のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

袖振り合いました

2016年06月04日 22時38分48秒 | 日常生活
祖母が病院から施設に戻れたと聞いて、お見舞いに行きました。
施設に戻ることができただけあって、祖母はとても元気で、私の顔もはっきりと認識したうえで
「遠いのに、わざわざ来てくれたんやね。ありがとう。」
と喜んでくれました。夫さんのこともちゃーんと覚えていて、そのうえで
「赤ちゃんはいつ産まれるんやったっけ?」
と確認してくれて、九月だと答えると
「楽しみやねぇ。早く会いたいねぇ。」
と、未来に対する意欲まで見せてくれました。嬉しい。すごくすごくうれしい。
祖母が私たちの子供を楽しみにしてくれていること、会うつもりでいてくれていること、九月を「もうすぐ」と言ってくれたこと、それらすべてがすごくすごくうれしい出来事でした。よかったー。

とはいえ、まだまだ本調子ではないようで20分ほどお話した時点で満足したらしく
「今日は遠いのに来てくれてありがとね。気を付けて帰るんよ。」
とお別れの挨拶を告げ始めました。
いやいや!せめてお昼ごはんまではいさせてよー。あと20分ほどだし!
と粘り、会話を続けましたが、5分後には3回目の「気を付けて帰りいね。」という言葉で断念しました。

うん・・・。元気なおばあちゃんに会えただけで満足ですよ。またね。また遊びに来るからね。
と、名残り惜しみながら施設を後にし、出産のため、ちょう高級ホテル並みにサービスの整っている病院に入院することになってしまった(なってしまったという言い方も変ですが。でも、なんとなくそんなイメージなのです。私の受け取り方が変なのかな?)友人のお見舞いへ。知り合いが入院してくれなければ、足を踏み入れることすらないような病院なのです。1階正面玄関を入るとグランドピアノがあり、コンシェルジュなるものまでがいて、お見舞い専用の受付の様子はまさにホテル。そんな(私にとっては)異世界感漂う病院のまさか入院用の病室を覗けるなんて!とワクワクしながら向かい、部屋の広さと落ち着いた雰囲気に感嘆しました。すんごいホントにホテルみたい!居心地よさそうな素敵空間だ!
出産まであと一か月ほどあるというので、暇つぶしにわが書庫から選りすぐりの懐かし漫画をピックアップして持参したところ、大いに喜んでくれました。懐かしすぎて本のページの合間から虫が湧き出てきそうな古い漫画なのに・・・。そんなに喜んでくれてありがとう!
なんでも実にタイミングよく「読み返したいなー。」と思っていた漫画なんだとか。(・・・ほんにいい友人や。気遣いが細やかや・・・とほろりとしました。でも、私たちがまだセーラー服を着ていた頃に250万乙女が読み、共に喜んだり泣いたりドキドキしたりした名作なのです。楽しんでもらえるはず。)
居心地のよい病室のため、自分の部屋にいるように我が物顔でのんびりと過ごしていましたが(やや迷惑)なんと友人の夫さんのお母様と叔父様がお見舞いに来てくださったため(これも受付さんから連絡が入りました。ここで本人が許可をしない限り、フロアのドアの鍵が開けられることはないのです。セキュリティもしっかり。)お暇を告げ、病室を辞することに。友人はしきりに申し訳なさそうにしてくれていましたが、こればっかりはね。私の間の悪さの問題だと思うのです。こういうときにうまいタイミングで訪れられたためしがない。(きっぱり。)それにほんの一瞬ではありますが、友人の「嫁」としての顔も見られたのです。大満足ー!

というわけで、思いがけず一日の予定があっという間に終わりましたが、どうせ福岡市まで来たんだから・・・・と結婚式に来てくれた恩師のおうち2軒を突撃訪問してみることにしました。(だからこの時点で事前連絡とかすればいいんじゃ・・・?と自分でも思うわけですが、無事にその2家族のおうちへたどり着けるのかそこから少し疑問だったのです。自分の記憶に確信が持てなさ過ぎて事前連絡すらできない実に情けない大人になりました。)
幸い、私のあいまいな記憶をグーグル大先生が補足してくれて、(便利な時代になりました。そして、夫さんは実に辛抱強く付き合ってくれました。ありがたやー。)無事に2軒とも到着でき、しかも(今度はタイミングよく)お二方ともご在宅でひっさびさにゆっくりと顔を見てお話することができました。

一軒目は高校時代の恩師宅。同じ教会の教会員で日曜の夜はよく夕食をご馳走になっていたため、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいていた大恩人でもあります。突然訪れた私を大歓迎してくれて、先週亡くなったお母様とお別れをさせてくださいました。96歳と2日で亡くなり、その前々日まで元気いっぱいに過ごし、食べたいものを食べ、行きたいところへ行き、やりたいようにやって、最後の一日は子供たち、孫たちに囲まれて過ごしたんだとか。最期の話をそこにいるみんなが笑顔で話してくれて、「いい人生だったよね。」と懐かしめる素敵なおばあちゃんでした。
無事に恩師に私の妊娠もお伝えでき、大いに喜んでもらえたので満足して二軒目のお宅へ。

私と妹が教会学校でお世話になり、これまた家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっている大恩人夫妻のおうちです。私がクリスチャンでもなかったのに教会から離れずにいたのは間違いなくこのおふたりのおかげです。これまた突然訪れた私を大歓迎してくれました。(でも「言ってから来てよー。化粧もしてないやーん!」とにこにこしながら、ほんわか怒られました。そして旦那さまはゴルフで不在でした。残念。)
やっぱり赤ちゃんのことをすごくすごく喜んでくれて(でも、私が「高齢出産」をすることに対しては「え?高齢?!のりちゃん、もうそんな年なんだっけ?!」と衝撃を受けていました。出会ったのが小学生の頃なので、私が38歳になるという事実がうまくイコールで結びつかないようです。これまたありがたいことです。)今度は絶対に事前に連絡したうえで(これ大事。)母や妹一家も一緒に私の子供の顔を見せに来ます!と約束をしてお別れ。大大大満足の一日となりました。

一日運転手をしてくれた夫さんはやっぱりくたくたに疲れ果ててしまったようで、夕食を終えると即座にダウン。本当に本当に一日付き合ってくれてありがとう。とツマは感謝をしました。

が、ツマが片づけを終えてそろそろ寝ようかなー、とお布団に入ると同時に「じゃあ、俺はそろそろ起きようかな。」とウキウキ気分で(そう見えました。あながち間違っていないはず。)布団から脱出するとはこれいかに?何?このすれ違いっぷり!感じ悪いですよ!と最終的にはぷんすかしながら眠りについたのでした。
もっとも一日の終わり、ようやく夫さんはひとりでゆっくりとした時間を持てて、とても幸せそうだったので、よしとします。きっとあの時間が夫さんにとっては必要不可欠なひとときだったはず。

すごくすごくよい一日でした。
とても幸せな一日でした。


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