のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

四次元ポケットください。

2009年10月03日 00時23分39秒 | 日常生活
本日の業務終了間近・・・という時間帯に
突如、本部長代理から呼び出されてしまいました。

・・・な、何?!
ワタクシ、何をしたの?!
と珍しく不安を覚えてしまったワタクシ。
なにせ、以前いた部署と違って、
今いる部署では、異動してきたばかりということもあって
まだ、部署の方々と気軽にお話しするような状態ではないのです。
それがいきなり、部署のトップからの呼び出し。

「実は、昨日、新聞社の取材を受けてですね。
 のりぞうくんたちのいる部署についての話を
 力を入れて喋りすぎちゃったんですよ。
 そしたら、記者さんが興味を持ってくださって
 ぜひ、写真もほしい。もっと詳しく話を聞きたい。
 そんな流れになっちゃったんですよ。」

・・・ほ、ほぉ。そんな流れ、ですか。
それって、具体的にはどういった流れですか?

「いや、テンションが上がっちゃって
 つい、あることないことを・・・
 いや、あることあることですね。
 きちんとあることばかりを喋ったんですよ?
 現場から長い間、離れていたり、
 開発経験がなかったりしている人たちでも
 非常にやりがいを持って取り組んでいる、とか
 全員、資格を2つ取得している、とか
 新しい業務に変更となって、みんな生き生きとしている、とか。

 ただ、熱が入りすぎてしまったんですねぇ。」

・・・なるほど。
そういう流れですか。
で、写真ですか。
いや、いいんです。いいんですけどね。

いいんですけど、でも!
写真って、あのフロアの真ん中で撮られるんですよね。
いかにも熱心に仕事してますよ的なポーズで?
みんな楽しく働いてますよ的なノリで?
それって、ちょっぴり・・・いえ、かなり!
恥ずかしいかなぁ、なんて思うわけです。
想像しただけで、珍しくもはにかんでしまうわけです。

と、ちょっぴりビミョウな笑顔を浮かべ始めたワタクシに
なおも言い募る本部長代理。

「で、ですねー。
 もっと詳しく話を聞きたいっていうのは
 実際に働いている人から、らしくて。
 ここは、やっぱり紅一点ということで、のりぞうくんかな、と。
 ほら、紅一点なんで、ついね。
 女性でも頑張ってます!みたいなことをね。
 開発経験がまったくないのに、張り切ってます!みたいなことをね。
 むしろ、中心的存在です!みたいな勢いでね
 つい話しちゃいましてね。アハハ。」

アハハー、じゃないですよ!
「あることあること」どころか、
完全に「ないことないこと」ばかりじゃないですか。
ちょっと!ちょっと!!

と、心の中では勢いよく突っ込んだものの
さすがに本部長には、その勢いで突っ込めず。
それでも、思わず

「それって、ないことないことですよね。」

と、半笑いの表情で力なく突っ込んでしまったワタクシ。

「いやいや、立派にあることあることですよ!
 資格は本当にとってるじゃないですか!
 開発経験も今までまったくなかったでしょ?
 で、新しいことにチャレンジはしているわけですし。」

と、太鼓判をおしてくださる部長。
いや、部分的には「あること」ですけど・・・。

「大丈夫!心配せずとも、聞かれたことに対して
 思ったとおりに喋ってくれればいいだけですから。
 大丈夫、大丈夫。
 ただですね。ほら、私がつい調子にのって喋ってしまったんで
 そのテンションにあわせてもらえると嬉しいですね。
 あと、新しい部署でのやりがい、とか
 今後のことに対する希望、とか、今の業務での楽しみ、とか、
 そういった前向きなことについて
 週末に色々と考えておいてください。」

・・・無理です。(きっぱり。)
女優として、与えられた役は、しっかり演じてみせますが
そして、その役を演じるために、できる限りの努力はしますが、
ない引き出しは開けられそうにありません。


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