ、彼女の些細な
 一言に、顔をくしゃくしゃにさせて泣き崩れた乃里子の気持ちに
 自然に寄り添えた。彼女のかっこよさと品性ある姿がこの映画の魅力を
 数割アップさせていたと思う。


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2 コメント

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Unknown (純一)
2008-02-20 15:42:48
僕は映画で見ました。
確かに夏木さんの演技はよかったですね。
ガソリンスタンドのアットホームな
ところもよかったです。
ただ、一番最後の結末で志郎の気持ちが
同じ男として、共感しますね。
イラッっとしました・・・
イラっと・・・。笑
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お返事☆ (のりぞう)
2008-02-21 23:29:17
■純一くん
 あぁ。やっぱり殿方視線では、いらっとくるんだ 笑。
 そりゃ、そうだよね。いらっと来るよね 笑。
 いらっと来る純一君たちの気持ちにも共感できます。

 ちょうど純一君は同年代だもんねー。
 私より余程、この話に共感できるんだろうなぁ。
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